【東京ダービー予想】好枠引いたラムジェットが最有力 血統と馬体重から地方の砂も対応可
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3歳ダートの頂上決戦
2024年6月5日(水)に大井競馬場で東京ダービー(JpnⅠ・ダート2000m)が実施される。これまで南関東限定のダービーとして行われてきたが、ダート競走の体系整備により今年からJpnIに昇格。JRAと地方を合わせた3歳ダートの頂点を決める一戦となった。
一冠目の羽田盃を制したアマンテビアンコが左前肢に骨瘤が出て出走を見送ったが、羽田盃2着のアンモシエラをはじめ、ユニコーンステークスを制したラムジェット、地方勢では羽田盃で3着に食い込んだフロインフォッサルなどJRAと地方から実力馬が集結した。南関東限定だった過去10年の傾向を踏まえて勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気が【3-2-1-4】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。2番人気は【2-1-3-4】と複勝率60.0%をマークし、3番人気は【2-0-1-7】と上位人気は強い。ただ、6番人気以下が3勝、2着6回と伏兵にも注意を払いたい。
☆枠番
6、7枠が5連対でリード。特に7枠は4勝をあげている。5枠が3連対、2、8枠が各2連対で続く。ほかは各1連対となっている。
☆所属
南関東限定時代では、船橋、大井がともに7連対でトップ。浦和は4連対、川崎が2連対。勝利数では船橋の4勝が最多、次点が大井の3勝となっている。
実績面は連対馬20頭中15頭が1600m以上の南関重賞で3着以内。また、連対馬13頭が羽田盃からの臨戦だった。脚質は【逃げ1先行9差し10追込0】で先行、差しと有利不利はない。
ラムジェットがダービー馬の称号をつかむ
◎ラムジェット
3連勝を決めたユニコーンステークスでは外々を回りながら突き抜け、最後は流す余裕もみせて快勝。距離延長、コーナー4つの右回りを難なくクリアし、素質の高さを示した。祖母は地方のダートグレード7勝の名牝ラヴェリータで、500キロの馬体重からも初めての地方馬場は問題ない。過去10年で7枠が4勝をマークしている点は心強く、スケールの大きい走りで3歳ダート王者の座につく。
◯アンモシエラ
前走の羽田盃は激しい先行争いからハイペースを刻み、勝ち馬アマンテビアンコに1馬身差と食い下がった。牝馬の勝利は2011年のクラーベセクレタ以来ないが、羽田盃組は過去10年で7勝をマーク。先行、差しと自在に立ち回れる強みがあり、1600m以上の重賞は3戦連続で連対している。斤量2キロ差を生かして一冠目の雪辱を果たす。
▲ハビレ
2走前の京浜盃3着、前走の羽田盃で4着。ともに1コーナーでの不利が響いた。1600m以上の重賞で3着以内があり、羽田盃からの臨戦と好走データに合致する。血統的に2000mは少し長い印象だが、スムーズに立ち回れば上位に加わってくる。
ほか、サトノエピックは前走のユニコーンステークスで2着。4コーナーで窮屈になったが、臆せず勝負根性を見せた。馬体重520キロ超から力を要する馬場でも問題はなく、馬群がばらけやすいダートグレードなら巻き返してもいい。
地方勢も見ていくと、重賞は未勝利のフロインフォッサルだが、羽田盃で3着まで追い込んだように、この世代ではトップクラスの能力がある。過去10年で4頭の東京ダービー馬を出した船橋所属で、前走羽田盃という点も好材料だ。
転入後は4戦4連対の船橋所属マコトロクサノホコ。前走の東京湾カップは息長く脚を使い、2馬身半差をつけて重賞初制覇。持ち味が生きる流れで上位に浮上してくる。同じく船橋所属のシシュフォスは2戦続けて南関重賞で1、2着。自在に立ち回れる強みがあり、初距離をこなせれば楽しみは大きい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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