【京浜盃】サントノーレが7馬身差の圧勝 服部茂史騎手「馬も自信がついたと思います」

2024-03-21 11:00:48三木俊幸
2024年京浜盃勝ち馬サントノーレ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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リズムを崩さず我慢できた

3歳ダートクラシック初戦、羽田盃の前哨戦として行われた京浜盃(JpnⅡ・ダート1700m)。勝利したのは、地元大井所属のサントノーレだった。

台風並みの強風が吹き荒れた大井競馬場のスタンド前からスタートした9頭の中から、果敢に先頭を奪ったのはマッシャーブルム。その外からピッタリと2番手にティントレットがつける展開となった。

それらを見る形の3番手インからレースを進めたサントノーレ。鞍上の服部茂史騎手は、レース序盤について「少し馬の気が入ってしまって、前の馬を追いかける格好になってしまいましたが、なんとかリズムを崩さず我慢できたのが良かったと思います」と振り返ったが、そこをクリアして以降は危なげない走りを披露。直線で楽に先頭に立つと、そのまま後続に7馬身差をつけた。

昨年末の全日本2歳優駿では、後にサウジダービーも制したフォーエバーヤングから2.0秒、前走の雲取賞では勝ち馬ブルーサンから0.7秒離されたが、ともに3着に入った内容を考えると、3番人気ながら今回のメンバーでは力が違ったと言っていい。

服部茂史騎手はサントノーレのデビューから全てのレースでコンビを組み、ついにJRA勢相手に勝利。服部騎手の「今日勝てたということは自信になりましたし、馬も自信がついたと思いますので代表として頑張りたいと思います」という力強い言葉を聞き、大一番がますます楽しみになった。

サントノーレの口取り,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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牝馬アンモシエラが2着

1月のブルーバードCを制しての参戦となった牝馬のアンモシエラは、スタート一息もサントノーレのすぐ外4番手を追走。7馬身離された2着に終わったが、前走減らした馬体を回復できずに挑んだことを考えれば、しぶとく走り切った。

2着に敗れたアンモシエラ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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3着は1番人気の支持を集めたハビレ。1角で外に大きく膨れる場面がありながら、巻き返して5番手からレースを進めたが、直線は期待されたほど弾けなかった。

羽田盃に向けて、雲取賞と京浜盃で出走権を手にしたJRA勢の4頭が出揃った。レースレベルを比較すると雲取賞組のブルーサン、アマンテビアンコ優勢。アンモシエラとハビレに関してはやや見劣るという印象だ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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