【浦和記念予想】過去10年で白山大賞典連対馬は3勝 メイショウフンジンが重賞初Vを狙う
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今後の中距離路線を占う重要な戦い
2023年11月23日(木)に浦和競馬場で浦和記念(JpnⅡ・ダート2000m)が実施される。今年の日本テレビ盃で2着と好走したテンカハルをはじめ、前走の白山大賞典で半馬身差の2着に粘ったメイショウフンジン、重賞5勝の実績を誇るテイエムサウスダン、今年南関東のSⅠで2勝を挙げた大井のセイカメテオポリスなどJRAと地方から実力馬が参戦する。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
・人気
過去10年では、1番人気が【2-3-1-4】、2番人気は【2-1-2-5】。3番人気は【3-4-1-2】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。また、連対馬20頭中19頭が5番人気以内だった。
・所属
JRA勢が14連対(栗東10、美浦4)とリード。地方は船橋が3連対、大井が2連対、浦和が1連対となっている。
・年齢
4歳馬が6連対、3歳馬が4連対。近5年では連対馬6頭が4歳以下と若い世代が活躍している。ほかは6歳馬が4連対、5、7、8歳馬が各2連対ずつとなっている。
実績面は連対馬20頭中16頭に1800m以上のダートグレード競走で連対歴があった。連対馬20頭中14頭が前走でJpnⅠ・GⅠか、または1着だった。近5年では10頭中8頭が該当する。連対馬の脚質は【逃げ2先行12差し5追込1】と小回りの浦和らしく先行馬の好走が目立つ。
メイショウフンジンが初タイトルをつかむ
◎メイショウフンジン
今年はOPで連勝を飾り、前走の白山大賞典では勝ち馬と0秒1差の2着。重賞でも好走を繰り返し、着実に力をつけている。浦和は初めてだが、全6勝中4勝を左回りでマーク。前走で白山大賞典の連対馬は【3-2-1-3】と連対率55.6%の好成績を残している。小回り向きの先行力を兼ね備えており、好位で流れに乗ってレースができれば初タイトルに手が届く。
◯テンカハル
ポタジェやルージュバックなど芝の活躍馬が兄姉にいる血統背景だが、ダート転向後は【2-2-1-1】と才能が開花。2走前の日本テレビ盃ではダート重賞初挑戦ながら2着を確保した。前走のブラジルCは中団後方から鮮やかに差し切り。前走1着は好走データに合致しており、初めての浦和コースに戸惑わなければ重賞初制覇も見えてくる。
▲ミトノオー
古馬と初対決となった前走の日本テレビ盃は6着。休み明けのぶん、最後まで踏ん張り切れなかった。過去5年で連対馬6頭が4歳以下と若い世代が活躍しており、過去10年では3歳馬は勝率25.0%をマーク。小回りコースは園田で経験済み。叩き2戦目で自分の形に持ち込めば簡単には止まらないはずだ。
ほか、大井のセイカメテオポリスは今年の南関東春秋SⅠを制覇。前走の白山大賞典は馬体重マイナス15キロもあって6着に敗れたが、間隔をあけて臨む今回は違うはずだ。浦和遠征は初めてでも小回り向きの器用さがあり、2015年のハッピースプリント以来となる大井所属馬の勝利を狙う。浦和のヒーローコールは重賞4勝馬。初の古馬対戦だった3走前のサンタアニタトロフィーは10着だが、その後は黒潮盃と戸塚記念で重賞連勝と、リズム良く先行できれば本来の力を発揮できる。小回りを味方につけられれば中央馬が相手でも上位争いに加わってくる。
JRA所属ディクテオンは母が2013年JBCレディスクラシックの勝ち馬メーデイア。3歳時には名古屋で7馬身差、4馬身差で圧勝しており、地方馬場への適性は高い。前哨戦の埼玉新聞栄冠賞で重賞3勝目を飾った船橋所属のジョエル。浦和は4戦3連対と相性が良く、自分のリズムで先行できれば高い能力を示している。ここでも流れが向けば上位に食い込める。ダートグレード5勝のテイエムサウスダンだが、近走は不振が続いている。初めての距離だが、気持ちよく逃げられれば一変しても驚けない。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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