【雲取賞展望】マンダリンヒーロー、ヒーローコールの対決に注目

2023-02-23 06:00:11SPAIA編集部
2023年雲取賞に出走するマンダリンヒーロー,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

「ヒーロー対決」

2023年2月23日に大井競馬場で行われる雲取賞(SⅢ・ダート1800m)。南関東牡馬クラシック路線、第一冠・羽田盃に向けた前哨戦のひとつだ。2018年までは1600mの準重賞だったが、昇格&距離変更元年の19年は1着ヒカリオーソ、2着ミューチャリーが東京ダービーでもワンツー、3着カジノフォンテンはのちにJpnⅠ・2勝。20、21年も羽田盃勝ち馬を出し、超のつく出世レースに変貌した。

今年は2頭の実力が抜けているように思えるが、そのうち1頭がマンダリンヒーロー。デビューから4連勝中の大井所属馬で、2歳SⅠのハイセイコー記念を制している。その際は序盤後方から運ぶもスローペースと見るや向正面で自ら動き、800~1000m区間11.8でかなりスタミナを消費したはずなのだが、直線もうひと伸びして素質馬ポリゴンウェイヴを下す強い内容。砂を被る、馬群を割る、自ら動くなど多彩な経験を積んできており、完成度が非常に高い。

対するもう1頭の“ヒーロー”が浦和のヒーローコール。鎌倉記念で負かしたスペシャルエックス、デステージョはそのままJpnⅡ・兵庫ジュニアグランプリでも2、3着としており、交流重賞級のレースレベルだったと言える。全日本2歳優駿は状態面が万全ではなかったようだが、そのなかでも4着に善戦。ここでは格上の存在だ。マンダリンヒーローとの比較では、右回りの経験がないという点だけが懸念材料。

以下、平和賞2着のグロリオサやJBC2歳優駿5着タイガーチャージなども侮れないが、上記2頭との比較ではやや劣勢に映る。クラシック本番前に勢力図をひっくり返す存在が現れるかにも注目だ。



《関連記事》
【地方競馬対談】JRA・安田隆行調教師が語る! JBCスプリント連覇に挑むレッドルゼルへの期待と、川田将雅騎手の意外な一面とは?
【地方競馬対談】森泰斗騎手と語る! 南関東でトップを走り続ける原動力、船橋の砂厚、そして日本テレビ盃
【地方競馬対談】JRA・森秀行調教師と語る! 「ダート三冠革命」と地方所属騎手、そしてクラスターC