【金盃展望】広いコースに戻ってランリョウオーが強さ証明

2023-02-22 06:00:28SPAIA編集部
2023年金盃に出走するランリョウオー,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

最長距離のマラソンレース

2023年2月22日に大井競馬場で行われる金盃(SⅡ・ダート2600m)。南関東の現在の競走体系では最長となる距離でスタミナを競うマラソンレースだ。かつて2600mだった大井記念と入れ替わる形で2015年から現行条件になったあとは、御神本訓史騎手が3勝、森泰斗、吉原寛人騎手が各2勝と、トップ騎手の活躍が目立つ競走でもある。今年はフルゲートの16頭が集まった。

ここは昨年SⅠを連勝したランリョウオーが中心と見る。大井記念でノンコノユメを撃破、2400mの東京記念はスタート直後にコーナーを迎えるため外枠が不利なレースながら、12番枠から先行して勝利した。埼玉新聞栄冠賞と浦和記念は案外な結果に終わっているが、どうも広いコースの方が合うようで、通算成績【4-1-1-1】を誇る大井に戻れば最上位の存在だろう。

6連勝中のコバルトウィングは充実ぶり顕著も、およそ2年半ぶりの南関東重賞出走で力関係が焦点。金盃トライアルは3歳牝馬のコスモポポラリタにクビ差まで迫られており、今回さらに相手が上がるので楽な条件ではない。ただ、格下(A2)のぶん斤量54キロの有利はあり、無理なく先行できれば押し切っても不思議ない。

昨年の東京ダービー馬カイルは小回りが合わないという戦績で、川崎・報知オールスターCの5着はまずまずの結果。大井に替わっての反撃に期待がかかる。道営記念勝ち馬サンビュートも前走は左の小回り初経験(以前川崎を1度走るもスタート直後落馬中止)での3着。こちらも大井替わりはプラスだろう。

以下、昨年の金盃、東京記念ともに2着だったセイカメテオポリス、一昨年の優勝馬マンガンなども警戒が必要だ。



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