【勝島王冠展望】JpnⅠ・2勝の実績馬カジノフォンテンが久々の勝利を狙う

2022-12-08 06:00:21SPAIA編集部
2022年かしわ記念に出走するカジノフォンテン,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

師走の大井で熱戦

2022年12月8日に大井競馬場で行われる勝島王冠(SⅡ・ダート1800m)。「勝島」とは大井競馬場の所在地で、埋め立てによって造成された人工島の名前である。東京大賞典を目指す馬、ここ自体が本年最後の大目標となる馬、それぞれの思惑を持った16頭の強豪が出走を予定している。

その中でも最大の注目はカジノフォンテン。昨年は川崎記念、かしわ記念でJpnⅠを連勝。その後は勝ち星から遠ざかっているが、今年も川崎記念5着、かしわ記念4着と健闘はしている。今回は休み明けの一戦だが、11月4日に大井の調教試験に登場し、1200m1.12.3という実戦並の猛時計をマーク、後続に3.1秒差をつけて1位入線。仕上がりに抜かりはないだろう。実績を考えれば別定による加増もなく57キロで出走できるのはかなり有利と言える。

アランバローズも2歳時に全日本2歳優駿を制しているJpnⅠ馬。一時期の不調を脱して、2走前の千葉ダートマイルで1年3か月ぶりの勝利。サンタアニタトロフィーも結果こそクビ差2着に敗れたが、強敵スマイルウィと火の出るようなマッチレースを演じ、完全復活を印象付ける走りだった。ただ、スピードに長けたタイプゆえに距離延長は歓迎といえず、カジノフォンテンからのまともなマークを受けそうな枠順も懸念材料か。

以下、59キロの斤量面が鍵となるが大箱替わりは歓迎のスワーヴアラミス、東京ダービー馬カイル、羽田盃馬ミヤギザオウの3歳勢なども有力。ギガキングも3戦続けて交流重賞に挑戦したことで着順は崩れているが、軽視は危険な1頭だ。



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