【ゴールデンイーグル回顧】アスコリピチェーノ、コラソンビートは着外に終わる 英国調教馬レイクフォレストが高額賞金をゲット

SPAIA編集部

オーストラリアのローズヒルガーデンズ競馬場で行われたゴールデンイーグル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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1着賞金約5億2636万円のゴールデンイーグル

11月2日(土)にオーストラリアのローズヒルガーデンズ競馬場で「ゴールデンイーグル」(芝1500m/北半球産3歳、南半球産4歳限定)が行われた。

重賞格付けを持たないレースながら1着賞金は525万豪ドル、日本円に換算すると約5億2600万円。すなわちジャパンCや有馬記念をも上回る超高額賞金レースだ。昨年は日本から遠征したオオバンブルマイが見事勝利してビッグマネーをつかんだ。

今年も日本から阪神JF勝ち馬アスコリピチェーノと昨年の京王杯2歳Sを勝ったコラソンビートが出走。20頭立てでの一戦に臨んだ。


勝ったのはイギリスのレイクフォレスト

レースはモーリスドゲスト賞の勝ち馬ラザットが逃げる形。100~300m区間、300~500m区間はそれぞれ10秒台のラップが刻まれ、その後も11秒台前半の締まった流れが続いた。

しかし、直線に向いてもラザットと2番手マカレナの脚がなかなか鈍らず、2頭での追い比べがしばらく続く。残り150mあたりから徐々に後続との差がなくなり、そこからは混戦模様。インの後方で脚を溜め、馬群の内目を縫ってきたレイクフォレストが最後の最後で差し切った。

2着にはラザットが粘り、3着は内の好位追走から外に切り替えて伸びたトムキトゥン。終わってみれば1~3着馬はいずれも道中を内で立ち回った馬で、外差し勢は総じて不発だった。

勝ったレイクフォレストは英国調教馬。シーオブクラスやバーイード、エコノミクスを手掛けたウィリアム・ハガス厩舎の管理馬で、2走前にはGⅠ・コモンウェルスCで2着の実績があった。


レイクフォレスト,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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アスコリピチェーノは12着、コラソンビートは最下位20着

日本から参戦した2頭は残念ながら着外に終わった。

アスコリピチェーノは海外ブックメーカーでも1番人気に推されていたが、結果は12着。17番ゲートからの発走で、スタート直後には他馬と接触する不利もあって後方待機となり、その後も終始外を回らされた。直線もジワジワと脚を使ってはいるが、前を飲み込んでいくには至らず。前記の通り内を通った馬が有利な決着であり、枠順も厳しかった。

デビュー7戦目にして初めて連対を外す結果になってしまったが、海外遠征への適応と枠の難しさが重なったものであり、そう悲観する敗戦ではないだろう。次走以降、国内に戻っての反撃に期待したい。


アスコリピチェーノ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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コラソンビートは20着。こちらも外枠の19番ゲートで、スタートは決まったがやはり外々を回る形になってしまった。5番手集団の一角で直線に向いたものの、早々に手応えがなくなって失速。最後は流してシンガリ入線だった。

近3走大きな着順が続いてしまっているが、なんとか立て直してもうひと花咲かせてほしい。


コラソンビート,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


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