【天皇賞(秋)】昨年はイクイノックスら宝塚記念組がワンツー ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部
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前走の“格”が重要
10月27日、東京芝2000mで開催されるGⅠ天皇賞(秋)。秋の府中で行われる伝統の中距離最強馬決定戦で、2020年のアーモンドアイから21年のエフフォーリア、そして22、23年のイクイノックスと、4年連続で勝ち馬が年度代表馬に選出されている。
今年も昨年の有馬記念を制したドウデュースをはじめ、昨年の三冠牝馬リバティアイランドに今年の大阪杯の勝ち馬ベラジオオペラなど、現役屈指の強豪が集った。
秋の盾を手にするのはどの馬か、ここでは近年のローテーションに見られる特徴を探っていく。
過去10年の傾向としてまず挙がるのが、前走GⅠ組【6-7-4-19】の強さ。連対率36.1%、複勝率47.2%とやはり“格”は重視すべきポイントとなる。
ただし、この成績は「国内GⅠ」に限ったもの。実は前走海外は【0-0-0-5】で、エピファネイアやシャフリヤール、昨年もドウデュースがドバイターフ出走取消からこのレースに挑み、2番人気7着に敗れている。
今年のメンバーでは、ダノンベルーガとリバティアイランドが前走ドバイからの臨戦となる。1986年以降のデータを見ても、前走海外の馬は【0-1-0-7】で、好走したのは2005年に1番人気で2着に入ったゼンノロブロイだけ。海外組の2頭はデータ通りなら苦戦しそうだ。
前走GⅠ組の中心となるのが宝塚記念組【2-3-2-11】で、昨年は宝塚記念からの臨戦だった2頭、イクイノックスとジャスティンパレスがワンツーフィニッシュを決めた。
前走宝塚記念組で重視すべきは結果よりも人気で、前走2番人気以内だった馬は【2-1-1-1】勝率40.0%、連対率60.0%、複勝率80.0%。今年はジャスティンパレスとドウデュースがこの好データに該当している。
ほかは前走GⅡ組が【4-3-6-84】勝率4.1%、複勝率13.4%。GⅠ組にはやや見劣るが、前走勝ち馬なら【2-1-2-11】勝率12.5%、複勝率31.3%と悪くない。前走の札幌記念を制したノースブリッジや、オールカマーを勝っているレーベンスティールにもチャンスはある。
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