【大阪杯】不安材料なしのリカンカブール 「関西馬」「前走2000m」など複数好データに合致

門田光生

大阪杯の前走距離別成績(過去7年),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

所属や前走距離に特徴あり

2024年3月31日に阪神競馬場で行われる第68回大阪杯。GⅠに昇格して今年で8年目。そろそろ定着してきた頃だろうか。高松宮記念のように距離や時期が一気に変わったわけではないので、案外すんなり受け入れられているのかもしれない。そんな大阪杯にはどんな傾向があるのか。今回はGⅠ昇格後の過去7回分の成績を基にして検証していきたい。

☆所属
GⅠで行われた7回すべてで栗東勢が勝っている。美浦所属馬は最後に勝ったのが99年のサイレントハンターで、四半世紀近く勝っていない。大阪杯自体が美浦所属馬にとって鬼門といえる。2着も栗東勢が6回。美浦所属馬で唯一連対したのは23年の牝馬スターズオンアースだけ。つまり美浦所属の牡馬やセン馬は連対したことがない。

大阪杯出走馬の所属,ⒸSPAIA


☆性別
GⅠ昇格直後17~19年の3年間は牡馬が上位を独占。といっても牝馬はこの間1頭しか出走していなかった。牝馬は11頭が参戦(うちレイパパレのみ2回出走)して【2-3-0-7】。4年連続で連対中だ。連対したのべ5回のうち、21年のレイパパレ(1回目、22年にも2着)以外はすべてGⅠ勝ちの実績がある馬だった。

大阪杯出走馬の性別,ⒸSPAIA


☆年齢
勝ち馬はすべて4歳馬(2勝)か5歳馬(5勝)。6歳以上で連対したのは、17年の2着馬ステファノスのみで、当時6歳だった。4歳と5歳で比較すると、2、3着の数と複勝率以外はすべて5歳馬が上回っている。

大阪杯出走馬の年齢,ⒸSPAIA


☆前走クラスと前走
馬券に絡んだ馬はすべて前走で重賞を走っていた(海外を含む)。最も連対馬を出しているレースは金鯱賞の5頭。続いて中山記念、有馬記念、京都記念の2頭。金鯱賞組は近年だと22年に1、2着だった。今年はハヤヤッコのみが該当している。

大阪杯出走馬の前走クラス,ⒸSPAIA
大阪杯出走馬の前走,ⒸSPAIA


☆前走脚質
前走で先行していた馬が5勝。また、追い込んだ馬が5連対している。逃げた馬から勝ち馬は出ておらず、中団から差し競馬をしていた馬は1頭も連対していなかった。なお前走が海外だった馬は除いている。

大阪杯出走馬の前走脚質,ⒸSPAIA


☆前走距離
大阪杯と同じ2000m戦を経由してきた馬が5勝、2着3回。ほかの距離を走っていた馬に比べて好走率が高い。前走が2200m戦だった組から勝ち馬は出ておらず、1600mまたは2400m戦の組からは連対馬が出ていない。

大阪杯出走馬の前走距離,ⒸSPAIA


☆その他
そのほかで気になったデータを挙げてみる。まずは毛色。鹿毛か栗毛しか勝っていない。続いて前走人気について。馬券に絡んだ21頭中、18頭が前走で3番人気以内に支持されていた。馬体重のデータを見ると前走520kg以上で出走していた組は好走率の高さが目立っている。他では、前走9着以下だった馬はすべて連対していなかった。

大阪杯におけるその他のデータ,ⒸSPAIA


一気に頂点へ! リカンカブール

大阪杯のデータをまとめてみよう。

【好走率アップ】
A「牝馬、GⅠ実績があればなおよし」
B「5歳馬」
C「前走で先行」
D「前走2000m戦」
E「鹿毛か栗毛」
F「前走3番人気以内」

【勝ち馬なし】
G「6歳馬」
H「前走2200m戦」

【連対馬なし】
I「美浦所属の牡馬、セン馬」
J「7歳以上」
K「前走1600m戦」
L「前走9着以下」

近年の傾向や連対率の高さから、まず目がいくのは牝馬の存在。特にGⅠで好走歴がある馬は要チェックだ。今回の登録馬で当てはまるのは、スタニングローズ(22年秋華賞1着)、ハーパー(23年オークス2着)、そしてルージュエヴァイユ(23年エリザベス女王杯2着)の3頭だ。

スタニングローズはこれまで連対馬が出ていないK「前走1600m戦」とL「前走9着以下」に、ハーパーもL「前走9着以下」に該当している。ルージュエヴァイユも勝ち馬が出ていないH「前走2200m戦」だが2着馬は出ているので、相手候補として残しておきたい。

今年は牡馬が勝つ年になりそう。といっても美浦所属の牡馬はこれまで連対馬が1頭も出ていないのだから、栗東所属の牡馬に絞りたい。

栗東の牡馬でプラスデータを2つ以上持ち、かつ連対馬が出ていないデータに当てはまらないのは、プラダリア(BCEF)、ベラジオオペラ(EF)、リカンカブール(BCD)、ロードデルレイ(DEF)の4頭だ。

ロードデルレイは前走がリステッド競走の白富士S。過去7年で馬券に絡んだ21頭はすべて前走が重賞だったが、重賞以外から挑んだ馬は2頭しかいないので、データで弾くほどのサンプル数はない。ただ、強調しづらい上、登録の時点で除外対象なので今回はノーマークとする。

残った3頭のうち、プラダリアとベラジオオペラは勝ち馬が出ていないH「前走2200m戦」組で本命にしづらい。2、3番手とする。この2頭ならプラスデータを4つ持つプラダリアを2番手にしたい。

残ったのはリカンカブール。中山金杯からの臨戦はGⅠ昇格後だとこの馬が初になる。大阪杯は前走香港Cや有馬記念など、今年初戦の馬も勝っており、21年のレイパパレは中山金杯と同じ2000mのGⅢチャレンジCを勝って本番を制している。ローテーションに問題がないのなら素直に本命でいいだろう。

ほか、印をつけるなら上記で書いたルージュエヴァイユ、そして同じく牝馬のミッキーゴージャス。ミッキーゴージャスはプラスデータ4つ(ACDF)で、マイナスデータはなし。牝馬で連勝中、そして芝2000mのGⅢを勝っての挑戦というのはレイパパレと同じパターンだ。

◎リカンカブール
◯プラダリア
▲ベラジオオペラ
△ルージュエヴァイユ
×ミッキーゴージャス

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
母校が甲子園初登場、久しぶりに園田競馬が復活など、先週は個人的にイベント盛りだくさんでした。休み明けの体に、いきなり14日間連続勤務はこたえますが、仕事ができるうちが華と思って、ぼちぼちやっていきます。

《関連記事》
【大阪杯】タスティエーラなど4歳よりローシャムパークら5歳が優勢 近7年で5勝の前走距離を発見
【大阪杯】前走内容から巻き返し必至 GⅠ級の能力秘めるローシャムパーク
【大阪杯】過去10年のレース結果一覧

おすすめ記事