中山の津村騎手が単回収率182%、阪神の西村淳騎手は複回収率495% 「三冠トライアルに強い騎手」を徹底検証

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秋の大舞台に向けた前哨戦がスタート
先週で札幌開催が終わり、今週から中山・阪神の2場開催へ。先週は中山で秋華賞トライアルの紫苑ステークスが行われ、今週は中山で菊花賞トライアルのセントライト記念、阪神では秋華賞トライアルのローズSが行われる。
秋の大舞台に向けた戦いが本格的にスタート。そこで今回は「三冠トライアルに強い騎手」をテーマにデータ分析を行っていく。
なお、ここで取り上げる「三冠トライアル」はスプリングS・弥生賞ディープインパクト記念・若葉S(=皐月賞)、青葉賞・プリンシパルS(=日本ダービー)、セントライト記念、神戸新聞杯(=菊花賞)と、フィリーズレビュー・チューリップ賞・アネモネS(=桜花賞)、フローラS・スイートピーS(=オークス)、ローズS・紫苑S(=秋華賞)の14レース。期間は2021年以降、計81レース分のデータを使用する。
武豊騎手が単複回収率100%超

<三冠トライアル・勝利数ランキング>
1位 川田将雅【8-3-6-10】
勝率29.6%/連対率40.7%/複勝率63.0%/単勝回収率107%/複勝回収率108%
2位 C.ルメール【6-8-6-19】
勝率15.4%/連対率35.9%/複勝率51.3%/単勝回収率67%/複勝回収率87%
3位 横山武史【6-4-2-36】
勝率12.5%/連対率20.8%/複勝率25.0%/単勝回収率94%/複勝回収率45%
4位 武豊【5-3-4-18】
勝率16.7%/連対率26.7%/複勝率40.0%/単勝回収率132%/複勝回収率136%
5位 田辺裕信【4-3-0-32】
勝率10.3%/連対率17.9%/複勝率17.9%/単勝回収率169%/複勝回収率49%
※2021年以降
やはり上位は川田騎手やルメール騎手、横山武騎手といったリーディング上位常連のトップジョッキーが並んでいる。そのなかで存在感を発揮しているのが、武豊騎手と田辺裕信騎手だ。
武豊騎手は1600m、もしくは2200m以上の距離が狙い目。成績は下記の通り。
・1600m【3-1-1-1】
勝率50.0%/複勝率83.3%/単勝回収率450%/複勝回収率223%
・2200m以上【2-1-2-2】
勝率28.6%/複勝率71.4%/単勝回収率180%/複勝回収率354%
マイル戦では勝率50.0%、複勝率83.3%を誇り、2200m以上も複勝率は70%超。さらに複勝回収率は200%超と見逃せない成績だ。
田辺騎手は脚質に注目。
・逃げ先行【3-2-0-8】
勝率23.1%/複勝率38.5%/単勝回収率180%/複勝回収率75%
・差し追込【1-1-0-24】
勝率3.8%/複勝率7.7%/単勝回収率164%/複勝回収率36%
単勝回収率はどちらも優秀な数値となっているが、好走率は逃げ先行が圧倒的。先行馬とのコンビでは目が離せない。
末脚を生かす吉田隼人騎手

<三冠トライアル・勝率ランキング>
1位 川田将雅【8-3-6-10】
勝率29.6%/単勝回収率107%
2位 吉田隼人【2-0-2-6】
勝率20.0%/単勝回収率78%
3位 武豊【5-3-4-18】
勝率16.7%/単勝回収率132%
4位 C.ルメール【6-8-6-19】
勝率15.4%/単勝回収率67%
5位 松山弘平【4-2-5-18】
勝率13.8%/単勝回収率50%
※2021年以降/出走数10以上
ここでは、新たにトップ5に入ってきた吉田隼人騎手と松山弘平騎手に注目だ。
吉田隼騎手は末脚を生かす騎乗に長けており、前走上がり最速を記録していた馬とのタッグで【2-0-1-1】勝率50.0%、複勝率75.0%をマーク。回収率も単勝195%、複勝162%と狙い目である。
松山騎手は騎乗馬の性別成績をチェック。
・牡馬【4-1-2-6】
勝率30.8%/複勝率53.6%/単勝回収率111%/複勝回収率82%
・牝馬【0-1-3-12】
勝率0.0%/複勝率25.0%/単勝回収率0%/複勝回収率63%
ご覧のとおり、明暗がくっきりと分かれている。神戸新聞杯から始動を予定しているロブチェンも楽しみだ。
川田騎手とルメール騎手の二大巨頭

<三冠トライアル・複勝率ランキング>
1位 川田将雅【8-3-6-10】
複勝率63.0%/複勝回収率108%
2位 C.ルメール【6-8-6-19】
複勝率51.3%/複勝回収率87%
3位 武豊【5-3-4-18】
複勝率40.0%/複勝回収率136%
4位 吉田隼人【2-0-2-6】
複勝率40.0%/複勝回収率91%
5位 松山弘平【4-2-5-18】
複勝率37.9%/複勝回収率72%
※2021年以降/出走数10以上の騎手が対象
複勝率50%超の川田騎手とルメール騎手が圧倒的。それぞれの狙い目を探ってみよう。
川田騎手に関しては、1800m以上の距離で注目。
・1800m以上【7-3-5-6】
勝率33.3%/複勝率71.4%/単勝回収率127%/複勝回収率114%
・1600m以下【1-0-1-4】
勝率16.7%/複勝率33.3%/単勝回収率40%/複勝回収率88%
1800m以上では勝率33.3%、複勝率71.4%で単複回収率も100%超。バステールとのコンビで挑むセントライト記念も楽しみだ。
ルメール騎手は東京・中山に非常に強いのが特徴。データは下記の通り。
・東京/中山【6-6-6-12】
勝率20.0%/複勝率60.0%/単勝回収率87%/複勝回収率103%
・その他【0-2-0-7】
勝率0.0%/複勝率22.2%/単勝回収率0%/複勝回収率33%
先週の紫苑Sでもドリームコアで本番への権利を獲得しているように、東京・中山での安定感が際立っている。その点、美浦所属のイクシードで阪神に乗り込む今週末のローズSは慎重に評価したい。
中山マイスター・津村明秀騎手

<三冠トライアル・ピックアップデータ>
津村明秀×中山【3-4-3-7】
勝率17.6%/連対率41.2%/複勝率58.8%/単勝回収率182%/複勝回収率171%
西村淳也×阪神【1-0-2-4】
勝率14.3%/連対率14.3%/複勝率42.9%/単勝回収率62%/複勝回収率495%
武豊×2400m【2-0-2-1】
勝率40.0%/連対率40.0%/複勝率80.0%/単勝回収率252%/複勝回収率182%
※2021年以降
■津村明秀騎手×中山
複勝率50%オーバーかつ単複の回収率も170%を超えている。まさに中山トライアルの鬼だ。今年もディアダイヤモンドでアネモネS、アウダーシアでスプリングSを制している。
今週末のセントライト記念では、そのアウダーシアに騎乗予定。春に重賞を制した舞台で、再び勝利を挙げることができるだろうか。
■西村淳也騎手×阪神
複勝率40%超で、複勝回収率はなんと400%オーバーだ。
2024年チューリップ賞の15番人気ハワイアンティアレが大きな要因となっているとはいえ、それ以外も2番人気1着、4番人気3着と人気以上の着順に持ってきている。阪神では軽視禁物で、タイセイボーグに騎乗するローズSも目が離せない。
■武豊騎手×2400m
冒頭でも紹介した武豊騎手の距離別成績だが、とくに2400m戦の成績が優秀。複勝率は80.0%を誇り、複勝回収率も182%と妙味たっぷりだ。
9月21日(月)に阪神芝2400mで行われる神戸新聞杯では、エムズビギンに騎乗予定となっている。ロブチェンを筆頭に豪華メンバーでの戦いが予想されるが、こちらも注目だ。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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