【ローズS】オークス5着スウィートハピネスは“複勝率100%” 無敗のモンローウォークは試金石の一戦
SPAIA競馬
トップ>ニュース>【ローズS】オークス5着スウィートハピネスは“複勝率100%” 無敗のモンローウォークは試金石の一戦

【ローズS】オークス5着スウィートハピネスは“複勝率100%” 無敗のモンローウォークは試金石の一戦

2026/09/06 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見るローズS,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

2番人気以下は横一線

昨年から春競馬の終了が前倒しされ、秋競馬の番組編成が整備された。ローズステークスから秋華賞もこれまでの中3週から中4週に変わった。

昨年はパラディレーヌがローズS8着から3着に好走するも、ローズSと秋華賞の相性は抜本的な解決には至っていない。その原因は出走間隔よりも舞台適性の違いが大きいのではないか。

ローズSは阪神芝外回り1800mで、秋華賞は京都芝内回り2000m。3、4コーナーでギアをあげ、加速していく舞台に対し、ローズSは直線まで待って末脚勝負が定番。脚の使いどころが違うので、求められる適性も異なってくる。

まずはローズSを検討し、昨年のパラディレーヌのような馬を含め、本番に向けてとっておきの候補を見つけたいものだ。データは中京開催4回分を含む過去10年分を使用する。


人気別成績,ⒸSPAIA


人気別では、1番人気【4-1-1-4】勝率40.0%、複勝率60.0%。目立つのは1番人気だけで、2番人気【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%以下は7番人気【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%まで大きな差はみられない。

10番人気以下も【0-3-4-62】複勝率10.1%と複勝圏なら可能性があり、馬券的にはやや難しい。1番人気軸は正解だったが、相手がいないといった結末に陥りやすい。人気薄もしっかりカバーしたいところだ。


枠番別成績,ⒸSPAIA


枠番別は阪神開催時の6回だけをみる。1、2枠【0-1-1-18】に対し、6枠【2-0-1-9】、7、8枠【2-2-1-24】と外枠の数字がいい。秋の阪神は絶好の馬場状態で行われ、速い時計も記録されやすい。そうなると内枠優勢が鉄則だが、ローズSは例外だ。

3歳牝馬の多頭数、トライアル特有の緩い流れという条件がそろうと、内枠はどうしても揉まれてしまう上に最後の末脚勝負で進路がないという事態も想定できる。できれば外枠に入り、自分のストライドで走れるようなスペースを確保したい。


条件戦組は「間隔」で取捨

オークス組は5着スウィートハピネスが最先着馬。ならばチューリップ賞を勝ったタイセイボーグが上だろうか。そこに夏の条件戦を勝ったモンローウォークら上がり馬が挑む構図だ。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラスで見ると、GⅠが【7-1-4-42】勝率13.0%、複勝率22.2%と優勢。基本は春の既成勢力が上とみていい。なかでも前走オークスは【7-1-3-33】勝率15.9%、複勝率25.0%と圧倒的だ。桜花賞以来は【0-0-1-3】複勝率25.0%。24年セキトバイーストが桜花賞7着から3着に好走したが、当時は中京芝2000mだった。

やはり桜花賞からオークスに向かわなかった、もしくは向かえなかった馬の始動戦は簡単ではない。それは前走チューリップ賞も同じ。実績最上位は認めつつも、仕上がりなど入念に確認すべきだろう。


前走オークス・着順別成績,ⒸSPAIA


オークス組の着順内訳をみると、オークス馬【2-0-0-0】を含め、掲示板以内が【5-0-3-4】。オークス好走の実績は大きい。

反面、6~9着【1-0-0-8】勝率、複勝率11.1%、10着以下【1-1-0-20】勝率4.5%、複勝率9.1%と圏外だった馬たちはなくはないが、確率的には狙いづらい。5着【1-0-2-0】勝率33.3%、複勝率100%からスウィートハピネスの優位は動かない。


前走条件戦・間隔別成績,ⒸSPAIA


最後に前走条件戦組の取捨について。わかりやすいのは間隔別成績だ。中3週以内【0-1-1-26】、中4~8週【2-4-4-26】勝率5.6%、複勝率27.8%。条件戦を勝ち、勢いそのままにという強行軍より、早めに条件戦を勝ち、ローズSまで間隔をとり、満を持して挑むというイメージが理想である。

7月19日のかもめ島特別を勝ったモンローウォーク、8月2日の五頭連峰特別を勝ったファストフォワードらが当てはまる。モンローウォークはデビューから3戦無敗。かもめ島特別は3馬身半差の圧勝だった。トライアルで結果を残せれば、秋華賞の有力候補に躍り出るだろう。


過去10年のデータから見るローズS,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。

《関連記事》
【ローズS】特別登録馬一覧
現役最高の阪神巧者を種牡馬、騎手別に徹底検証 ルーラーシップ産駒は芝2000mで単回収160%超
トライアルに強い騎手を特集 頭で狙いたい岩田望来騎手、「中山マイスター」津村明秀騎手に注目