【札幌2歳S回顧】単勝1.1倍ショウナンガレオンが6馬身差の圧勝 一線級が揃う次走以降で真価が問われる

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過半数が未勝利馬という異例のメンバー
9月5日(土)に札幌競馬場で行われた札幌2歳ステークス。例年なら夏の北海道シリーズで勝ち上がった有力馬が集結する「出世レース」だが、今年はレース当週にノヴァヴェローチェが回避したこともあり、9頭立てのうち5頭が未勝利馬という異例のメンバー構成となった。
断然の1番人気に推されたのはフライトライン産駒のショウナンガレオン。単勝オッズは1.1倍。JRAの平地重賞で単勝オッズが1.1倍以下になったのは2023年秋華賞のリバティアイランド(1着)以来だった。
2歳重賞に限れば、まだ馬齢が数え年表記だった時代、1997年京成杯3歳Sのグラスワンダー(1着)以来で実に29年ぶりの出来事だ。
レースはコスモハナミズキが逃げ、ショウナンガレオンは行きたがるのをなだめながら2番手につけた。1000m通過61.8秒とペースは平均かやや遅め。
直線入り口でショウナンガレオンが逃げ馬を捕らえて先頭に立つと、そこからはリードが広がる一方で、最終的には6馬身差での圧勝となった。2着は逃げたコスモハナミズキ、3着にはデザートスピリットが入った。
勝ち時計1:50.3は良馬場だった昨年(ショウナンガルフ)より0.3秒速く、重馬場の一昨年(マジックサンズ)と同じタイム。良くも悪くも、稍重馬場としては水準級という評価が妥当だろう。
ショウナンガレオン自身のパフォーマンスにケチはつかないが、やはり戦前の感触通りメンバーレベルには疑問が残る。もし暮れのGⅠに直行なら今度こそ一線級との対戦になるだろう。真価の見極めはそこまで持ち越しだ。
寂しかった2着以下
2着コスモハナミズキはコスモス賞に続いてハナを切り、自分の能力分は走った上での1.0秒差負け。スタートの速さと持続力勝負でのしぶとさは長所だが、これで収得賞金を加算したため、今後オープンや重賞を戦わなければならなくなった。そのためしばらくは厳しい戦いになるかもしれない。
3着デザートスピリットは勝負所でややモタつき、ゴール前で勢いよく伸びてきた。ただ、競り勝った相手が前走未勝利戦で6頭立て5着(1.1秒差)のランダムナンバーとなると強調はしにくい。こちらはまだ1勝クラスを使えるため、自己条件から一歩ずつステップアップしていきたい。
その4着ランダムナンバーは未勝利馬の身で善戦した。今回初めて着用したブリンカーの効果が多少なりともあったかもしれない。勝ち上がりは近そうだ。
総じて2着以下の馬たちは実績面も今回のパフォーマンスも、重賞としてはやや寂しいものと言わざるを得ない。思えば今年は新潟2歳Sも中京2歳Sも未勝利馬が混ざってなお少頭数だった。
構造上の問題があるのだとすれば、来年こそは面白みがある競走が実現されるよう、是正されることに期待したい。

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