2歳戦の単勝回収率100%超、特に11・12月が狙い目 杉山晴紀厩舎のプラス条件、マイナス条件
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2歳戦の単勝回収率100%超、特に11・12月が狙い目 杉山晴紀厩舎のプラス条件、マイナス条件

2026/09/04 06:00
東大ホースメンクラブ
杉山晴紀厩舎のピックアップデータ,ⒸSPAIA

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調教師リーディングを独走する西の名門

今週から秋の中山・阪神開催がスタート。初週からいきなり土日各2つ、計4重賞が組まれている。

特に日曜阪神メインのセントウルステークスには、香港からの遠征馬ファストネットワークに加え、フリッカージャブやピューロマジックら、夏のスプリント戦線を賑わせた馬たちが出走を予定。秋の大一番に向けた注目のレースが今後も続いていく。

そこで今回取り上げたいのが、8月30日終了時点で45勝を挙げ、全国リーディング1位を独走する杉山晴紀厩舎だ。

管理馬には二冠馬ロブチェンを筆頭に、24年のスプリンターズS覇者ルガル、マイル戦線で息長く活躍を続けるガイアフォースら、強豪が名を連ねる。

今週末の重賞にもビッグシーザー(セントウルS)のほか、サマーマイルチャンピオンを目指すクランフォードにテレサ(ともに京成杯オータムハンデキャップ)といったところがスタンバイ。秋の大舞台でも存在感を放ちそうな面々だ。

そこで今回は、杉山晴紀厩舎のプラス条件・マイナス条件を徹底調査する。なお、使用するデータは2021年9月4日から2026年8月30日の直近5年分とする。


鮫島克駿騎手の継続騎乗に注目

杉山晴紀厩舎のプラス条件,ⒸSPAIA


<杉山晴紀厩舎のプラス条件>
鮫島克駿騎手【14-15-11-49】
勝率15.7%/連対率32.7%/複勝率44.9%/単勝回収率108%/複勝回収率110%

芝×半年以上の休養明け【4-3-2-8】
勝率23.5%/連対率41.2%/複勝率52.9%/単勝回収率272%/複勝回収率147%

芝×単勝10〜15倍【17-13-10-81】
勝率14.0%/連対率28.0%/複勝率33.1%/単勝回収率170%/複勝回収率101%
※集計期間:2021年9月4日〜2026年8月30日

■鮫島克駿騎手
杉山晴紀厩舎とのタッグで最も多く勝利しているのは松山弘平騎手(48勝)だが、ここで注目したいのが鮫島克駿騎手。特に阪神【3-2-2-6】複勝率53.8%、京都【3-4-2-12】複勝率42.9%と関西主場で堅実な活躍をみせている。

また、狙い目は継続騎乗。乗り替わり【9-4-6-29】複勝率39.6%に対し、前走でも手綱を取った馬では【5-9-5-15】複勝率55.9%と好走率がぐっと上がるので見逃せない。

■芝×半年以上の休養明け
嫌われがちな「長期休養明け」だが、24年のスプリンターズSを制したルガルが同年の高松宮記念以来となる約半年ぶりの実戦だったように、芝のレースではいきなり好走してくるケースが多い。回収率も単複ともにプラス域で、妙味もあって見逃せない。

ただし、注意点としてダートだと【1-3-0-15】複勝率21.1%となり、回収率も単勝8%、複勝42%と成績を大きく落としているので気を付けたいポイントだ。

■芝×単勝10〜15倍
最後は「単勝オッズ」に注目。芝で単勝10~15倍のゾーンに該当していた馬は複勝率33.1%と、人気を加味すれば高水準といえる。

重賞に限っても、22年の中京記念を勝ったベレヌス(6番人気11.6倍)や、今年のしらさぎSを勝ったエルトンバローズ(7番人気12.9倍)などが思い出される。

関屋記念で2着に入ったクランフォードも8番人気/単勝11.3倍での好走だった。同馬は今週の京成杯AHにも出走を予定。もし再び該当するようなら注目だ。


ダート→芝替わりは割引

杉山晴紀厩舎のマイナス条件,ⒸSPAIA


<杉山晴紀厩舎のマイナス条件>
前走ダート→今走芝【3-4-4-48】
勝率5.1%/連対率11.9%/複勝率18.6%/単勝回収率34%/複勝回収率75%

岩田望来騎手【1-6-2-24】
勝率3.0%/連対率21.2%/複勝率27.3%/単勝回収率5%/複勝回収率41%

中京重賞【1-1-3-18】
勝率4.3%/連対率8.7%/複勝率21.7%/単勝回収率47%/複勝回収率50%
※集計期間:2021年9月4日〜2026年8月30日

■前走ダート→今走芝
芝からのダート転戦は【12-10-7-73】複勝率28.4%とまずまずだが、逆にダートからの芝替わりは複勝率18.6%と好走率が下がる。さらに単勝回収率も34%にとどまっている点には要注意だ。

特に6番人気以下だと【0-2-0-38】と凡走例が極めて多く、上位人気に推されるような実力馬でない限りは見送りが賢明と言える。

■岩田望来騎手
この夏重賞4勝を挙げ、中京リーディングを獲得するなど波に乗っている岩田望来騎手だが、杉山晴紀厩舎とのタッグでは注意を払いたい。

複勝率こそ悪くないが2着止まりが多く、平均人気4.4に対して平均着順は6.9と人気に応えられないケースが目立つ。特にダートは【0-2-2-15】連対率10.5%、複勝率21.1%とさらに数字が下がり、人気馬でも慎重に評価したい。

■中京重賞
中京競馬場は全体でも【46-26-35-227】複勝率32.0%と悪くない成績だが、重賞となると好走率がガクンと下がってしまう。

直近5年間で勝ち鞍はなく、2016年の開業までさかのぼっても、22年の神戸新聞杯(勝ち馬ジャスティンパレス)の1勝のみ。冬以降の開催に向けても覚えておきたいデータだ。


2歳戦は要チェック

杉山晴紀厩舎のピックアップ条件,ⒸSPAIA


<杉山晴紀厩舎のピックアップデータ>
中山芝【10-6-7-41】
勝率15.6%/連対率25.0%/複勝率35.9%/単勝回収率147%/複勝回収率90%

芝1800m戦【32-24-18-122】
勝率16.3%/連対率28.6%/複勝率37.8%/単勝回収率106%/複勝回収率80%

2歳戦【57-53-29-150】
勝率19.7%/連対率38.1%/複勝率48.1%/単勝回収率103%/複勝回収率98%
※集計期間:2021年9月4日〜2026年8月30日

■中山芝
全体でも単勝回収率147%と優秀で、特に重賞では【7-3-4-27】勝率17.1%、単勝回収率184%をマークしている。クランフォードやテレサにとっては後押しとなるデータと言える。

また、ミスニューヨーク(21・22年ターコイズS)やエリカエクスプレス(25年フェアリーS)が勝利を挙げたように、牝馬限定戦で【4-1-2-6】勝率30.8%、複勝率53.8%と非常に優秀な成績を残している。チャンスがあればぜひとも狙いたい。

■芝1800m戦
距離別では、芝の1800mで【32-24-18-122】勝率16.3%、複勝率37.8%の好成績。回収率も単勝106%と妙味も兼ね備えている。

とくにOP特別以上では【8-3-5-24】勝率20.0%、複勝率40.0%を誇り、8勝のうち5勝は重賞と勝負強さが光る。この秋もサトノシャイニングが毎日王冠に向かうことが報じられており、こちらも注目したい。

■2歳戦
有望な若駒を多数抱えている杉山晴紀厩舎。2歳戦の成績を見ても、複勝率は50%に迫る好成績となっている。一方で、少し意外なのが芝とダートの成績について。

芝【38-36-20-110】
勝率18.6%/連対率36.3%/複勝率46.1%/単勝回収率105%/複勝回収率86%

ダート【19-17-9-40】
勝率22.4%/連対率42.4%/複勝率52.9%/単勝回収率97%/複勝回収率128%
※集計期間:2021年9月4日〜2026年8月30日

ご覧の通り、勝率・連対率・複勝率のいずれもダートの方が高い。複勝回収率は128%と優秀で、馬券の軸として信頼度が高い。

また、11月・12月の2歳新馬戦で【14-8-8-23】勝率26.4%、複勝率56.6%を誇り、単勝回収率166%、複勝回収率106%を記録している点も特徴のひとつ。

思えば昨年はロブチェンが11月に京都の新馬戦を勝ち上がり、キャリア2戦目のホープフルSを優勝。共同通信杯では3着に敗れたが、皐月賞・ダービーの二冠を達成した。今年も同じルートを辿る逸材の出現があるのか、注目したい。


杉山晴紀厩舎の条件別成績,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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