【京成杯AH】軸は1番人気、相手は手広く クランフォード、ファンダムらサマーシリーズ惜敗組に熱視線

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1番人気と人気薄の組み合わせ
関東は福島4週、新潟6週間のサマーステージを終え、開催が中山に戻ってくる。4月以来の中山芝はこのひと開催、野芝オンリーで行われる。
オーバーシードなしの馬場は、一般的に時計が速いとされる。京成杯オータムハンデキャップも、ここ3年の勝ち時計は1:31.6、1:30.8、1:31.3と軒並み速い。とはいえ先行馬一辺倒ではなく、ここ2年の勝ち馬は4コーナー8番手、10番手。差しが決まった。
あまりにも時計が速すぎると、先行勢の踏ん張りがきかなくなるから競馬は難しい。昨年から紫苑ステークスと入れ替わり、開催初日になった京成杯AHがどれほどの時計で決着するか。秋開催の芝を攻略する上で注目すべき点だろう。データは過去10年分を使用する。

1番人気は【5-0-1-4】勝率50.0%、複勝率60.0%。サマーシリーズが整備され、その最終戦となってから落ち着いてきた印象もあるが、昨年は13番人気ホウオウラスカーズが勝っており、10番人気以下も【1-5-2-51】勝率1.7%、複勝率13.6%と油断ならない。
2着の半数は大穴で、1番人気を信頼しつつ、半端な穴馬ではなく人気薄へと手を広げていかないと、的中にはありつけない。こういった落差がいかにも中山のハンデ戦といったところ。無印馬も入念にチェックし、好走する可能性をきっちり探っていこう。

3歳馬は【2-1-1-17】勝率9.5%、複勝率19.0%とまあまあ健闘しているものの、好走4頭はロードクエスト、スマイルカナ、グレナディアガーズ、アスコリピチェーノと、GⅠ馬2頭を含む最低でも重賞ウイナーだ。ホープフルS2着馬フォルテアンジェロは、中距離からマイルへの転戦がプラスに働くかどうか。その点も注目しよう。
古馬は5歳が【6-3-5-35】勝率12.2%、複勝率28.6%と優勢。人気に推されがちな4歳は【1-0-2-25】勝率3.6%、複勝率10.7%とイマイチで、この点がこのレースの難しさを象徴している。
サマーシリーズ組は惜敗馬
今年はどちらかというとサマーシリーズ転戦馬が中心の組み合わせで、関屋記念2着クランフォード、しらさぎS4着ファンダム、中京記念5着ミナデオロらが勝利を目指す。

前走クラス別成績では、なんやかんやと前走GⅠ組が【3-1-2-13】勝率15.8%、複勝率31.6%で一歩リード。ダービー経由の休み明けは【1-0-0-2】。前出のロードクエストがダービー11着から得意距離で巻き返した。
ダービー以来となるフォルテアンジェロもその可能性はあるものの、戦歴的に初のマイル戦出走がポイントだろう。

前走GⅢ組【4-7-6-68】勝率4.7%、複勝率20.0%やOP/L組【1-2-2-30】勝率2.9%、複勝率14.3%からは、前走サマーマイルシリーズに注目する。
内訳は中京記念【3-1-2-14】勝率15.0%、複勝率30.0%がよく、関屋記念は【1-3-2-36】勝率2.4%、複勝率14.3%だ。ただし、昨年からレース日程が変わっており、変化があってもおかしくない。もちろん、ここにはコース適性の差もあるだろう。直線急坂の中京と、平坦で長い直線の新潟なら、中京に親和性がありそうだ。

日程の変更なども気になるので、ここはあえてざっくりとシリーズの着順傾向から。2着【3-1-1-6】勝率27.3%、複勝率45.5%や3着【1-0-1-3】勝率20.0%、複勝率40.0%のほか4着【0-2-0-7】複勝率22.2%と、惜敗組の巻き返しが目立つ。5着は【0-0-0-4】なので、ひとまず4着までが狙い目となるか。
となると、関屋記念2着クランフォードや、しらさぎS4着ファンダムがおもしろい。クランフォードは阪神、中京で結果を残しており、ファンダムは中山、阪神に実績がある。適性面でも評価しないといけない。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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