【紫苑S】「前走オークス5着以内」は複勝率50% GⅠ組ならドリームコアを信頼

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基本的には実績馬が上位
9月開催の中心を担うのは各トライアル競走だ。中山開幕週のメイン紫苑Sは歴史こそ浅いものの、秋華賞好走馬を多く出し、2023年には早くもGⅡに格上げされた。
ところがGⅡになってから秋華賞で前走紫苑S組は【0-1-0-12】と不思議と快進撃が止まった。好走したのは24年ボンドガールだけ。GⅢ時代の勢いがなくなったのはたまたまなのか。理由は定かではないが、流れは流れ。今年はこれを変えられるだろうか。
データはGⅢ時代を含め、過去10年分を使用する。

1番人気【3-1-2-4】勝率30.0%、複勝率60.0%、2番人気【3-3-0-4】勝率30.0%、複勝率60.0%が抜けた数字を残す。春の実績馬と夏の上がり馬が激突する組み合わせが多い重賞だが、どちらかというと人気になりやすい実績馬が強いということだろうか。
5番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%、6番人気【0-2-1-7】複勝率30.0%あたりの山は上がり馬によるもの。それ以下はちょっと厳しく、10番人気以下は【0-1-1-66】複勝率2.9%。好走候補はある程度絞られてきそうだ。

秋華賞トライアルは東の紫苑Sに対し、西はローズSがある。東西どちらも前哨戦が行われるものの、関西馬は紫苑Sでもきっちり結果を残してくる。
美浦【7-7-6-95】勝率6.1%、複勝率17.4%、栗東【3-3-4-31】勝率7.3%、複勝率24.4%で出走数、好走数とも関東が上ながら、確率は関西も互角以上の数字を残す。遠征のため、少数精鋭ながら結果は出す。これが紫苑Sにおける関西馬の特徴だ。多数派の関東馬中心であっても、馬券には必ず関西馬も入れておこう。
条件クラス経由の食い込みにも要注意
実績馬筆頭はオークス2着ドリームコアだろう。ついで桜花賞3着ジッピーチューンが続く。ここに夏の条件戦で結果を残した上がり馬が挑んでいく。ここで通用するようなら、一躍勢力図の中心に躍り出るだろう。

まず前走クラスではGⅠが【5-6-4-27】勝率11.9%、複勝率35.7%が一歩リード。やはり、基本線は春の既成勢力とみていい。桜花賞【0-0-0-3】に対して、オークス【4-6-4-24】勝率10.5%、複勝率36.8%。中距離経験はポイントになる。
オークス5着以内は【2-1-1-4】複勝率50.0%なので、ドリームコアは有力候補一番手。休み明けのここで結果を出せば、やはり春の勢力が上ともとれる。

一方で条件戦組に注目すると、未勝利【0-0-0-7】なので、主に1、2勝クラス【3-3-4-70】。2勝クラス優勢に考えがちだが、勝率は1勝クラス3.2%、2勝クラス5.6%でさほど変わらない。1勝クラス経由も十分、通用する。
この2クラスの距離別成績は2000m【2-1-1-12】勝率12.5%、複勝率25.0%、2000m未満の距離延長【1-2-3-51】勝率1.8%、複勝率10.5%、距離短縮【0-0-0-7】。理想は前走2000m出走馬で、その次が距離延長組といった感じだ。
前走1、2勝クラス2000mの1着馬は【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%。該当馬がいれば、評価すべきだ。条件戦といえど、2000mでしっかり勝ち切ったのは大きい。

前走1、2勝クラスかつ1800mは【0-2-3-44】複勝率10.2%。好走馬は前走1着【0-1-2-28】複勝率9.7%が主だが、2着【0-1-0-3】複勝率25.0%、3着【0-0-1-3】複勝率25.0%と惜敗組からも好走馬が出ている点に注意。函館芝1800mの1勝クラス平場戦で勝ち上がったナイスプレーアスクのほかにかもめ島特別2着アストリルなども可能性を残す。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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