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【新潟記念】前走GⅠ組が近10年で5勝 "前例なきプロフィール"3歳ロデオドライブがカギ

2026/08/23 19:30
勝木淳
過去10年のデータから見る新潟記念,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

今年も豪華なサマー2000シリーズ最終戦

サマー2000シリーズの後半戦はにわかに立ち位置が変わりつつある。その主な要因は新潟記念のハンデ戦から別定戦への変更にある。

暑い季節での仕上げにもかかわらず、左回り、直線が長い芝2000mという舞台は魅力的で、実績馬の陣営が始動戦に選ぶようになった。このポジションはかつて定量GⅡ札幌記念のものだった。

現状、そこまで明確に出走メンバーレベルに差はついていないが、確実に札幌記念と新潟記念に分散するようになった。この流れは今後進むだろうか。涼しい札幌か、走りやすいワンターンの新潟か。選択肢が増えるのは歓迎といっていい。

一方で新潟記念はサマー2000シリーズ優勝決定戦というニュアンスが薄まった。昨年は函館記念→札幌記念→新潟記念と強行軍を戦ったヴェローチェエラが優勝した。その新潟記念は5着で2ポイント獲得だった。なかなか新潟記念を勝って逆転優勝という場面は生まれにくくなるかもしれない。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の新潟記念を展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


人気別では、1番人気【1-3-1-5】勝率10.0%、複勝率50.0%に対し、2番人気は【5-0-1-4】勝率50.0%、複勝率60.0%。なぜか2番人気が強い。3番人気【0-3-1-6】複勝率40.0%、4番人気【0-0-0-10】なので、上位人気はやや絞られる。

以下、6番人気【1-2-0-7】勝率10.0%、複勝率30.0%が目立つぐらいで中穴の好走はさほど目立たない。10番人気以下【2-0-3-65】勝率2.9%、複勝率7.1%は主にハンデ戦時代のもので、別定に変わった昨年は2番人気→1番人気→7番人気で決着した。


年齢別成績,ⒸSPAIA


近年の新潟記念のトレンドいえば、3歳【2-1-1-4】勝率25.0%、複勝率50.0%だ。18年ブラストワンピースがこの流れをつくり、ノッキングポイントやエネルジコにつなげた。今年はNHKマイルC覇者ロデオドライブが参戦する。これも別定戦になったからこそで、その結果は来年以降の流れをつくりそうだ。

古馬勢は4歳【3-3-3-26】勝率8.6%、複勝率25.7%、5歳【3-3-3-45】勝率5.6%、複勝率16.7%、6歳【2-1-0-24】勝率7.4%、複勝率11.1%と混戦。年齢による偏りは感じられない。

ステレンボッシュに復活の兆し

古馬勢はドゥレッツァ、アーバンシック、ステレンボッシュ、チェルヴィニアとGⅠ馬がそろった。この層の厚さは確かに新潟記念における変化を象徴する。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


新潟記念はじつは別定への変化に関係なく、ハンデ戦時代から前走GⅠ組が【5-2-0-16】勝率21.7%、複勝率30.4%と強い。混戦と評されながらも、終わってみれば春のGⅠ以来の実績馬という結末が多かった。


前走GⅠ・レース別成績,ⒸSPAIA


だが、そのレース内訳は注意が必要だ。ダービー【2-0-0-2】勝率、複勝率50.0%、天皇賞(春)【1-1-0-3】勝率20.0%、複勝率40.0%が数字を形成しており、NHKマイルCは出走なし。またハンデ戦だったこともあり、前走GⅠ優勝馬の参戦はない。ロデオドライブはこれまでの新潟記念にいなかったプロフィールの持ち主といっていい。

前走ヴィクトリアマイル【1-0-0-3】勝率、複勝率25.0%は昨年、シランケドが道をつくった。その前走は3着。GⅠ好走後の休み明けだった。16着チェルヴィニアはどうだろうか。本来の力は当然、勝ち負けだが、ここのところ力を発揮できていない。

前走安田記念【1-0-0-2】勝率、複勝率33.3%は22年カラテの勝利によるもの。安田記念16着から巻き返した。安田記念10着以来のステレンボッシュはこの春、エプソムCで復活の兆しをみせた。出走間隔をとったほうが走れるタイプでもあり、有力だろう。


前走サマー2000シリーズ・着順別成績,ⒸSPAIA


今後、立ち位置が微妙になりそうなサマー2000シリーズ転戦馬について着順内訳を確認する。1着【1-2-0-7】勝率10.0%、複勝率30.0%、2着【1-0-2-5】勝率12.5%、複勝率37.5%と好走馬にゾーンがあるものの、6着以下からも【1-1-0-15】と好走馬は出ている。だが、今後は対戦メンバーが上がるので、おそらくもう少し好走ゾーンは上位入着馬に偏ってきそうだ。


過去10年のデータから見る新潟記念,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。

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