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【キーンランドC】ナムラクレアが大外から豪快スパートで完勝 強豪が集った2023年をプレイバック

2026/08/17 17:00
緒方きしん
プレイバック2023年 キーンランドC,ⒸSPAIA

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勢いある馬から実績馬まで快速馬が集結

23日、キーンランドCが開催される。過去にはカレンチャンやパドトロワ、ダノンスマッシュが制したレース。今回はそんな中から2023年の一戦をピックアップして当時を振り返っていく。

2023年のキーンランドCは混戦模様。6番人気までが単勝オッズ10倍を切っていた。出走メンバーは4歳から8歳まで幅広く、牝馬、牡馬、セン馬と揃う。

そのなかで1番人気に推されたのは、4歳牝馬のナムラクレア。3歳時には桜花賞3着、スプリンターズS5着と早くから素質を見せ、すでに重賞タイトルは3つ保持していた。4歳春には高松宮記念で2着に入っており、秋に向けてどのような走りを見せるか注目を集めていた。

2番人気には前年1番人気4着のリベンジに燃える4歳牡馬トウシンマカオ。父ビッグアーサーから受け継いだスピードを武器に、昨秋はオパールS、京阪杯を連勝と、実績を積み上げてきた。年明けの高松宮記念こそ15着に大敗したものの、次走の函館スプリントSでは3着としっかり巻き返し、札幌に戻ってきた。

3番人気はダービー卿CTで3着、前走の青函Sでは勝利を挙げた 5歳のゾンニッヒ。4番人気は前走の函館スプリントSで重賞初制覇を飾った4歳牝馬キミワクイーンと、勢いに乗る2頭が名を連ねる。

そのほか、函館スプリントSで2年連続2着のジュビリーヘッド、前年高松宮記念の覇者ナランフレグ、前年スプリンターズS2着ウインマーベルなど、名だたるスピード自慢が集まっていた。

ゴール前で再点火したナムラクレアの末脚

ゲートが開くとナランフレグ、ウインマーベルの実力馬2頭が後方からとなる。好スタートを切ったのは外枠のトウシンマカオ。しかし、内からシナモンスティックが勢いをつけて先頭に立つ。2番手には、ジュビリーヘッド、シュバルツカイザーらを制して前年3着馬のヴァトレニが続いた。一方、ナムラクレアは内に3頭を置いた中団外目を追走していた。

3コーナー入口、800mの標識を通過するタイミングで鞍上・浜中俊騎手の手が動き始める。外から捲り気味にポジションを上げ始めると、スタンドからも声援が飛ぶ。

先行集団は段々と凝縮しながらコーナーを曲がり、そして直線へ向かう。大半の馬が馬場の良い外目に持ち出されるなか、キミワクイーンの鞍上・横山武騎手とナランフレグの鞍上・丸田恭介騎手が内ラチ付近で腹をくくる。

直線に入っても、逃げるシナモンスティックの勢いが中々とまらない。直後からはJ.モレイラ騎手が手綱をとるシュバルツカイザー、内に進路を切り替えたトウシンマカオが襲い掛かる。ナムラクレアも大外から徐々に詰め寄っていく。ただ、3コーナーから外、外を回し続けてきたこともあって、ややいっぱいか──。

ラスト100m付近、馬場の真ん中あたりではシナモンスティック、シュバルツカイザー、トウシンマカオの3頭が並び、大接戦を繰り広げている。すると、ナムラクレアが再点火。一気に外から交わしていった。

驚くファンたちの目の前で、2着に1馬身差をつけてナムラクレアがゴールイン。大接戦の2着争いは同じく4歳牝馬のシナモンスティック、3着にはトウシンマカオが入り、4歳馬3頭の決着となった。

さらにクビ差の4着にはシュバルツカイザーが続き、ナムラクレアを除くと先行勢が上位を占める形に。中団より後ろから運んだ3番人気ゾンニッヒは8着、5番人気ナランフレグは10着と敗れた。

配当の方はというと、1番人気が1着、2番人気が3着となったものの、2着には8番人気が食い込んだことで、馬連は3,590円、3連単配当は30,280円となった。また、1番人気-2番人気のワイド馬券も440円と付き、混戦模様を反映した払戻しであった。

姉妹制覇がかかるナムラクララが今年も参戦

ナムラクレアはその次走のスプリンターズSで3着と好走。その後の5、6歳シーズンもそれぞれ高松宮記念2着、スプリンターズS3着と長きに渡って短距離路線を牽引する。GⅠタイトルには手が届かなかったものの、多くのファンに愛される存在として競馬界を盛り上げ続けた。

トウシンマカオもGⅠ勝ちこそなかったが、その後にも重賞を4勝、2024年のスプリンターズSで2着など長く活躍。ウインマーベルも以降に重賞を3勝し、現在も活躍を続けている。また、ゾンニッヒも現役を続行しており、今年もキーンランドCに出走を予定している。

さて、今年のキーンランドCはというと、ナムラクレア半妹であるナムラクララが参戦予定。昨年は4着に惜敗しているが、今年は姉が勝利した4歳シーズンでの挑戦となる。さらに、鞍上は姉の主戦でもあった浜中騎手。姉妹制覇の記録達成にも期待したい。

《ライタープロフィール》
緒方きしん
札幌生まれ、札幌育ちの競馬ライター。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、ビービーガルダン、ドウデュース。

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