【キーンランドC】ウインカーネリアン、パンジャタワーに一抹の不安 函館SS組は「3着以内」エーティーマクフィに注目

ⒸSPAIA
もはやスプリンターズSの前哨戦
スプリント界の頂上決戦は9月27日スプリンターズステークス。実はもう1ヶ月ちょっとに迫っている。サマースプリントシリーズのキーンランドカップは格的に札幌記念とまではいえないが、いよいよ実績馬が始動してくる重賞でもある。
今年も函館で調整されたパンジャタワーがここからGⅠに向かう。昨年はデビュー戦以来のスプリント戦だったが、明らかに格の違いを見せつけるようなレースで快勝した。春は高松宮記念4着、安田記念5着。スプリントもマイルも戦える力を示した。今年はここからスプリンターズSに向かうプランが有力。その始動戦はがぜん注目される。
ここからは過去のデータを使用し、今年のキーンランドCを展望する。

人気別成績では、1番人気【3-1-0-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、2番人気【3-4-1-2】勝率30.0%、複勝率80.0%、3番人気【1-0-3-6】勝率10.0%、複勝率40.0%と上位人気は堅い。
5番人気【1-0-1-8】勝率10.0%、複勝率20.0%以下は少し差があり、極端な人気薄の激走はさほど見られない。これまでのサマースプリントシリーズとは違い、メンバーレベルが上がるここはそこまで波乱は発生しない。

年齢別では3歳が【3-3-1-16】勝率13.0%、複勝率30.4%と目立つものの、基本は前走好走馬。葵S組は勝ち馬を除くと【0-0-0-2】。同6着エイシンディードよりも、開幕初日のTVh賞を快勝したロジケープがおもしろい。ローテーション的には昨年3着カルプスペルシュと同じだ。
古馬勢は4歳【3-4-5-25】勝率8.1%、複勝率32.4%が優勢で、5歳【3-3-2-39】勝率6.4%、複勝率17.0%までが中心。6歳【0-0-1-23】複勝率4.2%をはじめ、ベテランはやや厳しい数字が並ぶ。
パンジャタワー、ウインカーネリアンの取捨
4歳はパンジャタワーのほかに昨年3着カルプスペルシュ、サウンドモリアーナ、ナムラクララあたりが出走予定。ほかは7歳以上が多く、このベテランたちがデータ通り苦戦するかどうかは馬券戦略上、カギになりそうだ。なにせウインカーネリアンは高松宮記念3着馬。簡単には消せない。

前走クラスを確認すると、前走国内GⅠは【3-1-1-12】勝率17.6%、複勝率29.4%と高い。主なレース内訳は高松宮記念【0-0-1-4】複勝率20.0%、安田記念【0-0-0-2】、NHKマイルC【2-0-0-3】、ヴィクトリアマイル【1-1-0-1】。古馬勢は牝馬以外、結果を出していない。
もちろん、数字が小さいので、データの信頼度は低く、ウインカーネリアン、パンジャタワーに当てはめていいかというと、迷うところだ。

前走GⅢ【4-4-4-43】勝率7.3%、複勝率21.8%のレース内訳は函館SS【3-2-2-27】勝率8.8%、複勝率20.6%がデータの中心。今年は2着エーティーマクフィ、5着カルプスペルシュが出走予定だ。

前走函館SSの着順をチェックすると、1着【1-0-0-3】勝率、複勝率25.0%、3着【1-1-2-1】勝率20.0%、複勝率80.0%までが好走範囲。4着以下は【0-0-0-18】。ここはメンバーレベルが上がる一戦なので、函館SS好走馬でないと厳しい。
エーティーマクフィは好走ゾーンに入る。昨年は青函S1着からキーンランドC7着。メンバーレベルの壁に阻まれた印象がある。今年はそこを乗り越えてくるか。注目だ。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
《関連記事》
・【キーンランドC】特別登録馬一覧
・現役最高の札幌巧者は? 「芝の松岡正海」「砂の武豊」など騎手、種牡馬ごとに徹底検証
・単複回収率100%超!函館は横山武騎手、札幌は丹内騎手におまかせ 北海道開催で狙える条件を徹底検証