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【クイーンS】札幌巧者ココナッツブラウンに好走サイン 前走ヴィクトリアマイル組は複勝率35.7%

2026/07/26 19:30
勝木淳
過去10年のデータから見るクイーンS,ⒸSPAIA

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上位人気優勢も人気薄の好走もある

北海道の競馬は先週から札幌に舞台を移す。内側にウッドコースがある函館と違い、札幌競馬場には内馬場がある。

それなりに広い敷地が確保されており、スタンドよりゆったりと観戦できるのもいい。特にダート1700mを内馬場から観戦すると、スタート直後の先行争いやゴール前の臨場感を間近で味わえる。

内側に障害コースがなく、距離が近いのも札幌の内馬場のよさ。ぜひ、現地を訪れた際はダート1700mを内馬場から観戦してほしい。

その札幌の重賞戦線はクイーンSからはじまる。ここで上位好走した馬が札幌記念で好走する確率は高く、相手関係によっては少し人気を落とし、おいしい馬券を提供してくれる。秋の大舞台での飛躍を誓う重賞だが、札幌記念を見据えた戦いでもある。

データは21年函館開催を含め、過去10年分を使用する。


人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気【4-2-1-3】勝率40.0%、複勝率70.0%、2番人気【2-2-1-5】勝率20.0%、複勝率50.0%と一歩リードも、3番人気【1-0-2-7】勝率10.0%、複勝率30.0%以下もポツポツと好走馬を出す。

9番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%など穴馬の好走もあり、フルゲートが14頭の札幌芝1800mのわりにひと波乱ある。やはり真夏の重賞では安易な決めつけは厳禁だ。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では3歳【3-1-0-12】勝率18.8%、複勝率25.0%が目立つ。秋華賞から逆算し、ローズSや紫苑Sではなく、あえてここに参戦し、賞金を加算した上で本番へという戦略が光る。

本州よりマシな北海道で立ち上げ、できるだけ秋の始動までゆっくり過ごす。近年の猛暑を踏まえれば合理的な策だ。

古馬勢は4歳【4-5-3-31】勝率9.3%、複勝率27.9%、5歳【2-3-6-38】勝率4.1%、複勝率22.4%が中心。6歳も【1-1-1-20】勝率4.3%、複勝率13.0%と好走馬が出ているが、確率的には一歩下がる。


古馬勢はココナッツブラウンに好走サインあり

3歳勢はフェスティバルヒルが駒を進めてきた。前走桜花賞17着後はここまで待ち、少し早めに始動し、秋華賞を目指す。1800mの走り次第で今後の方針も定まっていくだろう。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別ではGⅠが【7-4-3-29】勝率16.3%、複勝率32.6%と存在感を示す。3歳勢に限らず、古馬勢も春のGⅠからひと息入れて、ここから再始動といったパターンが多い。まずはここに注目だ。


前走GⅠ・レース別成績,ⒸSPAIA


前走GⅠの内訳をみると、古馬勢の前走ヴィクトリアマイル【4-3-3-18】勝率14.3%、複勝率35.7%、3歳勢のオークス【2-0-0-7】、NHKマイルC【1-1-0-1】が好走ゾーンだ。

桜花賞【0-0-0-3】はフェスティバルヒルには気になるところ。春シーズンで桜花賞以降、次のステージに進んでいないのはなんらかの事情があってのこと。そこが始動戦にも影響するようだ。

ヴィクトリアマイルからは4着エリカエクスプレス、5着ココナッツブラウンらが出走予定。同レースで逃げた馬は【0-0-1-3】複勝率25.0%、中団【0-2-2-7】複勝率36.4%を記録している。

スピード重視のレースをした馬よりはひと溜めした組がよさそうで、狙うならココナッツブラウンだろう。昨年はクイーンS、札幌記念2着と気を吐いた。札幌が合うようで、トレセン在厩時より落ち着いているという情報もある。相性がいい舞台で重賞初勝利を狙う。


前走GⅢ・同距離・競馬場別成績,ⒸSPAIA


前走GⅢ【2-4-2-39】勝率4.3%、複勝率17.0%は距離に注目する。前走が1800mだと【1-2-1-16】勝率5.0%、複勝率20.0%。確率はわずかに上昇する。

前走同距離のGⅢに出走した馬のうち、福島は【1-1-1-9】勝率8.3%、複勝率25.0%。ようは福島牝馬S組の成績がいい。

中央場では中山が【0-1-0-3】と好走馬を送るものの、東京は【0-0-0-3】。昨年も府中牝馬S組は7、14着。やはりコーナー4つの1800mがつながってくる。

府中牝馬S5着コガネノソラは福島牝馬Sを勝っており、データに当てはめていいものか迷う。むしろ札幌で巻き返す場面は想定できる。開幕週の先行優位な馬場でどう立ち回るかだが、条件は好転する。


過去10年のデータから見るクイーンS,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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