【関屋記念】Seattle Slew内包馬が複回率133% 開幕週の高速馬場で狙うべき注目馬2頭

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傾向解説
サマーマイルシリーズ第2戦・関屋記念。新潟芝1600m(外)で行われる本レースでは658.7mの長い直線で伸び負けない持続力が問われ、スピードで押し切る競馬が得意な馬にはかなり厳しいレースとなっています。本記事では血統面を中心に、関屋記念のレース傾向を整理していきます。
まず前提として押さえておきたいのは、昨年から2回新潟開催の開幕週に行われるということ。これまでは2回6日目や3回2日目に行われていたため、荒れ気味の馬場状態で行われることがほとんどだったのが以前の関屋記念の特徴でした。
ただ、2回2日目に行われる今年は綺麗な馬場状態で行われる可能性が高く、ローテーションの面でも以前とは比較が難しい印象です。そのため、これまでのデータを鵜吞みにするのは少々危険かもしれません。
血統面においても、これまでより軽い血統の馬が走る可能性が高く、一昨年以前に走っていた血統をそのまま重視するわけにはいきません。しかし、今年も注目の血統に挙げたいのはSeattle Slewの血。同馬はNasrullah系×Princequillo系の名種牡馬で、これはMill ReefやRivermanなどの欧州の瞬発力型血統と同じ組み合わせです。
Seattle Slewは北米血統主体の血統構成で、北米血統のスピードが活きやすい開幕週に変わる点は相対的にプラス材料。また、Seattle Slewと血統構成が似ているSecretariat(≒Sir Gaylord)も好成績を残しており、昨年はSecretariat=Syrian Seaの5・6×6を持つカナテープが勝利しています。

<血統別成績>
Seattle Slew内包馬【1-4-3-9/17】
勝率5.9%/連対率29.4%/複勝率47.1%/単回収率71%/複回収率133%
Secretariat内包馬【5-4-3-18/30】
勝率16.7%/連対率30.0%/複勝率40.0%/単回収率122%/複回収率106%
Sir Gaylord内包馬【6-6-5-31/48】
勝率12.5%/連対率25.0%/複勝率35.4%/単回収率83%/複回収率91%
※過去10年、単勝オッズ19.9倍以下
注目血統馬
前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。
☆エルトンバローズ
母母ニュースヴァリューは1994年札幌スプリントS2着馬で、同馬の半妹には2冠牝馬ベガがいます。ディープブリランテ×ブライアンズタイムの本馬は馬力や底力を強化した配合で、さらにサンデーサイレンスの瞬発力やLyphardの機動力も薄く継続した形です。
欧米混血の弱点の少ないタイプであり、芝1600~2000mでは舞台を選ばず安定したパフォーマンスを披露しています。さらに、Seattle Slew→Seattle Songの血も引くため、新潟外回りの長い直線も苦にすることはないでしょう。
☆ブエナオンダ
母母オーサムフェザーは北米GⅠ2勝馬で、母オーサムウインドの全兄には2018年青葉賞3着馬スーパーフェザーがいます。母自身はJRA未勝利馬ですが、Lyphardの4×4譲りの機動力を子孫に伝え、リオンディーズ産駒の本馬も1600~2000mで堅実な走りを見せています。
さらに、母がSir Gaylord≒Secretariatの6×5、本馬がSir Gaylord≒Secretariatの6×7・6を構成するため、新潟芝外回りの長い直線も大歓迎です。

《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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