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【関屋記念】前走GⅠ組は複勝率33.3% サンダーストラックら該当の6着以下にも好走例あり

2026/07/19 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る関屋記念,ⒸSPAIA

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ハンデを考えすぎないこと

関東の夏競馬は今週から新潟に舞台を移す。ブレイクタイムが入る薄暮開催も来年から大きく形が変わる。いわば夏競馬の過渡期にある今年、新潟開催ではいったいどんなドラマが待っているだろうか。

開幕週のメインカードは昨年からアイビスSDにかわり、関屋記念になった。それも負担重量は別定からハンデへ。コースは変わらないが、設定が違う。

いったいどんな変化があるのかと注目した昨年はカナテープ、オフトレイル、ボンドガールで決着した。1→10→2番人気、ハンデは54→57.5→56キロだった。ハンデ戦になったことで、買う側の取捨がハンデの影響を受け、人気に反映されたようだ。

関屋記念の基本である長い直線を得意とする末脚比べに強い馬が上位にそろっていた。ハンデ戦という設定変更をどこまで予想に組み込むのか。どうやらセンスを問われている。ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の関屋記念を展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


年齢別では、1番人気【4-0-4-2】勝率40.0%、複勝率80.0%。ハンデ戦の昨年も勝ったのは1番人気。新潟名物外回りコースは向正面、正面直線とも長く、真っ直ぐ走ってスピードを出せる馬が強い。能力値がストレートに反映されるため、衆目一致の実力馬が結果を出しやすい。

一方で2番人気は【0-2-1-7】複勝率30.0%と冴えず、3番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%、4番人気【3-1-1-5】勝率30.0%、複勝率50.0%に好走ゾーンがある。総じて上位人気は悪くない。

注目は10番人気~【0-2-0-76】複勝率2.6%。過去ほぼ出ていなかったふた桁人気馬の好走が昨年出現した。この変化は今年も続くのか。オフトレイルのような人気の盲点のような馬がいたら買い目に入れるのもおもしろい。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では、3歳を除くと、古馬勢では6歳【3-2-1-27】勝率9.1%、複勝率18.2%が勝率上位。出走数が多い5歳【4-6-5-49】勝率6.3%、複勝率23.4%が中心で、4歳は【2-3-2-28】勝率5.7%、複勝率20.0%なので、どうも5、6歳がいい。スピード比べとなると、4歳もよさそうだが、優位性を感じない。

夏競馬ではこういった傾向が散見される。そもそも4歳の上位陣は秋に備え休んでおり、5、6歳との力差はそこまでない。もちろん、秋に向けて賞金加算を目指す4歳馬に有力馬がいれば、評価を下げる必要はない。

日程変更による傾向変化に注意

4歳勢ではダノンセンチュリーに注目。3連勝で条件クラスを卒業し、春は京王杯SC9着。重賞の壁に阻まれた形だが、やはり素質的には秋に大きな舞台へ挑戦したいところ。そのためにも賞金加算は必須条件だろう。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別では、GⅠ【2-3-3-16】勝率8.3%、複勝率33.3%のうち、東京のGⅠだった場合、【1-2-3-16】。5着以内【1-0-1-2】、6着以下【0-2-2-14】で、当然ながら好走馬は狙える。

掲示板を外すとやや苦しいものの、まったく振るわないわけではない。NHKマイルC7着サンダーストラック、ヴィクトリアマイル18着ドロップオブライトは本命とまではいかないが、無印もない。

前走GⅢ【4-6-3-63】勝率5.3%、複勝率17.1%は注意が必要。というのも日程変更で時期が入れ替わった中京記念が【1-6-1-23】と2着馬6頭を占める。このデータはもう使えない。残るはエプソムCの【1-0-2-13】ぐらい。今年、エプソムC経由の該当馬はいない。


前走OP/L・距離別成績,ⒸSPAIA


ならば前走オープン・L【2-2-1-41】勝率4.3%、複勝率10.9%に注目する。ここは距離がはっきりしており、前走1600m【2-1-1-14】勝率11.1%、複勝率22.2%に対し、それ以外【0-1-0-27】。とりあえずマイル戦を使っていないと厳しい。

同じ新潟でもクランフォードが該当する、春の谷川岳S(芝1400m)経由は強調しづらい。全体的にデータに合致する馬が見当たらず、今年は難解そうだ。


過去10年のデータから見る関屋記念,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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