牝馬限定重賞は「単複回収率100%超」ルメール騎手におまかせ 芝マイルで狙える条件を検証

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桜花賞ウィークはマイル3重賞が開催
今週末は阪神競馬場でGⅠ桜花賞とGⅡ阪神牝馬S、中山競馬場でGⅡニュージーランドTと芝マイル重賞が3レース開催される。
桜花賞では2歳女王スターアニスを筆頭に、クイーンCを好タイムで制したドリームコアや3戦無敗のリリージョワなど、実力馬18頭が桜の女王の称号をかけて激闘を繰り広げる。さらに、阪神牝馬Sにも二冠牝馬エンブロイダリー、マイルGⅠ2勝のアスコリピチェーノ、オークス馬カムニャックとGⅠ馬が3頭参戦。アツいのは桜花賞だけではない。
そこで、今回は『芝マイルで狙える〇〇』をテーマにデータ検証を行う。芝マイルで注目の種牡馬や騎手、必ず押さえておきたい狙い目の条件などを紹介する。なお、データは2023年4月8日〜2026年4月5日の過去3年分を使用する。
京都コースに強いイスラボニータ産駒

<芝マイルで狙いたい種牡馬>
イスラボニータ【30-34-18-187】
勝率11.2%/連対率23.8%/複勝率30.5%/単勝回収率154%/複勝回収率98%
エピファネイア【64-61-63-439】
勝率10.2%/連対率19.9%/複勝率30.0%/単勝回収率102%/複勝回収率77%
ドレフォン【17-11-15-127】
勝率10.0%/連対率16.5%/複勝率25.3%/単勝回収率123%/複勝回収率93%
■イスラボニータ
単勝回収率154%と優秀で、買い目に入れておきたい種牡馬となる。なかでも狙い目は以下の3コース。
東京芝1600m【9-6-4-55】
勝率12.2%、複勝率25.7%、単勝回収率379%
京都芝1600m(内・外)【11-2-2-29】
勝率25.0%、複勝率34.1%、単勝回収率174%
中山芝1600m【8-9-6-45】
勝率11.8%、複勝率33.8%、複勝回収率115%
東京や京都では単勝回収率、中山では複勝回収率が100%超と優秀。前者では単系でのアタマ狙い、後者では連系といったように馬券の買い方も工夫したい。
■エピファネイア
父は菊花賞やジャパンCなど中長距離で活躍したが、産駒はマイルでも好成績を収めており、単勝回収率は102%とプラス域をマークしている。データからは左回りかつ直線の長い新潟や東京コースが狙い目となる。
東京芝1600m【17-12-20-91】
勝率12.1%、複勝率35.0%、単勝回収率236%
新潟芝1600m【7-4-5-38】
勝率13.0%、複勝率29.6%、単勝回収率111%
いずれも単勝ベタ買いでプラス。特に東京コースでは複勝率まで含め、高い数値をマークしている。
■ドレフォン
父は現役時代、ダートスプリントで活躍したが芝マイルでも好調。単勝回収率は123%とこちらもベタ買いでプラスだ。狙い目は東京、京都、阪神マイル。
東京芝1600m【7-6-3-24】
勝率、複勝率40.0%、複勝回収率104%
京都芝1600m(内・外)【1-0-4-26】
勝率3.2%、複勝率16.1%、複勝回収率144%
阪神芝1600m【3-0-0-12】
勝率20.0%、複勝率20.0%、複勝回収率144%
関西2場では好走率こそ高くないが、複勝回収率は黒字域であり、馬券妙味はある。また、牝馬に比べて牡馬、セン馬の成績が良く、【12-4-7-48】で勝率16.9%、複勝率32.4%、単勝回収率262%、複勝回収率161%と優秀だ。
今週の桜花賞にはエピファネイア産駒のアランカール、ドレフォン産駒のスターアニス、サンアントワーヌが出走予定。ほか、ドリームコアが該当するキズナ産駒は【64-47-38-344】で複勝率30.2%、複勝回収率75%、リリージョワが該当するシルバーステート産駒は【24-39-32-278】で複勝率25.5%、複勝回収率73%となっている。
松山騎手は位置取りがカギ

<芝1600mで狙いたい騎手>
C.ルメール【86-50-42-121】
勝率28.8%/連対率45.5%/複勝率59.5%/単勝回収率85%/複勝回収率85%
松山弘平【31-33-22-206】
勝率10.6%/連対率21.9%/複勝率29.5%/単勝回収率112%/複勝回収率71%
西村淳也【31-31-31-153】
勝率12.6%/連対率25.2%/複勝率37.8%/単勝回収率142%/複勝回収率120%
■C.ルメール騎手
流石はトップジョッキー、複勝率は59.5%と芝マイルでも突出している。注目したいのは騎乗馬の前走距離だ。距離別の成績は以下の通り。
前走同距離【30-24-20-46】
勝率25.0%、複勝率61.7%、単勝回収率66%
前走から距離延長【12-2-5-25】
勝率27.3%、複勝率43.2%、単勝回収率116%
前走から距離短縮【25-14-8-29】
勝率32.9%、複勝率61.8%、単勝回収率106%
単勝回収率を比較すると、「距離延長」「距離短縮」の場合に100%を超えている。別距離からの臨戦で、マイルへの適性が疑われている時が狙い目だ。
■松山弘平騎手
昨年はパンジャタワーでNHKマイルC、スターアニスで阪神JFを制し、期間内ではマイルGⅠを2勝している。単勝回収率も112%と馬券的にも美味しいジョッキーだ。
脚質別成績では、逃げ・先行が【20-23-12-68】勝率16.3%、複勝率44.7%、単勝回収率159%と優秀。となると、これまで先行してきた馬を狙いたくなるが、前走4コーナー5番手以内の馬では【12-16-7-99】勝率9.0%、複勝率26.1%、単勝回収率68%と物足りない数字である点は注意したい。
その一方、前走4コーナー7番手以下の馬では【12-6-6-50】で勝率16.2%、複勝率32.4%、単勝回収率216%と好成績。つまり、松山騎手は前走で差し・追込、もしくは位置をとれなかった馬を先行させて好走に導いている。前走で位置を取れなかった馬にチャンスは潜んでいる。
■西村淳也騎手
芝マイルでは単複回収率プラスと妙味大。今春もタイセイボーグでチューリップ賞を制しており、芝マイルでは必ず警戒しておきたい存在だ。
枠別成績では1・2枠【4-2-7-34】勝率8.5%、複勝率、単勝回収率33%に対して、7・8枠【11-9-11-43】勝率14.9%、複勝率41.9%、単勝回収率320%と内外で大きな差がある。外枠に入った際は積極的に狙いたい。
今週の桜花賞ではルメール騎手がドリームコア、松山騎手がスターアニス、西村騎手がギャラボーグに騎乗予定。アランカールに騎乗予定の武豊騎手は【10-26-13-140】複勝率25.9%、複勝回収率54%、リリージョワに騎乗予定の浜中俊騎手は【16-5-11-80】複勝率28.6%、複勝回収率97%を記録している。
外枠のルメール、内枠の岩田望来
最後に特定の条件ごとの狙い条件を紹介していく。

<芝マイルで狙いたい注目条件>
牝馬限定重賞×C.ルメール【6-3-1-7】
勝率35.3%/連対率52.9%/複勝率58.8%/単勝回収率130%/複勝回収率110%
東京×イスラボニータ【9-6-4-55】
勝率12.2%/連対率20.3%/複勝率25.7%/単勝回収率379%/複勝回収率114%
阪神×岩田望来【13-8-10-43】
勝率17.6%/連対率28.4%/複勝率41.9%/単勝回収率70%/複勝回収率134%
■牝馬限定重賞
まずは今週末の桜花賞、阪神牝馬Sにも直結する牝馬限定重賞についてだが、ここでも圧倒的なのがルメール騎手。過去3年で6勝を挙げており、単複回収率も100%超となっており、逆らいづらいデータとなっている。
また、西村淳也騎手も【3-0-2-5】複勝率50.0%、複勝回収率398%と高水準。イフェイオン(24年フェアリーS、5番人気1着)、ハワイアンティアレ(24年チューリップ賞、15番人気3着)、タイセイボーグ(25年阪神JF、6番人気3着)など、人気薄を激走に導いている。
その他、津村明秀騎手【2-2-0-10】複勝率28.6%、複勝回収率256%や、岩田望来騎手【1-2-1-6】複勝率40.0%、複勝回収率196%が好調。桜花賞では津村騎手はブラックチャリス、岩田騎手はエレガンスアスクに騎乗を予定している。
■東京コース
次に東京マイルについて。NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、安田記念と春シーズンに3つのGⅠが開催される主流の条件だ。
種牡馬別ではイスラボニータ産駒が単複回収率プラス、特に単勝は379%と妙味が大きい。同様に高回収率を誇るモーリス産駒【16-16-19-85】勝率11.8%、単勝回収率194%と併せて注目だ。該当する産駒を見つけた際はアタマ狙いの馬券も検討したい。
騎手別では、ここでもルメール騎手が【44-29-22-42】複勝率69.3%、複勝回収率96%と高い好走率を誇る。外枠に入るとさらに信頼度がアップし、6〜8枠では【18-16-9-9】で複勝率82.7%、複勝回収率109%と抜群だ。
■阪神コース
桜花賞、阪神JF、朝日杯FSと3つのGⅠが開催される阪神マイルコースについて見ていく。
種牡馬別では、キズナ【11-10-6-65】複勝率29.3%、複勝回収率90%、ロードカナロア【10-11-9-65】で複勝率31.6%、複勝回収率129%、ブリックスアンドモルタル【6-8-2-30】複勝率34.8%、複勝回収率115%などが高水準にある。
騎手では岩田望来騎手に注目。複勝率41.9%、複勝回収率134%と安定感が高い。特に、1〜3枠の内目に入った場合は【4-3-4-5】で複勝率68.8%、複勝回収率160%と凄まじい。ほか、坂井瑠星騎手【12-5-5-39】で複勝率36.1%、複勝回収率108%や、鮫島克駿騎手【5-4-8-38】複勝率30.9%、複勝回収率104%なども併せて狙いたい。
今週末の桜花賞では、坂井騎手がフェスティバルヒルに騎乗予定。ロードカナロア産駒はギャラボーグ、ジッピーチューン、ルールザウェイヴが出走を予定する。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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