【小倉記念】ハイペースに強いノーザンテーストの血 舞台適性高い2頭に注目

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傾向解説
1965年に創設された小倉競馬を代表する重賞・小倉記念。サマー2000シリーズ第3戦という側面もあり、地力、適性、状態などさまざまな要素が絡み合う難解な一戦です。本記事では血統面を中心に、小倉記念で求められる適性を整理していきます。
まず押さえておきたいポイントは逃げ馬が大苦戦しているということ。過去10年ではマウントゴールドとテーオーシリウスが好走しているのみで、逃げ馬の残りやすい小回りコースとしては特殊な脚質傾向となっています。
これは、小倉芝2000mが激しい先行争いと向正面からのロングスパートが起こりやすいコースレイアウトであることに起因し、1~2角しか息を入れる区間がない非常にタフな舞台設定といえるでしょう。
前走初角位置で見ても3番手以内の先行馬は苦戦傾向で、激しい先行争いに巻き込まれにくい馬を狙うのがセオリーといえそうです。

<前走初角別成績>
3番手以内【0-2-0-25/27】
勝率0.0%/連対率7.4%/複勝率7.4%/単回収率0%/複回収率20%
4番手以下【9-7-9-68/93】
勝率9.7%/連対率17.2%/複勝率26.9%/単回収率122%/複回収率96%
※小倉開催の直近9回
血統面ではノーザンテーストに注目。Lady Angelaを経由したHyperionの4×3を持つノーザンテーストはスピードとタフさに優れた名種牡馬で、ハイペース戦に強い血統の1つといえるでしょう。
2019~21年にはメールドグラース、アールスター、モズナガレボシというノーザンテースト内包馬が3連勝。そして、2023年は該当の内包馬が馬券圏内を独占する結果となっており、今年も最注目の血統です。

<ノーザンテースト内包馬の成績>
該当馬【4-3-3-21/31】
勝率12.9%/連対率22.6%/複勝率32.3%/単回収率146%/複回収率94%
※小倉開催の直近9回
注目血統馬
前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。
☆ジーティーアダマン
母母マネーペニーは米GⅠ5勝馬スターダムバウンドの半姉で、母カウニスクッカは芝1600~2000mで4勝。ルーラーシップ×マンハッタンカフェの本馬は胴長脚長の長距離型に出ており、大トビのフットワークからも父の産駒ではキセキと似たタイプではないでしょうか。
ノーザンテーストの血を持つ父は2019年メールドグラースと2023年エヒトという2頭の勝ち馬を出しており、1800mからの距離延長も間違いなくプラス材料。中団で控えた前走の経験も今回に活きそうです。
☆エヒト
母ヒーラはディープインパクト産駒ながら芝1000m戦でも勝利実績があるスピード馬。ただ馬体重は430kg前後と小柄で、ルーラーシップ産駒の本馬も比較的小柄な中長距離型の馬体に出ています。
Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4などを持つ小回り巧者で、Graustark=His Majestyの7×5を持つことからハイペース適性も水準以上。ノーザンテーストの血も内包しており、2023年優勝馬という点からも舞台適性についてはメンバー屈指の一頭です。

《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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