【七夕賞】前走敗戦組に妙味あり カラマティアノスの巻き返しに期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は7月12日(日)に福島競馬場で行われる七夕賞について、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった22頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:前走敗戦からの巻き返しに注意

七夕賞はハンデ戦ということもあり、荒れやすいレースの一つに数えられる。実際に過去10年のレース全体の回収率を見ても、単勝107%に複勝93%で、単勝に関しては全頭買ってもプラス収支となっていた。
これを踏まえてデータ面の特徴を探ってみると、前走の着順が良くない馬の巻き返しが目立つ。前走で3着以内に好走していた馬は【4-5-5-27】単勝回収率41%、複勝回収率102%。複勝回収率はプラスだが、単勝回収率はレース全体の回収率よりかなり低い。
これに対して、前走で4着以下に負けていた馬は【6-5-5-93】単勝回収率132%、複勝回収率89%と高水準。仮に前走で負けてしまっていたとしても、トリッキーな福島コース替わりで巻き返してくるタイプは多いので注意が必要だ。
今年はそもそも前走好走馬が少ないが、上位人気が見込まれるサヴォーナ(福島民報杯1着)やバトルボーン(メトロポリタンS3着)の取り扱いは慎重に考えたい。
【前走3着以内だった出走予定馬】
・サヴォーナ
・タシット
・バトルボーン
前走の内容:カラマティアノスのエプソムC
カラマティアノスの前走はエプソムカップ6着。当日の東京競馬場は時計こそ標準的だったが、内側の馬場は綺麗でシンプルに実力が問われる状態。ラップは前半4Fが47秒3、後半4Fが45秒7で後傾1.6秒のスローペースで瞬発力勝負となった。
カラマティアノスは好位のインにポジションを取ったが、かなり掛かってしまい、ロスの大きい競馬を強いられた。また、持続性能が高い反面、瞬時のギアチェンジは苦手なタイプであり、本馬にとってはレース展開も合っていなかった。淀みなく流れやすい福島コースは東京よりも向いている舞台だろう。
血統解説:カラマティアノス

・カラマティアノス
日本での牝祖は祖母バラダセール。同馬はアルゼンチン産馬で、現役時はセレクシオン大賞(GⅠ・ダート10F)を11馬身差で圧勝したほか、ポージャ・デ・ポトランカス大賞(GⅠ・ダート8F)も勝利した実績を持つ。
長らくアルゼンチンで繋がってきたファミリーで、スピード性能が非常に高いのが特徴。また持続力にも長けており、本馬の近親を見ても叔父には弥生賞勝ち馬サトノフラッグ(父ディープインパクト)、叔母には阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞で2着だったサトノレイナス(父ディープインパクト)がいるように、芝適性の高い種牡馬との組み合わせでは日本の高速馬場にも適応可能なタイプが出ている。
本馬はハーツクライ産駒の母ダンサールに、父にはレイデオロを迎えた。レイデオロの産駒はスタミナとスピードがあるタイプが目立ち、本馬もスピード能力は高い。ただし、瞬発力に関してはレイデオロも母の父ハーツクライもそこまで高くなく、瞬発力戦は苦手だ。
勝利した中山金杯や2着だった中山記念を見ても、いずれも先行してスピードを持続するようなレースで好結果を残してきた。やはり前走の東京での瞬発力勝負は合わず、今回福島に替わるのは大きなプラスだろう。
Cアナライズではカラマティアノスを推奨
今回のCアナライズではカラマティアノスを推奨する。
前走は掛かるロスがありながらも、先行する競馬自体はできていた。とはいえ上がり33秒台前半や32秒台を出すのは難しく、参考外としていい一戦だ。
今回は福島競馬場に舞台が替わり、前走ほど極端なスローペースにはならないだろう。実力は高く、今回のメンバーでも上位の存在。ここでは十分勝ち負けになるだろう
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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