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【七夕賞】近年はキングマンボ系の天下 信頼の軸馬と2頭の穴馬候補が浮上

2026/07/08 17:00
逆瀬川龍之介
七夕賞 キングマンボ系が狙い目,ⒸSPAIA

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人気薄もたびたび激走

近年の国内芝中距離戦線といえば、ディープインパクト系とキングマンボ系が二大勢力を形成している。長きにわたってしのぎを削っている両者の成績を、2020年以降の芝1600m以上GⅠで比較してみると下記のようになる。

■芝1600m以上×GⅠ(2020年以降)
・父ディープインパクト系
【28-41-39-512】勝率4.5%、複勝率17.4% 単勝回収率56%、複勝回収率61%

・父キングマンボ系
【32-24-24-353】勝率7.4%、複勝率18.5% 単勝回収率58%、複勝回収率59%

僅差ではあるが、勝利数は父キングマンボ系がリード。好走率も優勢だ。

この二大勢力をさらに深掘りしてみると、いわゆる“非主流条件”の福島芝2000mで興味深い傾向が見つかった。同じ2020年以降かつ3勝クラス以上の条件で両者を比較すると下記のようになる。

■福島芝2000m×3勝クラス以上(2020年以降)
・父ディープインパクト系
【5-3-4-57】勝率7.2%、複勝率17.4% 単勝回収率41%、複勝回収率48%

・父キングマンボ系
【10-10-8-59】勝率11.5%、複勝率32.2% 単勝回収率82%、複勝回収率118%

七夕賞の舞台でもある福島芝2000mにおいては、両者の差が拡大。また、回収率もディープインパクト系が単複ともに低調なのに対し、キングマンボ系は単勝も82%とまずまずで、複勝なら118%とかなり優秀だ。

この結果は決して偶然ではない。ディープインパクト系には直線が長いコース向きの馬が多く、小回りはどちらかといえば不得手。対照的にキングマンボ系は汎用性が高く、どんな条件にも柔軟に対応できる。これが福島芝2000mの成績に差が出ている一因だろう。

そして、この差は重賞になるとグンと広がる。このコースで行われる重賞は七夕賞と福島記念の2つ。同じく20年以降の全12鞍で成績をチェックしてみよう。

■福島芝2000m×重賞(2020年以降)
・父ディープインパクト系
【2-0-0-30】勝率6.3%、複勝率6.3% 単勝回収率29%、複勝回収率12%

・父キングマンボ系
【6-6-7-40】勝率10.0%、複勝率33.3% 単勝回収率88%、複勝回収率114%

ディープインパクト系の2勝はいずれも七夕賞で、2023年セイウンハーデスと2024年レッドラディエンスが記録したものだが、2頭はともに2番人気だった。他の30頭はすべて4着以下に沈んでおり、なかなか手を出しづらい。

対して、キングマンボ系は好走率も回収率も優秀。特筆すべきは、12鞍すべてで必ず馬券に絡んでいることだ。

とりわけ七夕賞は相性抜群で、2021年と2022年は馬券内を独占。2023年は9番人気ククナが2着、13番人気ホウオウエミーズが3着と2頭の穴馬が馬券に絡んだほか、2025年も11番人気オニャンコポンが3着に激走している。もはや“キングマンボ系の庭”と呼びたくなるほどの強さだ。


本命党にはカラマティアノス、穴党には…?

今年の七夕賞にはキングマンボ系が5頭、ディープインパクト系が9頭登録しているが、狙うべきはもちろん前者となる。

エース格はレイデオロ産駒のカラマティアノス。今年の中山金杯で重賞初制覇を果たすと、続く中山記念でもレーベンスティールから1馬身3/4差の2着に健闘し、地力強化をアピールした。

前走のエプソムカップでは6着に終わったものの、着差はわずか0秒3。ペースが落ち着いたことで折り合いを欠いたうえ、直線でスムーズさを欠く場面があったことを考慮すれば、決して悲観する内容ではなかった。中山金杯を制したようにコーナー4つの2000mはベスト。ここは本領発揮を期待したい一戦となる。

また、ルーラーシップ産駒の2頭も侮れない。センツブラッドは2走前の小倉大賞典が14着、前走のエプソムCも10着と精彩を欠いているが、昨年は重賞で2着が2回ある実力馬だ。福島もラジオNIKKEI賞で2着の実績があるだけに、ガラリ一変があっても決して不思議はない。

もう1頭のルーラーシップ産駒、コントラポストはやや決め手に欠けるものの、目下7戦連続で掲示板確保と堅実。3連複のヒモには是非とも加えたいタイプといえる。

というわけで、本命党にはカラマティアノス、穴党にはセンツブラッドとコントラポストがオススメだ。

是非とも買いたいのは3連複のフォーメーション。1列目にカラマティアノス、2列目にセンツブラッドとコントラポストをマークして、3列目は総流し。大きく網を張って高配ゲットといきたい。

《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。

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