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【ラジオNIKKEI賞】NHKマイルC4着ローベルクランツが中心 ハンデ54、55キロに好走ゾーンあり

2026/06/21 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見るラジオNIKKEI賞,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3歳限定唯一のハンデ戦

3歳6月、ダービー出走枠にたどり着けなかった馬たちによる秋に向けた戦いは3歳限定戦最初で最後のハンデ戦で行われる。このレースがハンデ戦になったのは20年前の2006年からだ。

最初の勝ち馬タマモサポートは前走青葉賞7着の2勝馬で54キロを背負っていた。過去20回で最も重いハンデで勝ったのは15年アンビシャス。前走プリンシパルSを制してここに駒を進め、斤量は56.5キロだった。

ちなみに57キロは【0-1-0-11】。春の重賞で結果を残した馬はハンデのせいかなかなか好走できない。歴史が導く普遍性も含め、ハンデに注目し、過去10年分のデータを使用する。


人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気は【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%と期待にさほど応えられていない。このうち57キロは6着サトノクロニクルのみ。手ごろなハンデも相まって1番人気に支持されたとしても、好走できておらず、難解なレースであることを伝える。

以下、2番人気【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%、3番人気【3-0-0-7】勝率、複勝率30.0%、4番人気【2-2-0-6】勝率20.0%、複勝率40.0%と続き、ある程度、人気を背負った馬たちが走ってくる。

1番人気不振のハンデ戦となると、波乱を期待したくなるが、そこまで大荒れにはならない。これが福島のハンデ戦の難しさ。七夕賞も福島記念もイメージほど大波乱は起きない。


斤量比較別成績,ⒸSPAIA


ハンデに注目ということで、まずは前走からの斤量比を見ていく。増減なし【1-1-2-17】勝率4.8%、複勝率19.0%、斤量増【0-0-0-4】、斤量減【9-9-8-89】勝率7.8%、複勝率22.6%となっている。

ほとんどが斤量減だが、これはこのレースが唯一の世代限定ハンデ戦であり、つまりほとんどが前走馬齢重量経由なので、だいたいハンデは減る。

むしろ注目は馬齢重量と同斤量を課される馬たち。据え置きはハンデキャッパーが当該馬を評価したことを意味し、それがライバルたちとのハンデ差となり、重くのしかかる。馬齢重量より斤量が減る馬がまずは好走ゾーンと考えていい。


注目はハンデ54、55キロ

重賞実績ではNHKマイルC4着ローベルクランツが目立つ。重賞経由だと京都新聞杯11着バドリナート、ニュージーランドT4着ディールメーカーなどが出走予定。またゆりかもめ賞を勝ったスカイスプレンダーも素質なら見劣らない。


斤量別成績,ⒸSPAIA


具体的に斤量の内訳を調べる。好走ゾーンは54、55キロ【6-4-3-44】勝率10.5%、複勝率22.8%で、55.5キロ以上【2-2-2-21】勝率7.4%、複勝率22.2%、52、53キロ【2-4-5-33】勝率4.5%、複勝率25.0%と続く。

51キロ以下は【0-0-0-12】なので、牝馬の1勝クラスはさすがに厳しい。トップハンデ級より少し下ぐらいが好走するといったイメージだ。


54、55キロ・前走クラス別成績,ⒸSPAIA


54、55キロについて具体的に掘り下げる。前走オープン・L【3-0-0-10】勝率、複勝率23.1%の好走はプリンシパルSと白百合S。重賞組は前走6着以下【1-1-2-14】が目安だ。

青葉賞、皐月賞、京都新聞杯、日本ダービーから好走馬が出ており、クラシック、ないしクラシックに直結する2000m以上のレースで6着以下だった馬が狙い。バドリナートのハンデは注目だ。


54、55キロ・前走1勝クラス・距離別成績,ⒸSPAIA


前走1勝クラスは【2-3-1-16】勝率9.1%、複勝率27.3%。ここは距離がポイント。重賞組と違い、1800m超の距離短縮は【0-1-1-8】複勝率20.0%とイマイチ。

むしろ1800mと距離延長の1800m未満がそれぞれ【1-1-0-4】勝率16.7%、複勝率33.3%と好走ゾーン。該当馬がいれば、スカイスプレンダーより評価したいところだ。


過去10年のデータから見るラジオNIKKEI賞,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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