【安田記念】上がり5位以内が単勝回収率284% 京大競馬研の本命はガイアフォース

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王者不在のマイル王決定戦
6月7日(日)に安田記念(GⅠ)が行われる。昨年春秋マイルGⅠ制覇を達成したジャンタルマンタルは不在であり、ここで新たなマイル王者が誕生する。
メンバーはこれまで多くの強敵と対戦してきたガイアフォースをはじめとする実力馬17頭。今春最後の東京GⅠレースを丁寧に紐解いていきたい。
以下では、本レースが行われる東京芝1600mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。
スタートから初角は東京芝で最長
まずは東京芝1600mのコース形態をみる。向正面右側からスタートし、初角までの距離は約540m。3コーナーにかけて下り坂、最後の直線は525.9mで高低差2.1mの緩やかな上り坂がある。これが今回のコースレイアウトだ。
まず注目すべきは初角までの距離が約540mと、東京芝コースの中で最も長い点だ。序盤の隊列は定まりづらく、先手争いが長引きやすい。序盤の先行負荷は大きい。
コーナーに入った後、ペースは一旦緩む。先行勢が再び加速するまでの中盤で、後方勢が進出していく。直線に入るまでに前とのポジション差を縮めやすい。
したがって、序盤、中盤で脚を温存しながら追走し、終盤で速い上がりを使うことができる差し脚確かな馬が有利になる。
馬券圏内30頭中22頭が上がり5位以内

<安田記念 上がり3F5位以内馬の成績>
【8-5-9-34/56】
勝率14.3%、連対率23.2%、複勝率39.3%、
単勝回収率284%、複勝回収率109%
※過去10年
安田記念における上がり3F5位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。馬券圏内30頭中22頭をメンバー上位の上がりを使った馬が占めている。
マイル最高峰の舞台でメンバーレベルが高い中でも、上位の末脚を引き出せるかがポイントとなる。脚質を問わず、終盤における瞬発力やスピードの持続力を吟味したい。
先行馬は手薄だがハイペース想定
続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は直近の国内戦における通過順位に3番手以内のある先行馬が3頭と、出走馬全17頭に対して少ない。
しかし、最もテンの速いワールズエンドは前走において楽な単騎逃げながら前半4F45.5秒の速いペースで逃げていた。200mの距離延長と津村騎手の継続騎乗、初角までの距離を考慮すれば、ここもハイペースを作ると想定される。
この展開で恵まれるのは序盤~中盤で脚を溜め、終盤で速い上がりを使うことができる差し脚確かな馬だ。また、距離短縮もポジションさえ下がりすぎなければプラスに作用する。
Cコース2週目の馬場からも、ハイペースなら外差しに展開が向く可能性は高い。スムーズに外から追い出せる馬は評価したい。追走力にはこだわり過ぎず、ポテンシャルと末脚の爆発力を重視する。
これらを踏まえて印を打っていく。
能力最上位、悲願のGⅠ制覇に期待
◎ガイアフォース
前走のドバイターフは陣営からコメントがあった通り、前日の豪雨で馬場状態がかなりタフになってしまったのが誤算だった。ベストとは言えないコンディションの中でも世界の強豪馬を相手に0.7秒差6着と能力の高さを示した。
2走前のマイルCSは前半4F45.9秒という前の馬にとって決して楽ではないペースを4番手で先行し0.3秒差2着。安田記念2着に引き続き、マイル路線で一線級の能力を証明した。
同コースの富士Sでジャンタルマンタルとソウルラッシュを抑えて勝利したほか、過去3年の安田記念にも出走し、ソングライン、ロマンチックウォリアー、ジャンタルマンタルという超一流のGⅠ馬を相手に僅差の競馬をしてきた。
東京芝1600mへの高い適性があり、これまでの相手関係から実績、能力もメンバー最上位の一頭だ。ポテンシャルを最大限発揮した富士S、マイルCSでコンビを組んだ横山武史騎手に戻るのも好印象だ。
中団から常に堅実な末脚を使える本馬にとって想定される展開も向き、枠なりに外からスムーズに追い出せれば勝ち負け必至とみる。数々の最強馬と相対して来た馬の悲願のGⅠ制覇にも期待して本命を打つ。
◯トロヴァトーレ
前走のエプソムCは差し有利な展開が向いたとはいえ、上がり2位の脚を使って勝利。2走前の東京新聞杯は直線で接触する不利がありながらこじ開けて、最後まで伸び続けて快勝。近2走は東京に適した末脚の爆発力と勝負根性を見せている。ルメール騎手の継続騎乗も心強く、差し有利な展開で持ち前の末脚を引き出せれば勝ち負け可能とみる。
▲ウォーターリヒト
前走のマイラーズCは展開不利での敗戦で、大きく評価を下げる内容ではない。注目は持ち前の末脚の持続力が生きた2、3走前。特にマイルCS(3着)ではマイルの一線級を相手に能力の高さを示した。昨年の安田記念、マイルCSで上がり3位以内を記録しているようにメンバー随一の末脚を持つ。前走の敗戦でオッズ妙味が見込まれる。
△ステレンボッシュ
トロヴァトーレとの比較でオッズ妙味が見込まれる。前走のエプソムCはスタートを上手く決めるも7番手まで下げ、スムーズな追い出しからタイム差なし2着。やはりベストはスピードを生かしやすい1600m~1800mという印象だ。桜花賞馬の完全復活に期待したい。
×シャンパンカラー
上がり最速で0.1秒差4着に追い込んだ3走前の東京新聞杯を高く評価。近2走よりは間違いなく展開が向くはずで、印象の良い東京芝1600m替わりであれば押さえておきたい。
×オフトレイル
前走のマイラーズCは直線で前が壁になる場面もあったなか、上がり2位で0.2秒差5着。昨年のマイルCSの内容からもここで上位に食い込むだけの地力を持っている。
買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。
▽安田記念予想▽
◎ガイアフォース
◯トロヴァトーレ
▲ウォーターリヒト
△ステレンボッシュ
×シャンパンカラー
×オフトレイル
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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