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【宝塚記念】春古馬三冠に挑むクロワデュノールに“最後の壁” メイショウタバルら前走大阪杯組に逆転のチャンスあり

2026/06/07 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る宝塚記念,ⒸSPAIA

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豪華絢爛サマーグランプリ

上半期のJRAGⅠもいよいよラストステージを迎える。昨年から2週繰り上がった宝塚記念は近年まれにみる好カードになった。

ひと足先に秋を意識する傾向があるなか、今年はドバイで予定が狂ったこともあり、まだまだフレッシュな状態で夏を迎える馬が多い。

むしろ宝塚記念を使っておかないと、体力を持て余してしまいそうな馬もおり、ただ出走するだけでなく、かなりハイレベルなレースになる予感もする。これはもう楽しみしかない。

クロワデュノールが王手をかけた春中長距離GⅠ3連勝は未だに達成されていない。父キタサンブラックも王手をかけ、最後の宝塚記念で9着に敗れた。

最高は大阪杯がGⅡ産経大阪杯だったメイショウサムソン。1→1→2着とラストの宝塚記念を惜しくも逃した。宝塚記念はクロワデュノールにとっても最大の壁になるのか。注目しよう。

ここからは2024年京都開催も含む過去10年分のデータを使用し、今年の宝塚記念を展望する。

人気別成績,ⒸSPAIA


人気別では、1番人気【2-3-0-5】勝率20.0%、複勝率50.0%。半数が連対し、もう半数は馬券圏外に敗れている。2番人気も【2-0-3-5】勝率20.0%、複勝率50.0%と似たような状況だ。

3番人気は【3-0-0-7】勝率、複勝率30.0%。上位人気がそれなりに走る一方で、7番人気【2-2-0-6】勝率20.0%、複勝率40.0%、10番人気以下【0-2-3-56】複勝率8.2%など伏兵が隙間に入り込んでくる。

本来はシーズン末期のGⅠであり、人気馬が予期せぬ凡走する場面も想定できるが、今年はそれにしても上位の層が厚く、そろいもそろって凡走するというシーンは考えにくい。多少の順番違いぐらいは発生しそうだが、このメンバーで波乱を期待するのは難しそうだ。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では4歳【4-2-5-27】勝率10.5%、複勝率28.9%、5歳【6-4-4-42】勝率10.7%、複勝率25.0%がツートップ。さすがに6歳【0-3-1-25】複勝率13.8%を超えると、数字的には厳しい。

まして今年は4歳GⅠ馬2頭にダノンデサイル、メイショウタバル、レガレイラと5歳勢も厚い。ここに割って入るのは至難の業といっていい。

天皇賞6~9着組は「2、3着付け」が狙い目

人気の中心はクロワデュノールで文句なしだが、有馬記念以来のミュージアムマイルや大阪杯3着ダノンデサイル、昨年覇者メイショウタバルとライバルたちの顔ぶれも豪華。各馬のレーススタイルも多彩で、レース展開を予想する時点でテンションがあがる。

前走GⅠ・レース別成績,ⒸSPAIA


前走GⅠレース別では、直近の天皇賞(春)【3-2-4-30】勝率7.7%、複勝率23.1%に対し、ひとつ前の大阪杯が【2-4-2-23】勝率6.5%、複勝率25.8%で互角。天皇賞(春)をスキップしたからといって確率が上がるかといえばそうでもない。

前走天皇賞(春)・着順別成績,ⒸSPAIA


まずは天皇賞(春)経由から。こちらは勝ち馬が【1-0-2-1】勝率25.0%、複勝率75.0%と目立つ。3着以内を外したのは三冠王手をかけた17年キタサンブラックの9着というのはクロワデュノールを本命にしたい方にとって気になるところだが、父子といえど、キタサンブラックとクロワデュノールは別個性。そこを一緒くたにするのもよくないか。

ただ、好走3頭は大阪杯がGⅡだった16年キタサンブラックや大阪杯に出走してないタイトルホルダー、ジャスティンパレスであり、三冠完走はキタサンブラックの17年しかない。壁は確かに存在する。

敗退組では6~9着が【0-2-2-9】複勝率30.8%なので、タガノデュード、シンエンペラー、ミステリーウェイを2、3着につけるという作戦も有効だ。タガノデュードは大阪杯4着と距離短縮でその差は縮まってくるだろう。こちらもGⅠ3戦目なので、状態面は注目だ。

前走大阪杯・着順別成績,ⒸSPAIA


大阪杯(GⅠ昇格後)は少し事情が異なり、2着【1-1-0-3】勝率20.0%、複勝率40.0%、6~9着【1-1-0-8】勝率10.0%、複勝率20.0%と敗退組からの巻き返しが目立つ。大阪杯で敗れ、次をスキップし、あえてひと息入れて立て直してくる馬には注意したい。

2、3着メイショウタバル、ダノンデサイルはこのパターン。再び上昇カーブを描いて出走できれば、クロワデュノール逆転の目はある。

過去10年のデータから見る宝塚記念,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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