【日本ダービー】「皐月賞上がり5位以内」は近10年で9度の連対馬輩出 前走不利のマテンロウゲイルが反撃態勢(訂正)

ⒸSPAIA
関西馬が勝ち切る傾向
31日に東京競馬場で行われる日本ダービー。皐月賞をレコードで制したロブチェンを中心に、別路線からも青葉賞をレコードタイで制したゴーイントゥスカイ、3戦無敗の京都新聞杯覇者コンジェスタスなどが参戦。混戦となりそうだ。
そんな今年の日本ダービーについて、過去10年データを分析し、傾向に合致する今年の注目馬を紹介する。
★人気

複勝率では1番人気が70.0%、2、3番人気が各50.0%と上位人気が安定。ただし、勝ち馬という観点では5番人気以内が8勝を分け合う形の混戦模様。残り2勝は9番人気以下で、24年ダノンデサイル(9番人気)、19年ロジャーバローズ(12番人気)が穴を開けている。
★所属

美浦所属が2勝(勝率3.1%)に対して、栗東所属が8勝(7.1%)と関西馬の勝利が目立つ。ただ、複勝率では美浦18.5%、栗東15.9%とわずかではあるが関東馬がリードしている。
★キャリア

連対馬はすべてキャリア3~5戦の馬。基本的には4、5戦が中心となっている。6戦した馬からは3着馬が3頭だけ出ているが、いずれも皐月賞で5着以内に入った実力馬だった。そして7戦以上走っていた該当30頭はすべて馬券圏外に敗れている。
★4角位置

直線が長い東京コースだが、4角2~4番手【7-2-3-26】勝率18.4%から7頭の勝ち馬が出ており、直近3年の勝ち馬もすべてこれに該当する。序盤のペースが緩みやすいことや、Cコース初週という条件、馬場の高速化などが影響して、ある程度前目から長く脚を使える馬が台頭している。
★前走騎手

前走からの乗り替わり組が【2-1-2-59】複勝率7.8%に対して、継続騎乗が【8-9-8-89】複勝率21.9%と中心。3歳牡馬にとっての最大目標となるレースだけあって、本番を前にしての乗り替わりは順調な臨戦過程とは言いづらい。基本的には継続騎乗の陣営を狙っていきたい。
★主な前走

当然ではあるが、中心は皐月賞組【7-10-6-76】から。別路線組の中心である青葉賞【0-0-2-18】、京都新聞杯【1-0-1-15】からのローテは、タイトな間隔であることも影響してか振るわない。ただし、青葉賞は昨年から施行時期が1週早くなったことで本番まで中4週とややゆとりができた点はプラスに働きそうだ。
※ダノンデサイルは皐月賞除外のため、上記着度数には含めず
まだ底を見せていない魅力
この他、今年の日本ダービーでは以下の条件を注目データとして取り上げる。

<注目データ 皐月賞の上がり3F別成績>
(皐月賞にて…)
上がり5位以内【6-8-3-30】
勝率12.8%/連対率29.8%/複勝率36.2%
→5番人気以内【6-7-1-10】
勝率25.0%/連対率54.2%/複勝率58.3%
上がり6位以下【1-2-3-52】
勝率1.7%/連対率5.2%/複勝率10.3%
→3角3番手以内【0-0-1-12】
勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率7.7%
※過去10年
結論として、皐月賞組を狙うなら「皐月賞で上がり3F5位以内、かつ当日5番人気以内」の条件を満たす馬が最有力となる。過去10回のうち9回で連対馬を輩出しており、連対率は50%を超え、単勝回収率148%、複勝回収率103%と妙味の面でも極めて優位性が高い。
今年の皐月賞では、上がり上位をマークした馬たちが軒並み連対を逃した。しかし、1:56.5という驚異的な超高速決着かつ前残りの馬場バイアスを勘案すれば、展開不向さが要因であることは明白だ。特に外を回して追い込んだ馬は、最も不利なバイアスに抗っていたと評価でき、有力な逆転候補となる。
一方、皐月賞で上がり6位以下だった馬は好走率が急落する。とりわけ「3角3番手以内」で立ち回っていた馬からは過去10年で連対馬が1頭も出ておらず、これに当てはまるロブチェン、リアライズシリウスにとっては、コース替わりでの再現性に死角が生じるデータと言える。
<今年のデータ該当馬>
マテンロウゲイル
(※グリーンエナジー)
・皐月賞上がり3F5位以内
・皐月賞5番人気以内
前述の皐月賞では、3角3番手以内の3頭が1、2、4着を占める前残り展開。そのなかで、この2頭は3角13番手以下の後方から、距離ロスの大きい外を回して進出した。他馬以上に長く脚を使いながら、メンバー上位の末脚を繰り出しており、数字以上に価値の高い内容だった。
特にマテンロウゲイルは、発馬直後の接触不利もあり、向正面では17番手という厳しい位置取りだった。京成杯では道中3番手、若葉Sでは好位インを立ち回るなど、本来は自在性も兼備。近走内容と東京替わりを踏まえれば、前走だけで評価を落とすのは危険だろう。
また、この2頭は京成杯でレースレコードに0.1秒差と迫るハイレベル戦を演じた間柄。クビ差2着だったマテンロウゲイルは、続く若葉Sを歴代最速時計で圧勝しており、まだ底を見せていない。舞台替わりで一気に浮上してきても不思議はない。
なお、グリーンエナジーは中間に軽い熱発があった影響でやや順調さを欠いた臨戦過程となっている。この点は気掛かりな材料として考慮したい。
※前走青葉賞の着度数を【0-0-0-18】と誤記載していました。正確には【0-0-2-18】となります。お詫びして訂正いたします(訂正時間5月28日21:20)
《関連記事》
・【日本ダービー】ロブチェン、リアライズシリウスは「1~2枠以外」なら消し ハイブリッド式消去法
・【日本ダービー】過去10年のレースデータ
・【日本ダービー】持ち時計と「単回収624%」の血が裏付ける舞台適性 ゴーイントゥスカイが青葉の呪縛を断つ