【日本ダービー】「弥生賞2:00.5以下で連対した馬」は複回収率182% データで導く穴馬候補3頭

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データで見る「穴候補3頭」
今週はいよいよ競馬の祭典・日本ダービーが行われる。2023年に生まれたサラブレッドの頂点を争う、ホースマンにとっての夢舞台だ。
有力と見られたベレシートの回避は残念だが、皐月賞の1~5着馬に加えて青葉賞と京都新聞杯の勝ち馬が参戦。今年もさすがの好メンバーとなった。
人気馬が順当に好走する年の方が割合としては多いレースだが、12番人気ロジャーバローズが勝った2019年や、3連単285万馬券が出た2018年(ワグネリアン)のような波乱もしばしば。今週も様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
皐月賞組は「差して上位に来た馬」を狙え ライヒスアドラー
まず1頭目はライヒスアドラー。皐月賞は9番人気の低評価だったが、中団から脚を伸ばして3着に好走した。
前提として、過去10年のダービー好走馬のほとんどが皐月賞組。馬券に絡んだ30頭のうち、24頭は皐月賞からの参戦だった。

当然ながら皐月賞の着順はいい方が好走しやすい。3着以内なら【5-9-3-12】複勝率58.6%、複回収率108%となっている。
そして定番の話だが、皐月賞→日本ダービーのローテーションは距離延長で、なおかつ直線が長い東京コースに舞台が替わる。そのため、皐月賞で「後ろから運んで好走した馬」がことさら信頼できる。
具体的には、皐月賞で「初角10番手以下から1~3着」だと【3-2-2-3】複勝率70.0%。同じ騎手が継続騎乗したケースに限れば【3-1-2-0】で全て馬券に絡んでいた。
今年はコーナー通過順10-9-9-8で3着のライヒスアドラーが当てはまる。佐々木大輔騎手の継続騎乗だ。皐月賞当時の超高速かつ内が有利なトラックバイアスを考慮すれば、外を回って伸びてきたこの馬の内容は1、2着馬と同等かそれ以上に評価すべきものと言っていい。
「弥生賞を2:00.5以下で連対した馬」は複回収率182% バステール
2頭目はバステール。2走前の弥生賞でライヒスアドラー、NHKマイルC3着馬アドマイヤクワッズ、青葉賞2着馬タイダルロックといった好メンバーを差し切った。皐月賞11着から逆転を狙う。
弥生賞は例年、少頭数かつ緩めの流れから末脚の威力を争う競馬になりがち。「皐月賞トライアル」でありながら皐月賞(多頭数でハイペース、先行してスピードを持続させる資質が問われる)とは質が遠く、むしろダービーとつながりやすい。

「弥生賞連対馬」の日本ダービー成績は過去10年で【4-0-2-12】複勝率33.3%、複回収率93%。これだとギリギリ黒字には届かないが、弥生賞の走破タイムが2:00.5以下だった馬に絞ると【3-0-2-2】複勝率71.4%、複回収率182%まで数字がアップする。
高速決着の弥生賞はダービーに直結する。今年は勝ち時計が2:00.2。バステールも0.1秒差2着ライヒスアドラーもこれをクリアする。
バステールは現状まだ器用なレースができず、皐月賞も最後方から4角で大外をぶん回す形になって11着。とはいえ上がりは2位タイの33.6秒をマークしていた。フルゲートの中山より大箱の東京が合うのは間違いない。軽視禁物だ。
東京芝2400mは黙ってルメールを買え パントルナイーフ
最後は東スポ杯2歳Sの勝ち馬パントルナイーフを選んだ。鞍上はリーディング首位を独走する国内最強ジョッキー・クリストフ・ルメールだ。

東京芝2400mは「黙ってルメールを買う」というスタンスでもいい。過去5年、ルメール騎手の当コース成績は【40-24-9-26】で、勝率は4割超え、複勝率は73.7%、単複ともに回収率が100%を超えている。素晴らしい数字だ。
しかも、である。ショウヘイで6番人気3着だった昨年のダービーウィーク(6月初週)以降、このコースでは17戦騎乗して【4-8-4-1】複勝率94.1%。ほぼ毎回馬券に絡む。先週のオークスもドリームコアに騎乗してきっちり2着に導いた。
パントルナイーフ自身、昨年の東スポ杯2歳Sは好内容だった。当時は馬場が速すぎて参考記録という側面も確かにある。
しかし、東京芝1800mの2歳戦で「勝ち時計1:46.2以下」「後半5F58.3秒以下」を両方満たしたのはイスラボニータ、コントレイル、イクイノックスの東スポ杯、マスカレードボールのアイビーSと、このパントルナイーフの東スポ杯だけだ。
皐月賞はフレグモーネで前哨戦を回避してのぶっつけ本番。万全の臨戦過程ではなかった。その上、3~4コーナーでは前にいたアルトラムスが後退してくるのに巻き込まれ、最後方付近まで下がる不利もあり、ちょっとかわいそうだった。
叩き2走目、重賞を勝った東京コース、誰よりも頼もしい鞍上。こちらも逆転の目はまだ残している。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
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