【福島牝馬S】前走GⅢ組が9勝を挙げ単回率152% “巻き返し条件”揃ったエラトーが高配当の使者

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は4月19日(日)福島競馬場で行われる福島牝馬ステークスについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった20頭のうち除外対象のカニキュル、ピンクジン、ラーンザロープスの3頭を除いた17頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。
重要データ:前走GⅢ組が好成績

福島牝馬Sでは前走クラス別成績が重要だ。まずは出走予定馬の前走クラス別成績を見ていく。
3勝クラスは【1-2-1-20】で単勝回収率15%、複勝回収率79%。相手で買うには悪くないが、本命にするには心もとない数字だ。OP・L組は3勝クラスより回収率が低調で【0-1-2-16】。複勝回収率は68%だ。
好調なのは前走GⅢ組。【9-7-6-62】で9頭も勝ち馬を輩出している。単勝回収率152%、複勝回収率116%で回収率も優秀だ。
今年の出走予定馬で上位人気が予想される馬では、ジョイフルニュースが前走東風S2着からの臨戦で、好走データには当てはまらない。
【前走GⅢの出走予定馬】
・アンリーロード
・インヴォーグ
・エラトー
・カネラフィーナ
・ケリフレッドアスク
・コガネノソラ
・テレサ
・パラディレーヌ
・パレハ
・フィールシンパシー
・ブラウンラチェット
・ミッキーゴージャス
・レディマリオン
・レーゼドラマ
前走内容;エラトーの小倉大賞典
エラトーの前走は小倉大賞典12着。3番人気と人気は集めていたが、期待に応えることはできなかった。
レースラップを4Fごとに見ると、前半4F46.7秒、後半4F46.6秒と後傾0.1秒だが、1000m通過が58.6秒で緩む区間がなかった。このことから差し追込み馬有利なレースだったといえる。
エラトーは道中3番手を追走。外枠からそこまでスタートは良くなかったが、気合いをつけて前々のポジションを取った。この日の小倉は内側の馬場が綺麗で、外々を回ったのはロスだと考えられる。
それ以上に痛かったのは、気合いをつけてポジションを取ったことで馬に気持ちが入ってしまい、道中で折り合いを欠いたことだ。
前に馬を置ければ折り合いはつくタイプだが、前走はそれができなかった。また向こう正面で他馬との接触があり、リズムを作れなかったのも折り合いを欠いた要因の一つだろう。
2走前の壇ノ浦Sのように前に壁を作りながら先行して、差すのがこの馬のベストな形。それができればここでも能力的には勝ち負けできるだけのものはある。
血統解説:エラトー

・エラトー
母がフランス産馬のため、日本での牝祖は母エライヤとなる。エラトーは初仔で、母エライヤは競走馬としての実績こそないが、血統としては素晴らしいものを持っている。
母の全姉で本馬の叔母にあたるErvedyaが活躍馬で、フランス1000ギニー(GⅠ・芝8F)などGⅠを3勝。その他にも芝マイルから中距離を主戦場に活躍する馬が多数出ており、日本では馴染みがないが活力は十分な牝系と言える。
スピードの持続力の高さがこのファミリーの特徴。瞬発力で勝負するというよりは、ある程度のポジションを確保して押し切る競馬が得意な馬が多い。
本馬は父にサクソンウォリアーを迎えた。同馬は父がディープインパクトだが母父がGalileo、母母父がデインヒルのため持続力で勝負するタイプだった。デインヒルはエラトーの母系にも入っておりクロスする形の血統構成。本馬はスピードの持続性能の高さをより強化した配合となっている。
函館や小倉で好成績を残していることからも、機動力があるタイプで福島への適性は問題ない。外すぎない枠を引いて前に壁を作り、先行できれば前走からの巻き返しは十分に期待できる。
Cアナライズはエラトーを推奨
今回のCアナライズはエラトーを推奨する。前走は昇級初戦で人気を背負って大敗したが、その影響で今回は上位人気にはならないだろう。
しかし、噛み合ったときの爆発力は重賞でも通用するだけのものを十分に持っており、今回の福島芝1800mは条件も悪くない。
枠の並びとポジション取りが非常に重要だが、斎藤新騎手も前走時に壁を作れなかったと振り返っており、その上での継続騎乗は心強い。
強いときのエラトーも負けたときのエラトーも知っている斎藤新騎手なら、本馬がベストなパフォーマンスを発揮できるポジションを全力で確保してくれるはずだ。
【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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