SPAIA競馬
トップ>ニュース>【大阪杯】GⅠ昇格後の勝利はすべて4角5番手以内 京大競馬研の本命はダノンデサイル

【大阪杯】GⅠ昇格後の勝利はすべて4角5番手以内 京大競馬研の本命はダノンデサイル

2026/04/05 06:00
京都大学競馬研究会
大阪杯過去10年の4角5番手以内馬の成績

ⒸSPAIA

昨年と一昨年のダービー馬が激突

4月5日(日)に大阪杯(GⅠ)が行われる。今年は2世代の日本ダービー馬クロワデュノール、ダノンデサイルを筆頭に、日本の中距離路線を代表する実力馬15頭が集結。昨年の宝塚記念を逃げ切ったメイショウタバルも出走する。展開には十分に注意して予想したい。

以下では、本レースが行われる阪神芝2000mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

末脚頼みの勝利は困難

まずは阪神芝2000mのコース形態をみる。4コーナー出口付近からスタートし、初角までの距離は約325m。内回りコースを使用する。1周回って、勾配1.8mの急坂がある356.5m(Aコース使用時)の最終直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約325mとそこまで長くない点だ。序盤の先手争いは長引きにくく、ペースは上がりにくい。スタート直後に正面スタンド前の急坂を上ることもペースが上がりにくい要因の一つだ。

向正面まで淡々と流れた後、3コーナー過ぎからペースアップ。前半のゆったりとした流れから打って変わり、ここから激しいロングスパート戦になる。

通常、ロングスパート戦なら長く良い脚を使えること、上がりの速さが重要になる。しかし阪神芝2000mは内回りを使用する。外回りに比べて小回りで、コーナーで外からの押し上げが効きにくい。そのため、直線を迎えるまでに先行勢とのポジション差を埋めにくい。その直線も比較的短い上に急坂もあるため、ポジション差を最後の末脚だけで逆転するのは至難の業だ。

したがって内前をロスなく立ち回り、ロングスパート戦でしぶとく残せる先行馬が恵まれやすい。これが今回のレースの質だ。

GⅠ昇格後の9年全て4角5番手以内馬が勝利

大阪杯の4角5番手以内馬成績,ⒸSPAIA


<大阪杯 4角5番手以内馬の成績>
【9-6-4-34/53】
勝率17.0%、連対率28.3%、複勝率35.8%、
単勝回収率221%、複勝回収率101%
※GⅠ昇格後の9回

この傾向は数字にも表れている。大阪杯における4角5番手以内馬の成績は上記に示した通り非常に優秀だ。勝ち馬9頭全てが4角5番手以内から出ている。内前をロスなく立ち回ることが本レースで勝利するための鉄則と言っていい。

次章の展開予想でどのくらい先行馬が恵まれるか、後方の馬に差して来るチャンスがあるのかを考えていく。

ハイペース必至の先行馬構成

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が7頭と出走馬全15頭に対して多い。

抜けたテンの速さを持っているのはジャパンCと中山記念をハイペースで逃げたセイウンハーデス。序盤のペースが上がりにくいコース形態とはいえ、これにメイショウタバルをはじめとする先行勢が競る形でハイペースは必至だ。

この展開でも恵まれるのは内前をロスなく立ち回り、ロングスパート戦でしぶとく残せる馬だ。展開面から内前有利なレースの質はやや弱まるものの、それを差し引いても後方大外からまとめて差し切るのは難しい印象だ。

ただ、追走力があってイン差しが狙える馬には十分にチャンスがある。先行勢が垂れてきたところに内から馬群を捌く形が理想だ。差し切れるだけの高い地力は前提として、近走におけるイン差し経験や馬群の中での追走経験は重要視したい。

以上を踏まえて印を打っていく。

中団追走からスムーズなイン差しに期待

◎ダノンデサイル
昨年はドバイSC1着、ジャパンC3着、有馬記念3着とメンバー屈指の実力がある。中団から常に堅実な末脚を使えるのが強み。どの距離でも鞍上の指示に合わせてスッとポジションを取れる。

3枠4番の絶好枠に加え、最もテンが速いセイウンハーデスの一つ外の枠に入ったことでポジションも取りやすい。先行意識の高い坂井瑠星騎手への乗り替わりもプラス材料だ。500mの距離短縮でもポジションの懸念はあまりない。むしろ想定されるハイペースならこの距離短縮は末脚の持続力に寄与する。ジャパンCで内から馬群を捌いて脚を使えた経験も生きる。スタートを決めて中団インで運び、内から捌いてスムーズに追い出せれば勝ち負けとみて本命を打つ。

◯ショウヘイ
4歳屈指の実力馬。前走のAJCCは好スタートから4番手で先行。前半1000m58.7秒のハイペース、差し有利な展開を早めに抜け出し、2着に0.3秒差をつけて快勝した。着差以上に評価できる内容だった。神戸新聞杯の内容から阪神の適性も高い。今回は3枠5番の好枠に入り、この馬の先行力であればスムーズに内前を追走できる。前走でハイペースを追走できているのもプラス材料だ。上積みにも期待して2番手。

▲クロワデュノール
安定した先行力と堅実な末脚を持つ。注目はやはり前走のジャパンC。凱旋門賞帰りで前半1000m57.6秒の超ハイペースを4番手先行し0.6秒差4着。日本最高峰のメンバーが集まったなか、最も強い内容で競馬をしたと評価する。実力はここでも最上位だが、大外枠と想定されるハイペースを考えて3番手まで。

△ヨーホーレイク
昨年の大阪杯は上がり最速の脚を使い0.3秒差3着。ベストは1800~2000mという印象だ。昨年のイン差し経験を生かし、今年も中団後方の内で脚を溜め、馬群を割って差せれば。

×メイショウタバル
土曜日の雨が残ればチャンスは十分。セイウンハーデスに付き合わずに前で折り合えれば。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連4点、◎-◯▲-◯▲△×3連複5点で勝負する。

▽大阪杯予想▽
◎ダノンデサイル
◯ショウヘイ
▲クロワデュノール
△ヨーホーレイク
×メイショウタバル

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

《関連記事》
【大阪杯】AJCC勝ち馬ショウヘイは消し、メイショウタバルは“人気次第” ハイブリッド式消去法
【大阪杯】過去10年のレースデータ
【大阪杯】クロワデュノールら好メンバー集結 データで一歩リードの有馬記念組はダノンデサイルに注目