【大阪杯】前年の天皇賞(秋)「4角3番手以内」は複回収率297% データで導く穴馬候補3頭

ⒸSPAIA
データで見る「穴候補3頭」
4週連続GⅠの第2戦・大阪杯が行われる。春の古馬中距離王決定戦に、昨年のダービー馬クロワデュノールや、一昨年のダービー馬ダノンデサイルらが出走を予定している。
「産経大阪杯」から名称を改め、2017年にGⅠへ昇格したレース。1番人気馬が昇格からの2年こそ勝利したが、そこから現在まで7連敗中だ。今年も伏兵の出番はあるのか。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
天皇賞(秋)でキレ負けした先行馬を狙え! エコロヴァルツ
1頭目はエコロヴァルツ。昨年の当レースでは10番人気4着と健闘した。天皇賞(秋)では11着に敗れたが、福島記念、中山記念を連続好走して駒を進めてきた。
中央競馬の古馬芝2000mGⅠは上半期がこの大阪杯、下半期が天皇賞(秋)と対をなしている。しかし性質は大きく異なっており、ざっくり言えば直線の長い東京で「末脚の速さ」が問われる天皇賞(秋)に対し、内回り使用で「先行力としぶとさ」を要求されるのが大阪杯だ。
したがって「天皇賞(秋)でキレ負けした先行馬を大阪杯で狙う」という戦略が有効になる。実際にデータを見てみよう。

過去9年(※GⅠ昇格以降)の大阪杯において、「前年の天皇賞(秋)で4角3番手以内だった馬」の成績は【4-1-1-2】複勝率75.0%、複回収率297%。4番手以下なら【0-1-0-15】同6.3%と面白いほどハッキリと差がついている。
また、前年の天皇賞(秋)で上がり6位以内だった馬【0-1-0-10】複勝率9.1%に対し、上がり7位以下【4-1-1-7】同46.2%、複回収率183%という観点もある。
天皇賞(秋)でとりあえず前には行けた馬、上がりで見劣った馬は、それぞれ大阪杯で妙味がある。
人気のメイショウタバルもここに合致するが、穴候補ならエコロヴァルツになる。昨年の天皇賞(秋)は例年にもまして極端な上がり勝負で、自身も4角3番手から上がり33.3秒を出したがキレ負けした。
最低でもレース上がり34秒台中盤くらい掛かってほしいタイプで、東京よりは阪神芝2000mの方が明らかにいい。昨年以上の結果に期待だ。
ノーザンF生産の関西馬が高回収率 ショウヘイ
2頭目はショウヘイ。ノーザンファーム生産のサートゥルナーリア産駒、管理するのは栗東の友道康夫調教師というプロフィールだ。

大阪杯ではなぜか美浦所属馬が長年に渡って苦戦している。GⅡ時代の1999年サイレントハンターを最後に勝利がなく、GⅠ昇格後の9年で【0-2-2-34】複勝率10.5%と振るわない。
しかも、この9年で美浦所属馬は6頭が1番人気に推されていた。その上でことごとく勝てず、ブラストワンピース、エフフォーリア、タスティエーラ、シックスペンスの4頭に至っては掲示板すら確保できなかった。
一方で圧倒的優勢の栗東勢は、ノーザンFの生産馬が【5-3-5-31】複勝率29.5%、複回収率125%。特に前走2着以内なら【3-2-4-7】同56.3%、複回196%と高確率で馬券に絡む。シンプルだが強力なデータだ。
今年の該当馬はショウヘイただ1頭。ハイレベルと名高い現4歳世代の日本ダービー3着馬で、距離が長かった菊花賞を除けば堅実に走っている。
前進気勢が強く、序盤からグイグイ先行していくタイプのため、AJCCから距離短縮となるのもプラスだろう。川田将雅騎手もこのレース(GⅠ昇格後)【1-3-1-2】複勝率71.4%と頼もしい限りだ。
阪神芝2000mは岩田康誠におまかせ ファウストラーゼン
最後に4歳世代からファウストラーゼンを取り上げる。今回は騎手にテン乗りとなる岩田康誠騎手が予定されている。

阪神芝2000mの騎手別成績をチェックすると、この岩田康騎手の活躍ぶりが目立つ。過去5年で【8-8-6-23】複勝率48.9%、複回収率152%だ。
1~2番人気は【4-6-2-0】と一度も飛ばしていないし、逆に単勝オッズ25倍以上の伏兵でも【1-1-3-11】で単回収率159%、複回収率269%とよく穴を開けている。このコースでは無条件に買いたいジョッキーだ。
ファウストラーゼン自身、弥生賞でミュージアムマイルらを撃破した実績がある。その後は不振に陥っているが、2、3走前はブリンカー非着用で前走は距離が長すぎた。今回は2000mに戻る。変わり身があるとすればここだ。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
《関連記事》
・【大阪杯】過去10年のレースデータ
・【大阪杯】メイショウタバルに逆襲の予感 ポイントは「母の父」、単回373%の激アツデータに該当
・【大阪杯】クロワデュノールら好メンバー集結 データで一歩リードの有馬記念組はダノンデサイルに注目