【高松宮記念】「差し」×「上位人気」なら複勝率72.2% 東大HCの本命はナムラクレア

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春のスプリントGⅠ
中京競馬場でGⅠ・高松宮記念が行われる。スプリントGⅠ馬ウインカーネリアン、サトノレーヴ、ママコチャ、引退レースで悲願のGⅠ制覇を狙うナムラクレア、昨年のNHKマイルC勝ち馬パンジャタワーなどフルゲート18頭が揃った。
昨年はこのレースとしては珍しく外枠が台頭したが、今年はどのような決着となるのか。過去10年のデータから考える。
差し馬に警戒、枠は当日の未勝利戦も確認

<高松宮記念 脚質別成績>
逃げ先行【4-2-3-36】勝率8.9%/連対率13.3%/複勝率20.0%
<1~3番人気馬>
差し【4-6-3-5】勝率22.2%/連対率55.6%/複勝率72.2%
前年のスプリンターズSで4角5番手以下
【2-5-1-4】勝率16.7%/連対率58.3%/複勝率66.7%
同じ1200mのGⅠでも高松宮記念とスプリンターズSでは脚質の傾向が異なる。スプリンターズSでは逃げ先行が【5-7-3-30】複勝率33.3%であるのに対し、高松宮記念は【4-2-3-36】で複勝率20.0%に留まる。
3番人気以内の馬に限ると、逃げ先行は【1-1-0-7】複勝率22.2%で全体成績とほぼ変わらないが、差しは【4-6-3-5】同72.2%まで高まる。
前年のスプリンターズSでの位置取りに注目しても同様のことが言える。高松宮記念で3番人気以内になった馬のうち、前年スプリンターズSにも出走していた馬は18頭いるが、そのスプリンターズSで4角4番手以内なら【1-1-0-4】複勝率33.3%、5番手以下は【2-5-1-4】同66.7%と後者が優勢。スプリンターズSで大敗した馬の巻き返しも複数あった(サトノレーヴが24年スプリンターズS7着→25年高松宮記念1着、レッツゴードンキが16年スプリンターズS9着→17年高松宮記念2着)。
今年はオーシャンSを前半600m32秒0で逃げたピューロマジックのほか、インビンシブルパパやフィオライアなど逃げで重賞実績のある馬が多く、ハイペースが想定される。例年以上に差し馬を重視したい。昨年このレースを差して1、2着のサトノレーヴ、ナムラクレアは今回も信頼できそうだ。対照的にスプリンターズSで4角1、2番手から粘ったジューンブレア、ウインカーネリアンは評価を落とす必要がある。
人気馬以外で注目したいのがペアポルックス。オーシャンSは4角12番手から差し切り勝ち。昨年のスプリンターズSでは後方から上がり32秒8を出していた。前走後のインタビューで岩田康誠騎手が昨年の高松宮記念について「失敗した」と述べており、今年は先行せず追込で臨むのではないか。
最後に、高松宮記念週の枠順傾向について。16~24年は6~8枠が【6-4-1-136】で複勝率7.5%と大苦戦。高松宮記念でも6~8枠の好走例はわずか5回と、外枠不利の傾向があった。
一方で、昨年は日曜5Rに行われた芝1200m戦が6枠、6枠、7枠で決着し、高松宮記念も7枠の2頭が2、3着に入った。今年も日曜の4Rに芝1200mの未勝利戦が組まれている。ここの結果次第で枠順の扱いも変わってくるだろう。
悲願のGⅠ制覇へ
◎ナムラクレア
高松宮記念で3度の2着、スプリンターズSで3度の3着。実力はGⅠ級の水準にある。近走も末脚を堅実に使っており、直近6戦で上がり3F1位が4回、3位が1回となっている。昨年のスプリンターズSでは後方勢で唯一馬券に絡んだ。パフォーマンスとしては1、2着馬より高く、高松宮記念で敗れたサトノレーヴにも逆転を果たした。
過去3回の高松宮記念はいずれもスローかミドルペース(前後半3F35秒6-35秒9、34秒9-34秒0、33秒8-34秒1)で、展開がやや向かなかった。ピューロマジックがいる今年のペースなら4角2桁番手からでも届くはずだ。
◯サトノレーヴ
昨年の優勝馬で、その後も海外GⅠで2連続2着。スプリンターズSでは4着だったが、上がりは33秒0と悪くなく、展開が向かなかった。前走は9着と大敗だったが、香港スプリント大敗から高松宮記念で着順を上げた例は過去にもあり(24年マッドクールが前年香港スプリント8着→1着、17年レッドファルクスが12着→3着)、悲観する必要はない。昨年のように中団から差す競馬で連覇の可能性も十分にある。
▲パンジャタワー
昨年のNHKマイルC勝ち馬。キーンランドCは1200mへの距離短縮でも中団につけると、2~6着馬が4角5番手以内という前有利の展開を差し切った。3歳8月で2着ペアポルックスと同じ斤量57キロあったことも加点材料だ。海外での2戦は評価が難しいが、大敗はしていない点をプラスに受け止める。
以下、エーティーマクフィ、ママコチャ、ペアポルックスまで印を回す。馬券は◎-◯のワイド、◎、◯2頭軸の3連複で勝負する。
▽高松宮記念予想▽
◎ナムラクレア
◯サトノレーヴ
▲パンジャタワー
△エーティーマクフィ
×ママコチャ
×ペアポルックス
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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