【高松宮記念】前哨戦組は5着以内が目安 ヤマニンアルリフラ、ララマセラシオンら新勢力もチェック

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中心を担うのは5、6歳馬
春のGⅠ前半戦は4週連続で行われ、高松宮記念、大阪杯と古馬の芝カテゴリー別の争いから桜花賞、皐月賞へと続く。スプリント戦線は早くも大一番を迎え、冬に行われた前哨戦を戦ってきた馬たちを中心に展開していく。
秋の大目標から約6ヵ月と間隔が開いているせいか、直行より前哨戦を戦うことがカギを握る。言いかえれば、各ステップレースの吟味と取捨に集中できるレースだが、実績最上位は香港スプリント9着以来となるサトノレーヴ。連覇を目指すこの馬の位置づけは今年最大のテーマではなかろうか。
ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の高松宮記念を展望する。

人気別成績では、1番人気が【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%と思ったほど走っていない。中京のコース形態と、この時期特有の馬場状態がやや結果を狂わせている印象を抱く。
一方で2番人気は【3-5-0-2】勝率30.0%、複勝率80.0%と元気いっぱい。実績最上位馬の防衛というより、その次を狙う馬たちの王座戴冠。そんなシナリオが想定できる。
また、3番人気【1-1-2-6】勝率10.0%、複勝率40.0%より下は数字上の差はさほどみられない。10番人気以下【1-1-4-84】勝率1.1%、複勝率6.7%と人気薄の馬券圏内突入も視野に入れよう。

年齢別では5歳【4-4-2-41】勝率7.8%、複勝率19.6%、6歳【3-3-5-32】勝率7.0%、複勝率25.6%の二世代が中心を担う。4歳も【2-3-1-33】勝率5.1%、複勝率15.4%と決して悪くないが、まだまだこの時期は5、6歳勢の力が上。スピード勝負といっても、極端に速い時計になりにくい中京芝1200mの特性がここにも出ている。レース経験がポイントになるといっていい。
急坂がカギとなるヤマニンアルリフラ
とはいえ、サトノレーヴに当てはまる7歳以上は【1-0-2-44】勝率2.1%、複勝率6.4%と成績がやや落ちる。年が明けてもサトノレーヴの力は維持されているのか。出走回数が多くなく、状態面の不安はないともとれる。それともデータ通り、下の世代の馬たちにその座を譲るのか。

前走クラス別では、海外は【3-0-2-10】勝率10.0%、複勝率33.3%。このうち香港スプリントは【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%。3着以内【2-0-0-1】だが、6着以下も【1-0-1-3】と悪くない。間隔をとり、フレッシュな状態で挑めるのは強調材料でもある。
前走GⅢ【7-7-7-125】勝率4.8%、複勝率14.4%はデータをみても、出走馬の大半を占める。香港スプリント以外は前哨戦。しっかりチェックしていこう。

前走シルクロードSは【5-2-0-25】勝率15.6%、複勝率21.9%。もっとも間隔があくシルクロードSの成績が目立つのは昨今の高松宮記念の特徴でもある。その着順内訳は6着以下【0-1-0-9】であり、基本は掲示板以内から。
今年の1、2着馬はオーシャンSを経由したので、該当するのは3着ヤマニンアルリフラ。3着【0-0-0-2】は数字的に気にしないとしても、平坦巧者の戦歴は引っかかる。スローペースを中団から差し込んできた内容は悪くないものの、急坂を上がった残り200mで再加速できるかどうかがカギになりそうだ。
前走阪急杯は【1-2-2-31】勝率2.8%、複勝率13.9%。これまでは短い間隔が影響した印象もあったが、1週早く行われ、改善をはかった昨年も【0-0-0-4】と悩ましい。狙いを立てるとすれば、5着以内【0-2-2-17】ぐらいか。
該当するのはララマセラシオン。前走は中団からしぶとく伸びており、内容的には悪くない。ただし、1200m戦は初出走であり、いきなりGⅠで距離変化に対応できるか。ここはポイントだ。

最後に前走オーシャンS【1-0-5-50】勝率1.8%、複勝率10.7%について。ここも強調できるほどではないが、3着5頭は気になる。その着順傾向はシルクロードSと同じく6着以下【0-0-1-28】であり、掲示板以内が条件になる。
3、4着【0-0-0-7】だが、5着は【0-0-2-0】。ヨシノイースターが当てはまる。今年は前後半600m32.0-35.0の超ハイペースの差し競馬だった。追い込んだ1、2着馬よりママコチャとヨシノイースターの粘りを評価したい。ママコチャは上記3、4着のデータに引っかかるものの、うかつに評価は落とせない。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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