複回100%超の隠れ中山巧者、ダート短距離は割引 浜中俊騎手のプラス条件、マイナス条件

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かつての相棒と悲願の頂点へ
今週末は中京芝1200mで高松宮記念(GⅠ)が開催される。春GⅠの開幕を告げる電撃の6ハロン戦だ。
今年は連覇を狙うサトノレーヴや秋春スプリント制覇を目指すウインカーネリアンが揃って出てきたほか、新星候補パンジャタワーなど、春のスプリント王決定戦に相応しいメンバーが揃った。
なかでもひと際大きな注目を集めるのが、ナムラクレアだ。スプリンターズステークスで3年連続の3着、そしてこの高松宮記念は3年連続2着とあと一歩のところで頂点を逃してきた快速牝馬が、ついにラストランを迎える。
最後の一戦で悲願のGⅠ制覇を託されたのが、かつての相棒・浜中俊騎手。同騎手は桜花賞でも3戦3勝の無敗馬リリージョワに騎乗予定と、この春は例年以上に注目を浴びることとなりそうだ。
そこで今回は、浜中俊騎手の「プラス条件」「マイナス条件」をデータで検証していく。なお、参照するデータは2021年3月27日〜2026年3月22日の過去5年分とする。
隠れ中山巧者

<浜中俊騎手の「プラス条件」>
・京都芝【26-24-11-130】
勝率13.6%/連対率26.2%/複勝率31.9%/単回収率154%/複回収率84%
・中山芝【8-8-2-21】
勝率20.5%/連対率41.0%/複勝率46.2%/単回収率76%/複回収率104%
・芝×1〜4枠×単勝20倍未満【50-46-41-170】
勝率16.3%/連対率31.3%/複勝率44.6%/単回収率101%/複回収率92%
・小倉ダート【12-8-6-39】
勝率18.5%/連対率30.8%/複勝率40.0%/単回収率115%/複回収率90%
集計期間:2021年3月27日〜2026年3月22日
■京都芝
競馬場別の成績では、京都の芝コースが非常に優秀。距離別の成績は以下の通り。
・1600m【10-3-4-36】
勝率18.9%、単勝回収率326%
・1800m【3-3-1-19】
勝率11.5%、単勝回収率138%
・2000m【5-1-3-23】
勝率15.6%、単勝回収率162%
・2400m【4-5-0-4】
勝率30.8%、単勝回収率168%
ご覧の通り多くの条件でプラス域をマークしており、特に1600mと2400mは複勝回収率も100%超で絶好の狙い目だ。
■中山芝
他と比べてサンプル数はやや少ないものの、中山芝でも連対率40%超の好成績を残している。こちらも距離別の成績を見てみよう。
・1200m【2-1-1-6】
複勝率40.0%、複勝回収率102%
・1600m【3-1-0-5】
複勝率44.4%、複勝回収率121%
・1800m【2-1-0-2】
複勝率60.0%、複勝回収率80%
・2000m【1-1-1-2】
複勝率60.0%、複勝回収率130%
・2500m以上
【0-3-0-2】複勝率60.0%、複勝回収率150%
このように短距離から長距離まで優秀な成績が並ぶ。騎乗機会が多くない分見落としがちだが、「隠れ中山巧者」として覚えておきたい。
■芝×1〜4枠×単勝20倍未満
コースを問わない得意条件としては「芝の内枠」に注目。5〜8枠の複勝率28.4%に対し、1〜4枠では複勝率31.1%を記録している。
また、これを単勝オッズ20倍未満に限定すると複勝率44.6%と一気に成績がアップ。回収率も単勝101%、複勝92%と魅力的な数値になる。
■小倉ダート
浜中騎手は福岡県の出身。地元・小倉ではダートで優秀な成績を残しており、全体成績で単勝回収率が100%を超えるなど妙味も十分だ。
また、前に行ける馬だと信頼度がさらにアップ。前走4角3番手以内の馬では【5-3-3-11】複勝率50.0%、複勝回収率100%を誇る。このほか、小倉ダ1000mも【4-2-0-7】勝率30.8%、単勝回収率161%で見逃せない。
中山、京都にも苦手条件あり

<浜中俊騎手の「マイナス条件」>
・芝2200m【2-5-5-36】
勝率4.2%/連対率14.6%/複勝率25.0%/単回収率27%/複回収率68%
・ダート1200m〜1600m【21-25-21-229】
勝率7.1%/連対率15.5%/複勝率22.6%/単回収率42%/複回収率58%
・ダート×7〜8枠×前走4角5番手以下【4-9-3-85】
勝率4.0%/連対率12.9%/複勝率15.8%/単回収率34%/複回収率40%
集計期間:2021年3月27日〜2026年3月22日
■芝2200m
トリッキーな条件で知られる芝2200mは全体的に苦戦気味。場所別の成績は下記の通り。
・中山芝2200m【0-1-0-4】
複勝率20.0%、複勝回収率30%
・京都芝2200m【0-1-0-8】
複勝率11.1%、複勝回収率20%
・阪神芝2200m【0-0-1-10】
複勝率9.1%、複勝回収率63%
・中京芝2200m【2-3-4-14】
複勝率39.1%、複勝回収率98%
「プラス条件」で得意コースとして紹介した京都や中山も例外ではなく、2200mだけでは評価を下げる必要がある。
ただし、中京芝2200mだけは好成績となっており、この点だけ注意したい。
■ダート1200m〜1600m
ダートの短めの距離もやや苦手で、1200m〜1600mでは単勝回収率が50%を割っている。
・東京ダート1300m〜1600m【0-3-3-33】
複勝率15.4%、複勝回収率45%
・中京ダート1200m〜1400m【4-5-1-49】
複勝率16.9%、複勝回収率28%
なかでも上述した東京と中京では苦戦が目立っており、大きく割り引く必要がある。
■ダート×7〜8枠×前走4角5番手以下
ダートで差し馬とのコンビとなると成績が下降する。
とくに外枠に入った際は割引が必要で、ダートの7〜8枠かつ前走4角5番手以下の馬に騎乗した際は【4-9-3-85】で勝率4.0%、単勝回収率34%、複勝回収率40%と妙味が全くない。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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