【高松宮記念】オーシャンSで「外枠から6着以内」は複回収率712% データで導く穴馬候補3頭

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データで見る「穴候補3頭」
今週は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われる。ここから中央競馬は4週連続GⅠ。青葉賞の週を挟んで、また天皇賞(春)から宝塚記念まで7週連続でGⅠが開催される。いよいよ春のGⅠシーズンがやってきた。
その端緒となる高松宮記念は2019年に3連単449万馬券、2022年にも278万馬券が飛び出すなど、たびたび波乱が起きてきた「荒れるGⅠ」。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
オーシャンS組は「外枠から善戦した馬」を買え ヨシノイースター
1頭目はヨシノイースター。重賞未勝利の8歳馬だが、昨年4月以降は1200mで6戦して全て0.4秒差以内と善戦が続いている。前走はオーシャンSで16番枠から5着だった。

高松宮記念におけるオーシャンS組の取捨は極めてシンプル。「外枠から善戦した馬」を買えばいい。
過去10年、前走オーシャンS組の全体成績は【1-0-5-50】複勝率10.7%だが、このうちオーシャンSで1~4枠だった馬は【0-0-0-28】、5~8枠なら【1-0-5-22】同21.4%と面白いように明暗が分かれている。
その5~8枠から6着以内に入っていれば【1-0-5-12】複勝率33.3%、複勝回収率は驚異の712%となる。実際、今年のオーシャンSも内有利のトラックバイアスがあり、内ラチ沿いを通った馬が1~3着を占めた。外を回されながらも頑張った馬を評価するのがセオリーだ。
4着ママコチャについても後述するが、内から5頭目を回り続けたヨシノイースターの0.2秒差5着も中身は濃い。いい枠を引き当てロスなく立ち回れば一発あってもおかしくない。
「父も母父も非サンデー」の先行馬が高回収率 インビンシブルパパ
2頭目はインビンシブルパパ。父Shalaa、母父Canford Cliffsという血統のオーストラリア産馬で、昨夏には同コースで行われたCBC賞を逃げきった。

サンデーサイレンス系種牡馬が苦戦しているのも高松宮記念の特徴のひとつ。父サンデー系の馬は直近10年で1勝(ナランフレグ。父はゴールドアリュール)に留まっており、回収率も単複ともに振るわない。
反対に「父も母父もサンデー系でない馬」が【9-2-5-60】複勝率21.1%、複回収率229%とよく穴を開けている。
さらに絞り込むなら先行力の有無に注目。上記のうち「前走1200m戦を4角5番手以内で通過した馬」は【4-1-3-19】複勝率29.6%、複回収率570%と数字が上がる。
なお、公式データがないためここに前走海外組は含めていないが、2024年の6番人気1着マッドクールは香港スプリントで4角5番手、5番人気3着ビクターザウィナーはセンテナリースプリントカップを逃げきっての参戦だった。実際の好走率はもう少し高い。
父も母もサンデーサイレンス系でなく、前走1200m戦で先行していたのはインビンシブルパパとウインカーネリアン。ここはインビンシブルパパの方をピックアップした。
前走のオーシャンSはピューロマジックが飛ばして前半3F32.0秒のハイペース。少し離れた2番手追走でも結果的には前過ぎた。昨年はスプリンターズSに出走せず、左回りを求めてBCターフスプリントに遠征したような馬。左回りに替わるのは大歓迎だ。
中京芝1200mの川田将雅は「中~大型馬」で複勝率88.9% ママコチャ
最後は昨年の3着馬ママコチャを選んだ。先に紹介した「オーシャンSで外枠から6着以内」にも合致していたが、加えて鞍上の川田将雅騎手が心強い。

過去5年の中京芝1200mにおける川田騎手の成績は【7-3-2-8】複勝率60.0%、複回収率115%。好走率の高さはもはや当然のジョッキーだが、回収率も複勝ベースで黒字圏に入っている。
また、4着以下に敗れたケースのほとんどが(このコースで苦戦傾向のある)小柄な馬。前走馬体重が490kg以上あった中~大型馬に限れば【3-3-2-1】複勝率88.9%、複回収率203%と絶大な信頼感を誇る。ママコチャもギリギリではあるが(前走時494kg)、この基準をクリアしている。
昨年のスプリンターズSは極度のスローペースで折り合いを欠いた6着。前走のオーシャンSは前述の通り内有利の馬場で14番枠が痛かった。7歳春でも能力的な衰えはない。引き続き有力だ。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
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