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【日経賞】前走香港Cは着順以上の評価 中山3勝の良血ローシャムパークに復活気配

2026/03/24 17:00
貴シンジ
日経賞 主な前走クラス別の複勝率,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

今回は3月28日(土)中山競馬場で行われる日経賞について下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった16頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。

重要データ:「3勝クラス上がり最速V」「AJCC、日経新春杯組」「GⅠ組」

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


日経賞は大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念などの中長距離GⅠを見据えた重賞常連の馬や、3勝クラスを勝ち上がったばかりで力試しをする馬など、様々なバックボーンを持つ馬が出走する。

しかし、レース全体の単勝回収率は37%、複勝回収率は57%と非常に堅いレースでもある。トリッキーな中山芝2500mコースではあるが、上位人気馬を無視できない点は押さえておきたい。そんな日経賞で重要となるのが前走クラス別成績だ。

3勝クラス組は【2-1-0-8】複勝率27.3%で、18年ガンコ、24年のシュトルーヴェが勝利。この2頭には前走を上がり最速で勝利しているという共通点があった。

重賞組を見ていくと、GⅢ組は【0-0-1-19】と非常に低調。一方で、GⅡ組は【5-5-5-51】複勝率22.7%で、好走馬が多数出ている。中心はAJCC【2-4-3-16】、日経新春杯【3-1-0-5】の2レース。今年の該当馬にも注目したい。

最後にGⅠ組(海外含む)は【3-4-4-15】複勝率42.3%と好成績。着順も不問であり、有力となる。

【前走3勝クラスを上がり最速で勝利】
・マイユニバース
・ミクニインスパイア

【前走AJCC、日経新春杯】
・エヒト
・シャイニングソード
・チャックネイト
・ホウオウノーサイド
・ホールネス ※前年の日経新春杯から臨戦
・マイネルケレリウス

【前走GⅠ】
・コスモキュランダ
・ミステリーウェイ
・ローシャムパーク

前走内容:ローシャムパークの香港カップ

ローシャムパークの前走は香港Cで5着。勝ち馬ロマンチックウォリアーがあまりに強く、2着ベラジオオペラだけが食い下がっていた。3~6着馬は横一線でゴールしており、上位2頭以外との差はない一戦だった。

レースラップは4F通過50秒67、6F通過1分15秒92とかなり遅い流れ。ローシャムパークは道中最後方を追走。4角では馬群が一団となっていたが、展開としては前有利だった。また、上がり勝負になった点も本馬には合わなかった。

今回の舞台となる中山コースでは【3-0-1-2】とキャリア6勝のうち半数を勝利。オールカマーで重賞勝利も飾っている。2走前のアルゼンチン共和国杯12着という結果を受けて人気を落としそうだが、上記の前走内容を踏まえれば、調子は上向いていると考えられる。

血統解説:ローシャムパーク

ローシャムパークの血統表,ⒸSPAIA


・ローシャムパーク
日本での牝祖は6代母パロクサイド。ダイナカール、エアグルーヴと続く名牝系だ。ファミリーの特徴としては、末脚の持続性能が挙げられる。前走香港Cのようなスローペース戦は苦手で、ラスト800m付近からペースが上がるようなレースがベストになる。

祖母イントゥザグルーヴは、エリザベス女王杯を連覇し、繁殖としてはドゥラメンテを輩出したアドマイヤグルーヴの全妹にあたる良血馬。活力や成長力がある血統で、明け7歳の本馬だがGⅡレベルではまだ上位に食い込むだけの力はあるだろう。

母レネットグルーヴは現役時に芝のマイル~中距離で3勝を挙げた実績馬。ドゥラメンテをはじめ、大箱向きの馬が多いファミリーだが、レネットグルーヴは機動力が非常に高いタイプで、その特徴は産駒にも受け継がれている。

本馬は父にハービンジャーを迎えた。芝専用の配合で繋ぎも寝た部類であることから、道悪は得意ではないが、一方で持続性能には磨きがかかっている。

中山2500mでの勝利実績はないが、折り合いがつく今であれば距離はちょうど良い。加えて、上がり勝負になりにくいコースである点も好材料だ。

Cアナライズはローシャムパークを推奨

今回のCアナライズではローシャムパークを推奨する。上述の通り、前走の香港Cは上位2頭が強すぎた一戦で、3着馬との差はほとんどなかった。

2走前アルゼンチン共和国杯の大敗で人気を落としそうだが、スローペースの上がり勝負が合わなかったことに加え、当時はノドの手術明けで万全な状態でもなく、敗因は明確だった。

3勝を挙げている得意の中山コースで、今回の相手関係なら十分に勝ち負けできる存在だ。さらに、馬券妙味にも期待が持てる。

《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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