【日経賞】複勝率80%データ合致のコスモキュランダが主役 AJCC3着エヒトに警戒

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4、5歳中心も7歳以上に注意
日経賞の舞台は有馬記念と同じ中山芝2500m。有馬記念といえば8枠赤信号が有名だが、日経賞の8枠は過去10年【2-1-0-17】と悪くない。最大の理由は頭数だろう。馬番15、16番だと日経賞でも【0-0-0-6】だが、フルゲートだったのは10年で1度しかない。ようは頭数が少なければ外枠は決して不利ではない。
今年もフルゲートを割るようなら、有馬記念の法則は気にしなくていい。あまりに有馬記念の8枠が有名になってしまったので、誤解しないでほしい。数字の裏にはワケがある。この理をひも解くのもまた興味深い。
ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の日経賞を展望する。

人気別では1番人気【2-3-1-4】勝率20.0%、複勝率60.0%から4番人気【3-1-2-4】勝率30.0%、複勝率60.0%まではほぼ横一線。勝ち馬はすべて4番人気以内から出ており、基本的には上位拮抗。以前ほどGⅠ馬の始動戦的立ち位置になく、混戦っぽい年も増えたが、それでもアタマはそう崩れない。
穴も7番人気【0-2-1-7】複勝率30.0%ぐらいまで。頭数も多くなく、その分、波乱要素はさほど強くない。

年齢別では主力の4歳【4-4-1-12】勝率19.0%、複勝率42.9%、5歳【5-2-3-26】勝率13.9%、複勝率27.8%が中心。6歳になると【1-1-3-31】勝率2.8%、複勝率13.9%と極端に下がり、上記人気別の成績と合わせ、人気の主力世代を素直に買っていくのが有効だろう。
ただし、7歳以上【0-3-3-34】複勝率15.0%は注意したい。昨年5番人気2着だったチャックネイトが典型で、ある程度年齢を重ねても人気になる重賞実績馬なら、高齢であっても馬券に組み込んでおこう。
強みをいかせるコスモキュランダ
実績でいうと、有馬記念2着コスモキュランダ、近況ならAJCC3着エヒトあたりだろうか。7歳以上の実績馬という視点でみると、ローシャムパーク、ミステリーウェイも候補だ。

前走クラス別では前走GⅠ【3-4-4-12】勝率13.0%、複勝率47.8%、3勝クラス【2-1-0-8】勝率18.2%、複勝率27.3%が目を引く。ここに主力を担うGⅡ【5-5-5-51】勝率7.6%、複勝率22.7%を絡めるイメージがよさそうだ。

前走GⅠの内訳をみると、やはり有馬記念【3-3-4-8】勝率16.7%、複勝率55.6%が目立つ。同じ舞台でもあり、春の始動戦としては選択されやすく、かつ好走してくる。9着以内なら【3-2-3-2】なので、コスモキュランダの主役は動かない。
有馬記念は結果的に掲示板を差し馬勢が占めるなか、先行して唯一粘った。強気な競馬で活路を見出すタイプであり、ここでも積極的にレースを支配し、得意の持続力勝負に持ち込んでほしい。

前走GⅡ組も内訳をみると、整理がつく。日経新春杯【3-1-0-5】勝率33.3%、複勝率44.4%、AJCC【2-4-3-16】勝率8.0%、複勝率36.0%と、年明け2200m以上が好走ゾーンになる。
日経新春杯4着マイネルケレリウス、8着シャイニングソードは候補。AJCCは3~5着【1-3-2-3】であり、エヒトも悪くない。中山の中長距離で早めに動く形がベストであり、コスモキュランダを目標に動くのもいい。
前走3勝クラスは前走2400mが【2-1-0-2】勝率40.0%、複勝率60.0%だが、これは東京の早春Sに相当するレースが【1-1-0-1】。とはいえ、今年は雪のため開催中止だった。3勝クラス組は今年に限っては機能しない可能性も考えたい。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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