【フラワーC】前走1勝クラス組が近10年6勝 菜の花賞1着アメティスタに好データ

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早くもオークスへ向けて
かつてフラワーカップは桜花賞最終便といわれていた。優先出走権こそないが、賞金加算によって出走ボーダーラインに割って入り、桜花賞の舞台に立てた。もちろん、今もルールは変わっていないので、1、2着なら桜花賞出走の目が出てくるものの、そういったローテ―ションはさほど見かけなくなった。
フラワーC経由の桜花賞出走馬は2018年以降「1→1→0→2→1→1→0→0頭」。桜花賞馬に輝いたのは06年キストゥヘヴンが最後だ。
一方でオークスは「1→1→1→0→2→1→2→3頭」。結果は残せていないが、出走数は増加傾向にある。フラワーCは牝馬クラシック中距離戦線のステップレースという性格が濃くなったといえる。マイルと1800mの意識の違いはいかにも適性を重視する現代競馬らしい。データは過去10年分を使用する。

1番人気【2-2-4-2】勝率20.0%、複勝率80.0%に対し、2番人気が【5-2-0-3】勝率50.0%、複勝率70.0%なので、上位人気の序列の差はほぼ気にしなくていい。
ただ、上位人気はこの2頭までで、3番人気は【0-1-1-8】複勝率20.0%とガタンと下がる。5番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%のほかは8番人気【0-3-0-7】複勝率30.0%など複穴傾向はとらえておこう。

キャリア別の成績では3戦に【4-3-1-36】勝率9.1%、複勝率18.2%と頂点があり、4戦【1-3-2-8】勝率7.1%、複勝率42.9%、2戦【2-1-5-22】勝率6.7%、複勝率26.7%と前後に好走ゾーンがある。5戦【1-1-2-16】勝率5.0%、複勝率20.0%などそれなりに出走回数を重ねていても好走できるので、必ずしも少ないキャリアがいいとはいえない。
ハイレベルなマイル路線か距離経験組
今年のメンバーでは菜の花賞1着アメティスタが目立つぐらい。新馬勝ち直後や1勝クラス、重賞敗退組が多く、例年以上に混戦になる公算が高い。

フラワーCの特徴として前走GⅢ組が【1-2-0-24】勝率3.7%、複勝率11.1%と重賞出走といっても好走できない点をあげる。前走重賞組は5着以内【1-1-1-7】、6~9着【0-1-1-10】、10着以下【0-1-0-11】と好走が条件。すでに重賞で大敗している馬と新馬、未勝利、1勝クラス経由の力差はないといっていい。

前走1勝クラスは【6-6-7-41】勝率10.0%、複勝率31.7%。好走馬の大半を占めるゾーンであり、しっかり検討したい。距離の内訳は同距離【2-3-2-21】勝率7.1%、複勝率25.0%、距離延長【3-0-3-15】勝率14.3%、複勝率28.6%、距離短縮【1-3-2-5】勝率9.1%、複勝率54.5%。数字をみると、距離変化があった馬の成績がいい。
特に距離延長の数字が高いが、やはり最初の最大目標である桜花賞を目指し、マイル戦で戦ってきた馬は総じてレベルの高い競走を続けており、その経験が好走を呼びこむ。菜の花賞1着アメティスタなど菜の花賞組はマークしたい。前走1600m1着だと【2-0-1-1】勝率50.0%、複勝率75.0%。5着以内【3-0-3-6】であり、勝っていなくてもいい。
またエアビーアゲイルは前走京都芝2000mの平場2着。3戦すべて2000mを使われ、中距離経験が豊富だ。小回り向きの機動力もある。前走2000mは【0-3-1-3】複勝率57.1%なので、馬券に組み込みたい。

前走新馬、未勝利だと、距離延長は【0-0-0-9】と揮わない。この時期になれば、未勝利戦は総じてレベルが高くなく、1勝クラスにみられるような現象がない。
距離短縮【1-1-0-13】勝率6.7%、複勝率13.3%はすべて2000m。先行【1-1-0-6】勝率12.5%、複勝率25.0%、中団【0-0-0-5】であり、買うなら先行型がよさそう。ラコンチャビエン、クリスレジーナなども今年の組み合わせなら十分やれるだろう。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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