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【弥生賞】マイル重賞5着以内は複勝率88.9% 東大HCの本命はアドマイヤクワッズ

2026/03/07 17:00
東大ホースメンクラブ
弥生賞出走馬の重賞実績別成績,🄫SPAIA,インフォグラフィック

ⒸSPAIA

皐月賞と同コースで行われるトライアル戦

中山競馬場でGⅡ・弥生賞が行われる。パントルナイーフの回避は残念だったが、それでも朝日杯FS3着アドマイヤクワッズや東スポ杯2歳S3着のライヒスアドラーら10頭が出走予定だ。

直近3年連続でここから皐月賞連対馬が出ており(タスティエーラ、コスモキュランダ、ミュージアムマイル)、重要なトライアルレースだ。今年はどの馬がクラシック戦線に名乗りを上げるのか。過去10年のデータから検討する。

1600~1800m実績を重視

弥生賞の距離実績別成績,ⒸSPAIA


<弥生賞 距離実績別データ>
2歳時に芝1800m以下で勝ち上がり【7-6-7-28】勝率14.6%/連対率27.1%/複勝率41.7%
その際が先行【3-5-6-14】勝率10.7%/連対率28.6%/複勝率50.0%
その際が差し【3-1-1-3】勝率37.5%/連対率50.0%/複勝率62.5%
マイル重賞で5着以内あり【1-3-4-1】勝率11.1%/連対率44.4%/複勝率88.9%

今回は初勝利を挙げた際の条件から考えてみたい。まずは勝ち上がりの時期を見ると、初勝利が3歳になってからだった馬は【0-0-0-18】で全滅。5番人気以内になった馬もいないデータだが、バリオス、モウエエデショーには期待しづらい。

距離別で見ると、芝2000mでの勝ち上がりが【3-4-3-33】複勝率23.3%なのに対し、芝1600mが【0-0-3-5】同37.5%、芝1800m【7-5-3-29】同34.1%と上回っている。

2000m勝ち上がりでも初勝利までに1800m以下の出走経験があれば【2-1-1-13】で単勝回収率304%、複勝回収率85%(22年ボーンディスウェイ9番人気3着、24年コスモキュランダ6番人気1着、25年ファウストラーゼン7番人気1着など)だが、そうでなければ【1-3-2-20】で単回収率10%、複回収率35%と低迷している。

成績がいいのは「2歳のうちに芝1800m以下で勝ち上がった馬」【7-6-7-28】複勝率41.7%だ。その初勝利時が逃げ切りだと【1-0-0-9】だが、先行なら【3-5-6-14】同50.0%、差しも【3-1-1-3】同62.5%でともに複勝回収率は100%を超える。さらに弥生賞で3番人気以内ならそれぞれ【3-3-3-3】と【2-1-0-1】。アドマイヤクワッズとライヒスアドラーはどちらも重い印を打つ必要がありそうだ。

重賞実績についても2000mより短い距離で結果を出してきたかがポイントになる。「JRA重賞で5着以内がある馬」の全体成績は【6-7-8-24】複勝率46.7%だが、「1600m重賞で5着以内がある馬」は【1-3-4-1】同88.9%。馬券圏外に敗れたのは昨年4着ミュージアムマイルだけと安定感抜群だ。

1800m重賞(の5着以内馬)なら【3-1-2-6】同50.0%で、東スポ杯2歳Sは【1-1-1-2】(※GⅢ時代を含む)とこちらも好成績。一方、2000m重賞だと【3-3-5-19】同36.7%に留まり、特に京成杯は【0-0-0-6】だった。

最後に1勝クラス成績を見る。これだけは今までの傾向と反対で、中山芝2000mで連対した経験のある馬が【3-1-2-5】複勝率54.5%、複勝回収率156%を記録している。今回はステラスペースが該当する。葉牡丹賞は差し馬有利の展開を逃げて7着と大敗したが、スローで逃げた2走前は勝ち切っている。今回もペースを握らせると怖い存在だ。

2回のマイル重賞経験を信頼

◎アドマイヤクワッズ
デイリー杯2歳Sは内を突く判断がハマったとはいえレコードでの勝利。朝日杯FSではカヴァレリッツォに逆転はされたものの上がり3位で3着。当時の5着馬リアライズシリウスが共同通信杯を勝利しており、レベルも担保されている。

初の2000m戦にはなるが、1800m以上未経験でも3番人気以内に支持された2頭は好走している(21年2着シュネルマイスター、16年3着エアスピネル)。馬券圏内にはまとめてくるだろう。

◯ライヒスアドラー
新馬戦は前半1000mが65秒9と超スローペースであったことを加味しても、後半4F45秒6は秀逸。中山の2歳戦(1200m戦を除く)で後半4Fがこれより速かったのはファンダム(毎日杯勝ち馬)の新馬戦しかない。

前走の東スポ杯2歳Sは内を突き、直線で進路が狭くなりつつも上がり32秒9を記録。2着馬ゾロアストロがきさらぎ賞を制するなど、例年通り好メンバーが揃っていた中で健闘した。新馬戦のパフォーマンスができればアドマイヤクワッズにもヒケをとらない。

▲バステール
新馬戦は逃げた馬を捕らえきれずの2着。その勝ったゴーラッキーは次走の1勝クラスを0秒6差で快勝した。前走は2~4着馬が4角1~3番手という前有利の展開を、4角7番手から差し切って0秒3差をつけた。

阪神芝2000mの2歳戦を上がり33秒台で勝った馬は過去10年(※現3歳除く)で10頭いるが、1頭がGⅠ馬(アカイイト)、5頭が重賞連対(アルジャンナ、アートハウス、グランヴィノス、フリームファクシ、ビザンチンドリーム)、1頭がオープンを勝利(キタノコマンドール。現3歳ショウナンハヤナミも若駒S勝ち)している。また、勝ち時計2分0秒7は上記の面々と比べて最速だった。重賞実績がない馬の中では一番手だ。

以下、ステラスペースまで印を回す。馬券は◎軸の3連複で勝負する。

▽弥生賞予想▽
◎アドマイヤクワッズ
◯ライヒスアドラー
▲バステール
△ステラスペース

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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