【中山記念】先行して好成績の馬を選ぶ 東大HCの本命はエコロヴァルツ

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今後につながる中山芝1800m戦
中山競馬場でGⅡ・中山記念が行われる。昨年ハナ差の2着だったエコロヴァルツや前走中山金杯を制したカラマティアノス、二冠牝馬チェルヴィニアなど14頭が出走予定だ。
昨年はレコード決着となり、1着シックスペンスがその後南部杯で2着、3着ソウルラッシュがドバイターフ制覇などそれぞれ結果を残した。今年はどの馬が勝利し、今後のレースに繋げていくか。過去10年のデータから検討する。
先行実績を重視

<中山記念 脚質別データ>
先行【7-5-3-18】勝率21.2%/連対率36.4%/複勝率45.5%
追込【0-1-0-37】勝率0.0%/連対率2.6%/複勝率2.6%
《前年以降にJRA芝重賞3着内の実績がある馬》
そのレースが4角3番手以内【7-7-4-26】勝率15.8%/連対率31.8%/複勝率40.9%
そのレースが4角10番手以下【0-1-1-14】勝率0.0%/連対率6.3%/複勝率12.5%
中山記念の脚質別成績から見てみると、逃げ【1-1-3-5】複勝率50.0%、先行【7-5-3-18】同45.5%。対する差しは【2-3-4-37】で同19.8%、追込【0-1-0-37】同2.6%であり、前有利の傾向が顕著に出ている。先行できる馬から探したい。
実績面で言うと「前年以降にJRA芝重賞で3着以内がある馬」が【10-9-6-59】で、その際が4角3番手以内なら【7-7-4-26】で複勝回収率は118%だ。反対に、そのレースが4角10番手以下からの好走だった馬は【0-1-1-14】とここでは届かない例が多い。今年で言えばマジックサンズ(NHKマイルCで4角16番手から2着)は届かない可能性が高い。
脚質を問わず好走したレース別に見ると、前年か同年の中山金杯(の3着以内馬)が【3-1-1-9】、前年共同通信杯が【2-1-1-0】。両方に該当するカラマティアノスは斤量増でも要警戒だ。ほか、前年の福島記念【2-0-0-1】、毎日王冠【2-0-1-5】も悪くなく、エコロヴァルツ、レーベンスティールも順当に浮上する。
総じて同距離の重賞実績が重要で、勝ち馬10頭中9頭に1800m重賞で3着以内の実績があった。既に名前を挙げた馬以外だと、昨年のエプソムCでレコード勝ちを収めたセイウンハーデスにも要注目だ。
非重賞のオープンクラス(OP特別、リステッド)を戦ってきた馬に関しても、前で運んでの好走実績がある方がよい。「前年以降のOP、リステッドで5着以内がある馬」は【2-6-3-41】複勝率21.2%、その際の脚質が逃げなら【2-1-1-6】同40.0%、追込は【0-1-0-6】同14.3%だった。
この点からはカシオペアSで逃げて3着だったショウナンマグマを取り上げる。前年ディセンバーS5着以内馬は【0-1-2-5】としばしば馬券に絡んでいる。この馬自身、過去には1800m重賞でラジオNIKKEI賞2着、2023年の中山記念では0秒3差7着の実績がある。
この距離では頭一つ抜けている
◎エコロヴァルツ
一昨年の12月に同コースのディセンバーS(L)を好時計で制すると、昨年の当レースではハナ差2着。自身もレコードタイムで走破した。大阪杯は落鉄しながらも小差の4着。中京記念はスローペースの前残り、天皇賞(秋)は上位馬が上がり32秒台前半の脚を使う特殊な競馬で、どちらも展開が向かなかった。
福島記念はトップハンデタイで2着。勝ち馬より4.5kg重い斤量(牡牝差を考慮しても2.5kg)だったことを考えれば十分評価できる。能力は衰えておらず、脚質もこのレースに合う。相手関係は昨年より緩和されていて、初重賞制覇は目の前だ。
◯レーベンスティール
1800m戦では重賞2勝を含む【4-2-1-0】と好成績で、距離適性はトップクラスだ。また中山の重賞も2勝している。負けるときは大敗するが、先行できたときは結果を残す。今回は距離延長かつ先行タイプも多くない。2走前の毎日王冠のように好位から脚を使う競馬ができるのではないか。
▲チェルヴィニア
一昨年の二冠牝馬でジャパンCも4着に好走している。昨年は精彩を欠き、乗り難しくなった印象だ。といってもドバイSCはメンバーレベルが高く、マイルCSは締まったペースが敗因。あまり悲観しなくていいだろう。
3歳秋以降は上がり最速が一度もなく、スロー~ミドルペースを先行するのが理想。4角6番手だったしらさぎSがそれに近かった。今回はマイルCSからの距離延長かつ初ブリンカーで位置が取れそう。相手緩和でもあり上位を狙える。
以下、カラマティアノス、セイウンハーデス、ショウナンマグマまで印を回す。馬券は◎単勝と、◎軸の馬連で勝負する。
▽中山記念予想▽
◎エコロヴァルツ
◯レーベンスティール
▲チェルヴィニア
△カラマティアノス
×セイウンハーデス
×ショウナンマグマ
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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