SPAIA競馬
トップ>ニュース>【中山記念】欧州血脈Sadler's Wellsに複勝率50%データ 「舞台替わりプラス」の注目馬

【中山記念】欧州血脈Sadler's Wellsに複勝率50%データ 「舞台替わりプラス」の注目馬

2026/02/26 06:00
坂上明大
中山記念の血統と傾向,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

傾向解説

今年で第100回を迎える伝統のGⅡ・中山記念。3月の別定戦GⅡという、GⅠへ向かう強豪馬にも、本レースを目標とする中山巧者にも使いやすい舞台であり、地力、適性、状態などさまざまな要素が絡み合う一戦です。本記事では血統面を中心に、中山記念のレース傾向を整理していきます。

最初に紹介したいデータは単勝オッズ別成績。先述の通り、中山記念はGⅠ馬も数多く出走するGⅡ戦のため、適性と調子だけで好走できる重賞ではありません。

過去10年では、単勝オッズ20倍以上で好走した馬は4頭しかおらず、手広く抑えるべきではない重賞といえるでしょう。単勝オッズにこだわる必要はありませんが、ある程度の地力を示していることは最低条件といえそうです。


単勝オッズ別成績


<単勝オッズ別成績>
・19.9倍以下【10-8-8-40/66】
勝率15.2%/連対率27.3%/複勝率39.4%/単回収率89%/複回収率98%
・20.0倍以上【0-2-2-58/62】
勝率0.0%/連対率3.2%/複勝率6.5%/単回収率0%/複回収率40%
※過去10年

また、先行力も重要なポイント。開幕週、かつ最初のコーナーまでの距離が短い中山芝1800mという舞台設定のため、後方待機勢の追い込みはなかなか決まりづらい傾向にあります。

単勝オッズ20倍以上で好走した4頭中3頭は初角2番手以内の先行馬で、残り1頭はイン差しの形。好位置につけられる先行力は重要な資質といえそうです。


初角5番手以内


<初角5番手以内>
・該当馬【8-6-8-33/55】
勝率14.5%/連対率25.5%/複勝率40.0%/単回収率85%/複回収率120%
※過去10年

血統面ではSadler's Wellsに注目。ヨーロッパの主流血脈であるSadler's Wellsは小回りの芝中長距離重賞に滅法強く、本レースでも好走率、回収率ともに高水準の成績を残しています。

また、Sadler's Wellsの全弟であるFairy Kingの血を持つ馬も複数頭好走。2023年2着馬ラーグルフ(Sadler'sWells=FairyKingの4×3)は典型的な“中山記念血統”でした。さらに、両馬と3/4同血であるNureyevも併せて注目したい血統です。

その他では、Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyevと同様に機動力に優れたFair Trialの血を持つDanzigやLyphard、Blushing Groomなどにも要注目です。


血統別成績(単勝オッズ19.9倍以下)


<血統別成績(単勝オッズ19.9倍以下)>
・Sadler's Wells【2-4-1-7/14】
勝率14.3%/連対率42.9%/複勝率50.0%/単回収率146%/複回収率149%
・Fairy King【0-1-1-3/5】
勝率0.0%/連対率20.0%/複勝率40.0%/単回収率0%/複回収率118%
※過去10年

注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆マジックサンズ
4代母バレークイーンに遡る名牝系。同馬の父は中山記念と相性が良いSadler's Wellsで、今年の登録馬では数少ないSadler's Wells内包馬でもあります。

また、母コナブリュワーズはNureyev≒Sadler's Wellsの4×4を持ち、マジックサンズ自身はサンデーサイレンスの3×4を構成。中距離寄りの配合馬だけに1800mへの距離延長はプラス材料でしょう。位置取りの不安はありますが、乗り替わりでの一変には要注意の一頭です。

☆セイウンハーデス
母ハイノリッジは8頭の産駒のうち6頭がJRAで勝ち上がる堅実な繁殖牝馬。きょうだいの多くはダートで活躍しており、シルバーステート産駒の本馬も手先の強いパワータイプに出ています。

理想は力のいる馬場やワンペースの上がりのかかる競馬。母方にFairy Kingの血を持つ点からも中山芝1800mに変わることは間違いなくプラスで、前走のジャパンCをオーバーペースで凡走している点も馬券妙味に繋がるでしょう。


中山記念の血統と傾向,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

《関連記事》
【中山記念】重賞4勝レーベンスティール、二冠牝馬チェルヴィニアは消し ハイブリッド式消去法
【中山記念】過去10年のレースデータ
【中山記念】複勝率41.7%「前走中山金杯組」に注目 連勝狙うカラマティアノスに好材料