【中山記念】「過去10年3勝、単回収率123%」好データ揃う中山金杯組 相手強化も連勝を狙うカラマティアノスが参戦

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
3月1日(日)、中山競馬場では国内外のGⅠ戦線に繋がる一戦、中山記念(GⅡ・芝1800m)が行われる。過去10年のデータとともに出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
中山金杯【データ:A レースレベル:C】
過去10年の成績【3-1-1-7】勝率25.0%、連対率33.3%、複勝率41.7%
・最多勝利
・単回収率123%
・複回収率110%
【2026年レース回顧】
先行争いを制したピースワンデュックが逃げ、2番手にリカンカブールとケイアイセナが並ぶ隊列で1000mの通過は1:00.5。好スタートを切るも、前3頭から少し離れた4番手で運んだカラマティアノスは残り600mというところで早めに仕掛けて直線へ。ゴール前はアンゴラブラックが猛追するもハナ差凌ぎ切り、勝ちタイムは2:00.3で重賞初制覇を飾った。
これまで中団より後ろからレースを進めるタイプだったが、先行する競馬で変わり身を見せるとともに結果も残した。相手強化となるが200mの距離短縮は全く問題なく、脚質に幅が出たことは今回にも繋がるはず。勢いに乗って連勝なるか注目だ。
ニシノエージェントはスタートで出遅れて、最後方を追走。直線は大外に持ち出されたが、伸びきれず14着という結果だった。
東京新聞杯【データ:B レースレベル:C】
過去10年の成績【1-1-0-8】勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率20.0%
・2024年マテンロウスカイが勝利
・単回収率161%
【2026年レース回顧】
降雪の影響で2日順延したうえで行われた東京新聞杯。エンペラーズソードがハナを切ったかに思われたがメイショウチタンが譲らず、200mを過ぎたところで先頭に立ち、前半800m通過は46.3だった。
中団からレースを進めたトロヴァトーレは直線に向いてから挟まれて進路が狭くなる場面も見られたが、上がり33.1の末脚で横に広がった追い比べを制した。勝ちタイムは1:32.2で決着した。
斤量59kgを背負っての出走となったシャンパンカラーはスタートで出遅れ、後方3番手のインコースを追走。直線は結果的に大外に持ち出す形でロスもありながら、勝ち馬から0.1秒差の4着まで追い上げた。開幕週の中山コースで同じ乗り方となると厳しい面はありそうだが、上がり最速32.8を繰り出した最後の末脚は素晴らしかった。
マジックサンズは二の脚がつかず道中は最後方を追走。直線に向いたところでもやや置かれるポジションで、勝ち馬から0.7秒差の12着までが精一杯だった。展開に注文がつくが、距離が伸びることで少しでも変わり身を見せてほしい。
マイルCS【データ:B レースレベル:A】
過去10年の成績【1-0-2-9】勝率8.3%、連対率8.3%、複勝率25.0%
・2020年ダノンキングリーが勝利
【2025年レース回顧】
最内枠からすんなりとトウシンマカオが逃げる展開で後続を5馬身ほど引き離した。12.2-10.7-11.3-11.7というラップを刻み、前半800mの通過は45.9だった。
1番人気に推されたジャンタルマンタルは3番手追走から直線に向いて早め先頭へ。ラスト11.0-11.2と瞬発力が求められる展開でも後続を寄せ付けず、2着のガイアフォースに1.3/4馬身差をつけて勝ちタイム1:31.3で完勝。同一年の春秋マイルGⅠ優勝に加え、出走可能なJRAの芝マイルGⅠ完全制覇も達成した。
チェルヴィニアは中団馬群を追走。直線も失速しているわけではないものの、先行したジャンタルマンタルに速い上がりでまとめられる展開では厳しく、0.9秒差の10着という結果だった。
レーベンスティールも中団追走から直線は外に持ち出したが、展開が味方せず勝ち馬から1.1秒差の12着。1800mの重賞を2勝、中山コースでも重賞2勝という実績からも舞台替わりは間違いなくプラスに出るだろう。
福島記念【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-0-2】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2025年レース回顧】
レースは、スタートを決めたバビットが1000m通過1:01.1(12.5-11.7-11.9-12.1-12.9)とマイペースに持ち込む。2番手から運んだニシノティアモは直線に向いて残り200m標識を通過したところで前を捉えて先頭に躍り出ると、そのまま後続に1.1/4馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは1:59.9、4連勝で重賞初制覇を飾った。
ハンデ58.5kgを背負っての出走となったエコロヴァルツは道中7番手を追走。勝負所では大外を回しながら直線でも末脚を伸ばしたが、レースラップがラスト11.3-11.0と加速するなかで、2番手から立ち回った勝ち馬にうまく乗られてしまい2着までという内容だった。敗れたものの内容は悪くなく、昨年僅差の2着と実績ある舞台に変わるのも歓迎だ。
ジャパンC【データ:C レースレベル:S】
過去10年の成績【0-0-0-3】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2025年レース回顧】
好スタートからセイウンハーデスが後続を引き離して逃げ、1000m通過は57.6と流れる。1番人気のマスカレードボールは9番手、その直後にフランスから参戦のカランダガンがつける展開で直線に向くと、2頭が馬体を併せながらの追い比べがゴール前まで続いたが、アタマ差で軍配が上がったのはカランダガン。勝ちタイム2:20.3はレコード決着、「2025年ロンジンワールドベストレース」に選出されたように超ハイレベルの一戦だった。
結果的にレコード決着の引き立て役となった形のセイウンハーデスは、相手関係が強すぎたのもあって12着に終わってしまったが、距離短縮と実績ある中山コースで巻き返す可能性は十分ある。
AJCC【データ:C レースレベル:B】
過去10年の成績【0-0-0-11】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2026年レース回顧】
気合をつけてハナを主張したアウスヴァールが2番手のエヒトに3馬身ほどのリードをつけ、3番手以下もさらに離れての追走で隊列はかなり縦長。1000m通過は58.7と流れた。
一時は集団よりも10馬身ほど前の4番手追走というポジションだったショウヘイは直線外に持ち出され、残り100mで先頭に立つと後続に1馬身半差をつけて勝利。勝ちタイムは2:10.8での決着となった。
14番人気ながら3着に好走したエヒトは道中2番手を追走。かなり縦長の隊列となったこと、レース上がり36.9を要する展開も味方したと言えるが、直線早め先頭から最後までしぶとさを発揮した。
サンストックトンも16番人気と人気薄だったが、中団追走からロスなくインを立ち回って伸び、5着に入った。こちらも上がりのかかる展開となったことが好走につながったと言えるだろう。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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