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【フェブラリーS】連対には速い上がりが必須 京大競馬研の本命はウィルソンテソーロ

2026/02/22 06:00
京都大学競馬研究会
フェブラリーS 上がり3F4位以内馬の成績,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

好メンバーが揃った春のダート王決定戦

2月22日(日)に今年最初のGⅠであるフェブラリーS(GⅠ)が行われる。デビューから8戦7勝でチャンピオンズC優勝を果たしたダブルハートボンド、昨年のフェブラリーS勝ち馬コスタノヴァ、3年連続チャンピオンズC2着のウィルソンテソーロをはじめ、国内ダート最上位の実力馬16頭が出走する。春のダート王決定戦に相応しい注目の一戦だ。

以下では、本レースが行われる東京ダート1600mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

先手争いは外枠有利

まずは東京ダート1600mのコース形態をみる。2コーナーポケットの芝から発走し、初角まで約640m。外枠の方が芝の部分を長く走れるためダッシュがつきやすく、先手争いでは有利となっている。

ほぼ平坦な3、4コーナーを回り、ダートコースで日本最長を誇る501.6mの最終直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約640mと非常に長い点だ。さらに本レースは国内ダートの最上位戦ということもあり、先行有利なダートで結果を出してきた先行馬が多くなる傾向にある。この2点から序盤の先手争いは激化し、長引きやすい。

序盤がハイペースで流れたあと、コーナーを迎える中盤ではペースが緩みやすい。最後の直線を向いて再び加速するまでに、後方勢が先行勢に対してポジション差を詰めやすい。

したがって、序盤~中盤にかけて中団から後方で脚を温存した、速い上がりを持つ差し馬が恵まれやすい。これが今回のレースの質だ。

連対馬20頭中17頭が上がり4位以内

フェブラリーS、上がり3F4位以内馬の成績,ⒸSPAIA


<フェブラリーS 上がり3F4位以内馬の成績>
【9-8-7-18/42】
勝率21.4%、連対率40.5%、複勝率57.1%、
単勝回収率97%、複勝回収率192%
※過去10年

この傾向は数字にも表れている。フェブラリーSにおける上がり3F4位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。

勝ち馬10頭中9頭、連対馬20頭中17頭、馬券圏内30頭中24頭を該当馬が占めている。メンバー上位の末脚を使うことが好走、特に連対するための鍵となっている。

該当馬以外で馬券に絡んだ6頭も相対的には上位の上がり(8位以内)が使えており、地力がなく速い上がりを使えなかった先行馬の前残りは皆無である。

まずは各馬の地力を評価し、それぞれの位置取りと使える上がりの速さを重視した上で、想定される展開を加味して印を打っていく。

ハイペース必至の先行馬構成

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が5頭と、出走馬全16頭に対して少なくない。

その多くが徹底先行馬であり、距離延長馬も含まれる。前述のコース形態と合わせて序盤の先手争いは激化し、ハイペース必至とみる。

この展開で恵まれやすいのはやはり、中団から後方で脚を温存した、速い上がりを持つ差し脚確かな馬だ。また、距離短縮も大きく生きる展開だろう。

ただ、最後方から全てまとめて差し切るというのはそもそも先行有利なダートでは至難の業だ。ある程度のポジションを取れるテンの速さと追走力も評価したい。

また、想定される展開ではコーナーにあたる中盤のペースが緩み、後方勢が先行勢に対してポジション差を詰めやすい。これを生かせるような機動力も評価したい。

上がりの速さを最も重視しつつ、展開面からはポジションを取れるテンの速さと追走力、コーナーでの機動力も評価して印を打っていく。

ベストは1600m、初の中央GⅠ制覇へ

◎ウィルソンテソーロ
前走のチャンピオンズCは好スタートを決めるも位置を下げ10番手からの追走。持ち前の器用さと機動力で内をロスなく追走しながら徐々に位置を上げ、4角6番手から上がり3F2位の脚を使いタイム差なし2着。直線に向いてからは内で包まれ、前が壁になって追い出しが遅れるロスもあった。その点も含めて高く評価できる。

好位~中団から常に堅実な末脚を使えるため、実力を安定して発揮できるのが最大の強みだ。川田将雅騎手が一貫してこの馬のベスト距離はマイル、本質的には1600mが一番合っていると主張してきたように、フェブラリーSは絶好の舞台。距離短縮もプラス材料だ。

7枠14番は東京ダート1600mでの絶好枠。中団をスムーズに追走して脚を温存し、外目から末脚を伸ばす形で能力を発揮できれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。

◯ダブルハートボンド
安定した先行力でここも先手争いを繰り広げるであろう一頭。前走のチャンピオンズCは内前有利な中京でロスなく先行したとはいえ、前半1000m60.3秒のハイペースで残し切った。

近2走のハイペースで示した末脚の持続力と粘り強さ、距離短縮、地力の高さを考えれば、今回想定されるハイペースでも前で粘り切れる。外目の枠からスムーズに先行できれば順当に好走してくる。

▲サイモンザナドゥ
前走は好位につけるも持ち前の末脚が不発で0.9秒差9着。落鉄の影響もあり、2、3走前で見せた実力を発揮したとは言い難かった。評価を下げる敗戦ではない。

注目はやはりダブルハートボンドにタイム差なし2着と迫ったみやこS。ロードクロンヌ、ラムジェットに先着しており、今回のメンバーでも上位の地力を持つ。

8枠16番の絶好枠から持ち前の末脚を生かす競馬ができれば十分に好走のチャンスがある。前走の度外視可能な敗戦でオッズ妙味が見込まれる。

△ロードクロンヌ
近6走連続で重賞3着以内と着実に実力を積んできた。先行する競馬も差す競馬もできる脚質の自在性が最大の強みだ。展開次第で臨機応変に対応できる高い操縦性を持つ。

ダブルハートボンドの一つ外の枠からスムーズに好位~中団前目を追走できる。外枠かつ距離短縮で、近走からの上積みに期待する。

×コスタノヴァ
昨年のフェブラリーS勝ち馬。メンバー随一の瞬発力を持つものの、近走は取り返しのつかない出遅れ癖が目立つ。枠は良く、スタート次第では強烈な末脚で好走してくる。

×ペプチドナイル
2年前のフェブラリーS勝ち馬。昨年のフェブラリーSでも0.4秒差4着に好走しているように舞台適性は高い。8枠15番と枠も良く、想定オッズ段階で高い妙味がある。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬連3点、◎-◯▲-◯▲△×3連複7点で勝負する。

▽フェブラリーS予想▽
◎ウィルソンテソーロ
◯ダブルハートボンド
▲サイモンザナドゥ
△ロードクロンヌ
×コスタノヴァ
×ペプチドナイル

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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