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【フェブラリーS】前走チャンピオンズC組は複勝率36.8% 展開苦を押し切ったダブルハートボンドのGⅠ連勝に期待

2026/02/17 17:00
貴シンジ
フェブラリーS 主な前走レース別成績,ⒸSPAIA

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

今回は2月22日(日)に東京競馬場で行われるフェブラリーステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった22頭のうち、すでに回避を表明しているエルトンバローズとヤマニンウルス、さらに除外対象のペイシャエス、ウェイワードアクト、フリームファクシ、ナイトアクアリウムを除いた16頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。


重要データ:注目したい3つのローテーション

前走レース別別成績,ⒸSPAIA


フェブラリーSは東京ダート1600mで行われる春のダート王決定戦。とはいえ、東京ダート1600mはダートのなかでもスピードが求められる舞台であり、近年の勝ち馬のローテーションは限られている。

まず、最も勝ち馬を出しているのが前走・根岸S組。過去10年の成績は【5-2-3-38】単勝回収率52%、複勝回収率47%となっている。

これを深掘りすると、好調なのは勝ち馬【5-1-1-2】で単勝、複勝ともに回収率は100%を大幅に上回る。しかし、勝てなかった馬は【0-1-2-34】複勝回収率24%と低調。今年はロードフォンスがドバイゴールデンシャヒーンに参戦するため、根岸S勝ち馬は不在の一戦となる。

次いで勝ち馬を出しているのが【3-3-1-12】のチャンピオンズカップ。単勝回収率70%、複勝回収率は92%となっている。フェブラリーSは過去10年のレース回収率が単勝50%、複勝67%となっており、チャンピオンズCからの臨戦というだけでもプラス要素と言える。

今年は1着ダブルハートボンドを筆頭に、3年連続2着のウィルソンテソーロ、3着ラムジェットと好走馬が揃って出走予定。上位人気が予想される。

最後に紹介する東海S【2-0-1-15】だが、こちらは昨年から7月の中京ダート1400mに条件が変更となった。加えて、出走を予定していたヤマニンウルスが出走回避となり、東海S組は不在となっている。

ちなみに、東海Sに替わる形で1月のダート1800mで行われるフェブラリーSの前哨戦となったのがプロキオンS(京都ダート1800m)で、今年は勝ち馬ロードクロンヌや4着ブライアンセンスなどが出走を予定している。東海Sを受け継ぐ形で重要なステップレースとなっていくのか、注目だ。

【前走チャンピオンズCの出走予定馬】
・ウィルソンテソーロ
・シックスペンス
・ダブルハートボンド
・ペプチドナイル
・ペリエール
・ラムジェット


前走内容:ダブルハートボンドのチャンピオンズC

昨年のチャンピオンズCは先行勢がかなりやり合う展開となったため、前半4F48秒0、後半4F49秒9で前傾1.9秒のハイペース。5F通過も1分0秒3と速く、前々で競馬をした馬にとっては厳しい競馬となった。

そんな展開を3番手から押し切ったのがダブルハートボンドだ。みやこSからの連勝で一気のGⅠ獲りを果たした砂の新星。これまで連対を外したことのない本馬だが、今回はキャリア初のマイル戦となる。東京ダート1600mはこれまで以上にスピードが求められる条件だけに、そこに対応できるかどうかがカギを握る。

ハナ差2着だったウィルソンテソーロは道中でポジションを上げる形を取った。本馬も速いラップを刻んでいる箇所でポジションを上げているので、決して楽な競馬ではなかったが、上がり3Fはメンバー中2位の36秒8をマーク。自在性という強みを示した。

3着ラムジェットは終始後方からの立ち回り。展開に助けられた部分も大きかったが、外々を回ったロスを考えれば7番人気以上の力は見せたと言える。


血統解説:ダブルハートボンド

ダブルハートボンドの血統表,ⒸSPAIA


・ダブルハートボンド
日本での牝祖は母パーシステントリー。日本に入ってくる前はアメリカで広がっていた牝系で、本馬の4代母Oh What a Danceを根幹とするファミリーは活躍馬を輩出している。

本馬の3代母Heavenly PrizeはOh What a Danceの代表産駒で、アラバマS(GⅠ・ダート10F)やベルデームS(GⅠ・ダート9F)などGⅠを8勝した名牝。また、Heavenly Prize以外の分岐からも2008年のマンハッタンハンデキャップ(GⅠ・芝10F)勝ち馬Dancing Foreverや、直近もInstilled RegardがマンハッタンS(GⅠ・芝10F)を制している。

今回のポイントとなるマイル戦への対応という点においては、スピード豊かなファミリーの特徴に加え、Oh What a Danceの牝系では2022年の高松宮記念で17番人気3着と好走したキルロードがいる点も心強い。

本馬の母であるパーシステントリーについても、現役時にパーソナルエンスンS(GⅠ・ダート10F)を制しているように実績は申し分なし。父にキズナを迎えた牝馬とあって芝でも高いパフォーマンスを発揮できそうな柔らかい走りをする。スピード性能も高く、ベストではないかもしれないが、初めての東京マイルもこなせるだろう。


Cアナライズはダブルハートボンドを推奨

今回のCアナライズではダブルハートボンドを推奨する。

前走・チャンピオンズCは先行勢にとってかなり厳しい競馬となったなか、牡馬の強豪ウィルソンテソーロの猛追をしのぎ切った点を高く評価したい。

初めてのマイル戦がカギとなるが、上述したように血統的には十分こなせるとみる。1997年のGⅠ昇格からこれまで、フェブラリーSを制した牝馬はいない。史上初の快挙が見られることを期待したい。

《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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