単複回収率100%超!“短距離最強配合”がアツい ロードカナロア産駒のプラス条件、マイナス条件

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新星候補2頭が重賞に登場
今週末は東京芝1800mを舞台に共同通信杯(GⅢ)が開催される。昨年の勝ち馬マスカレードボールをはじめ、ジャスティンミラノにエフフォーリア、シャフリヤールといった数多くのGⅠ馬を輩出してきた出世レースだ。
今年もホープフルステークス(GⅠ)を2戦2勝で制したロブチェンや、新潟2歳Sを4馬身差で圧勝したリアライズシリウスなど、楽しみなメンバーが揃った。そんな重賞実績馬に負けない大きな注目を集めているのが、ロードカナロア産駒のラヴェニューである。
とにかく前走・新馬戦の内容が圧巻そのもの。勝ち時計1:46.7はクロワデュノールと並ぶ好タイムで、ラスト1000mの57.2はクロワデュノールの57.3を上回っている。ロードカナロア産駒牡馬の最高傑作になりうる器だ。
ラヴェニュー以外にも、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)で2着だったギャラボーグが土曜のクイーンカップ(GⅢ)に出走。さらにこの後に控えるフェブラリーS(GⅠ)に出走予定のコスタノヴァなど、ロードカナロア産駒には春GⅠの主役と呼べる逸材が揃っている。
そこで今回はロードカナロア産駒のプラス条件、マイナス条件を徹底検証。なお、参照するデータは2023年2月11日から2026年2月1日までの過去3年分とする。
スプリント戦は芝ダート関係なく狙い目

<ロードカナロア産駒のプラス条件>
半年以上の休み明け【20-8-8-129】
勝率12.1%/連対率17.0%/複勝率21.8%/単回収率102%/複回収率79%
芝×母父サクラバクシンオー【17-9-8-38】
勝率23.6%/連対率36.1%/複勝率47.2%/単回収率136%/複回収率109%
中京芝【33-22-20-172】
勝率13.4%/連対率22.3%/複勝率30.4%/単回収率116%/複回収率77%
ダート1200m【46-41-38-365】
勝率9.4%/連対率17.8%/複勝率25.5%/単回収率112%/複回収率95%
■半年以上の休み明け
休み明けを苦にする産駒が少なく、前走から半年以上空いた馬でも単勝回収率が100%を超えている。なかでも狙い目は、「非ノーザンファーム生産馬」の休み明けだ。
前走から半年以上空いた馬の内訳を見ていくと、ノーザンF生産馬が【8-3-1-40】複勝率23.1%、複勝回収率49%なのに対して、ケイアイF生産馬【3-1-2-11】複勝率35.1%、複勝回収率121%や社台F生産馬【2-2-1-16】複勝率23.8%、複勝回収率132%のほか、下河辺牧場生産馬に関しては【2-0-1-2】複勝率60.0%、複勝回収率520%という好成績になっている。生産者の欄は必ずチェックしよう。
■芝×母父サクラバクシンオー
血統面では「母父サクラバクシンオー」が優秀。最強スプリンター×最強スプリンターの夢のスピード配合からはファストフォース、サトノレーヴと2頭の高松宮記念勝ち馬が出ている。
条件別の成績を見てみると、やはり芝1200mで【12-4-3-18】勝率32.4%、複勝率51.4%の大暴れ。単勝回収率209%、複勝回収率117%と妙味も十分だ。該当馬を見かけたら必ず買い目に入れておきたい。
■中京芝
全10場の芝コースを比較してみると、最も高い勝率と単勝回収率をマークしているのが中京芝。ベタ買いでも単回収率116%を誇り、1200mと1400m、2000mでプラス域をマークしている。
特に素晴らしいのが1200m【7-5-8-32】勝率13.5%、単勝回収率165%と、2000m【10-3-1-21】勝率28.6%、単勝回収率142%となっていて、3月14日に開幕する中京開催では要チェックだ。
■ダート1200m
スプリント戦の強さは芝に限らず、実はダートでも見逃せない。期間内のダート1200m戦は勝率9.4%、単勝回収率113%で、こちらもプラスを叩き出していた。
なかでも中山、新潟、阪神のダート1200mで単勝回収率100%超を記録。特に新潟ダート1200mは【9-8-5-53】勝率12.0%、単勝回収率181%とずば抜けた好成績となっている。
新馬戦は苦戦傾向

<ロードカナロア産駒のマイナス条件>
芝重賞×距離延長【5-5-6-78】
勝率5.3%/連対率10.6%/複勝率17.0%/単回収率20%/複回収率61%
夏競馬×芝【73-67-54-498】
勝率10.5%/連対率20.2%/複勝率28.0%/単回収率49%/複回収率73%
新馬戦【22-29-20-149】
勝率10.0%/連対率23.2%/複勝率32.2%/単回収率38%/複回収率54%
■芝重賞×距離延長
スプリント王の血を受け継ぐ産駒とあって、やはり距離延長はマイナスに働きやすい。特に芝の重賞ではその傾向が顕著で、距離短縮だと勝率15.6%、単勝回収率99%なのに対して、距離延長は勝率5.3%、単勝回収率20%となっている。
直近の芝重賞を思い返してみても、阪神JFで2着に好走したギャラボーグや、9番人気でシンザン記念を制したサンダーストラックはいずれも距離短縮でパフォーマンスを上げたケースであった。距離延長は割り引いて、距離短縮組を積極的に狙っていきたい。
■夏競馬×芝
かつて代表産駒のベラジオオペラが「夏負け」を理由に出走予定だったレースを回避するなど、順調に歩みを進められなかったことが記憶に新しいところだが、実は“夏に弱い”という傾向は産駒全体に見られる。
春競馬では単勝回収率75%、秋競馬も同66%を残しているのに対し、夏競馬の単勝回収率は49%と低調。気温が上がってくる時期は、取捨選択により一層の注意が必要だ。
■新馬戦
晩成傾向の産駒が多いからか、新馬戦は単勝回収率が38%に留まっている。特にダートの新馬戦は【1-4-0-20】勝率4.0%、単勝回収率8%と非常に低調なので注意が必要だ。
ただし、ダートの2歳未勝利戦は【10-6-3-22】勝率24.4%、単勝回収率244%と絶好調。新馬戦は見送り、未勝利戦で狙うという戦略が有効となる。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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