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【共同通信杯】勝ち上がり距離1800m以上を重視 東大HCの本命はロブチェン

2026/02/14 17:00
東大ホースメンクラブ
共同通信杯 主な勝ち上がり距離別の複勝率,インフォグラフィック,🄫SPAIA

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後のGⅠに続く出世レース

東京競馬場でGⅢ・共同通信杯が行われる。2戦2勝でホープフルSを制したロブチェンや新潟2歳Sを0秒7差で快勝したリアライズシリウス、母クロノジェネシスの良血馬ベレシート、同コースの新馬戦を好内容で制したラヴェニューなど9頭が出走予定だ。

例年少頭数ながら活躍馬を輩出しているレースで、昨年の勝ち馬マスカレードボールはその後天皇賞(秋)を制した。今年もクラシックの有力候補が現れるのか。過去10年のデータから検討する。

1800m以上の実績を重視

共同通信杯、初勝利の距離別成績,ⒸSPAIA


<共同通信杯 初勝利の距離別成績>
芝1600m【3-1-1-16】勝率14.3%/連対率19.0%/複勝率23.8%
芝1800m【1-7-6-23】勝率2.7%/連対率21.6%/複勝率37.8%
芝2000m【6-2-3-19】勝率20.0%/連対率26.7%/複勝率36.7%
1800m以上出走経験なし【1-1-0-19】勝率4.8%/連対率9.5%/複勝率9.5%

1800mという距離設定もあって、マイル路線から延ばしてくる馬と、元々中距離を使ってきた馬が対戦するレース。どちらが好走する傾向にあるだろうか。

初勝利の距離別で分けると、芝1600mだった馬が【3-1-1-16】複勝回収率48%と苦戦している。一応3番人気以内であれば【3-1-0-2】と信頼度は上がるが、今回はリアライズシリウスが該当するかどうかの境目だ。

芝1800mで勝ち上がった馬は【1-7-6-23】で、勝率こそ低いものの複勝率はトップの37.8%。複勝回収率は132%ある。こちらも人気馬ならなお良く、3番人気以内は【1-3-4-4】、最低でも6着と堅実な結果を残している。ちなみに東京だけでなく、函館、札幌、阪神、京都、新潟の芝1800m勝ち上がり馬にも好走例があった。1800mという距離の経験が重要と言えそうだ。

芝2000mで初勝利を挙げた馬も全体成績【6-2-3-19】で複勝率は同1800m組と遜色ない。勝ち星は最も多く、複勝回収率は153%だった。

初勝利が芝1800m以上だった馬について、その際の脚質別に成績を出すと、逃げ先行が【5-8-5-22】複勝率45.0%、差し追込が【2-1-4-19】同25.9%と前者の方が好成績だった。後者は共同通信杯で5番人気以内に推された馬に限っても【1-0-4-11】同31.3%と凡走が目立つ。2走連続で後方からの競馬だったベレシートは今回も届かない可能性をケアしたい。ロブチェン、ラヴェニューに重い印を打つべきだろう。

最後に、キャリアで1800m以上を走ったことがない馬は【1-1-0-19】と壊滅的。3番人気以内も6頭いてこの結果だ。好走2例は2019年の1着ダノンキングリー、2着アドマイヤマーズだが、この年は7頭立てで該当馬が4頭(1~3、5番人気)いた。馬券圏内に入ったのも当然だろう。それ以外が全滅していると考えると強烈なデータだ。

今回これに該当するのはガリレア、サトノヴァンクル、ディバインウインド、リアライズシリウスの4頭。思い切ってこの4頭は全消しして勝負したい。

一方、勝ち上がりが1600mでも、その後1800m以上で連対例がある馬は【2-0-1-2】と好成績を残している。前走葉牡丹賞をレコードタイムで勝利したサノノグレーターにも注目だ。

メンバー中随一の2000m実績

◎ロブチェン
新馬戦は京都芝2000mを逃げ切り勝ち。最後緩めながらもラスト2ハロンは11秒6-11秒6と減速していない。時計は重馬場で2分4秒5。同日、これより前に行われた未勝利戦(稍重)の勝ち時計が2分4秒3で、その勝ち馬は京成杯2着のマテンロウゲイル。雨が降ってさらに悪化した馬場でのこの時計は評価できる。

前走のホープフルSは7番人気ながら先行して上がり最速で勝利。豊富な2000m実績は前章で述べた通り好材料と言える。今回は他に評判馬も多く、実績の割に妙味も生まれるのではないか。

◯ラヴェニュー
半兄にギベオン(NHKマイルC2着、金鯱賞1着など)がいる血統。同コースの新馬戦のパフォーマンスが強烈だった。

2歳の東京芝1800m戦でレース後半1000m58秒0未満は過去10年で他に7例しかなく、レース時計1分47秒0未満に限るとコントレイル、イクイノックス、クロワデュノール、パントルナイーフという面々だ。また、同日に2000mの未勝利でレース後半1000m57秒9を出したグリーンエナジーは次走京成杯を勝利した。一気にクラシックの主役に立っても不思議ではない。

▲サノノグレーター
取消から2週間の間隔を空けて迎えた新馬戦では4角11番手からの差し切り勝ち。上がりは2位と1秒2差がついていた。新潟2歳Sでは4角9番手の位置取りが後ろすぎたし、勝ち馬はGⅠで5着、2~3着馬はその後も重賞で好走するハイレベルなメンバーであった。1600mでは距離が短いとも思う。

400mの距離延長で臨んだ葉牡丹賞は中団に位置を取り、2着に0秒5差の快勝。レコードを記録した。こちらも今回のメンバーでは貴重な2000m実績馬だ。

前走1勝クラス勝ち馬は【3-1-1-4】。いずれも3番人気以下で複勝回収率は134%だ。狙う価値はある。

以下、ベレシートまで印を回す。馬券は◎単勝と、◎軸の馬連で勝負する。

▽共同通信杯予想▽
◎ロブチェン
◯ラヴェニュー
▲サノノグレーター
△ベレシート

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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