【京都記念】勝率33.3%の菊花賞から挑むエリキングに注目 実績最上位へデントールは9ヶ月ぶり復帰戦

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
2月15日(日)、京都競馬場では京都記念(GⅡ・芝2200m)が行われる。過去10年のデータとともに出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
菊花賞【データ:A レースレベル:A】
過去10年の成績【1-1-0-1】勝率33.3%、連対率66.7%、複勝率66.7%
・2018年クリンチャーが優勝
・単回収率350%
・複回収率116%
【2025年レース回顧】
稍重で行われたレースはジーティーアダマンが最初の1000mを1:00.8、1000〜2000mまでは1:03.8と中盤は落ち着いたペースで流れた。後方からじっくりと運んだ1番人気のエネルジコは2周目向正面でポジションを押し上げると、直線は外から豪快に突き抜けて後続に2馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは3:04.0だった。
エリキングは序盤にやや行きたがる面を見せて後方2、3番手を追走していたが、1周目スタンド前を通過したところでは折り合いがついていた。2周目の勝負所に差しかかったところで、エネルジコを目標にして外から徐々に進出を開始、最後まで並びかけることはできなかったが、末脚を伸ばして後続には3/4馬身差をつけるという内容で地力は見せた。
2走前の神戸新聞杯で負かしたショウヘイはAJCCでしっかりと結果を残した。エリキングもこの先につながる好レースを期待したい。
日経新春杯【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【1-0-1-16】勝率5.6%、連対率5.6%、複勝率11.1%
・2022年アフリカンゴールドが勝利
・単回収率286%
【2026年レース回顧】
ファミリータイムが逃げて後続に4馬身ほどのリードをつけるもペースは落ち着き、1000m通過は1:01.4というスローペース。2番手から運んだ1番人気のゲルチュタールは勝負所の下り坂で前との差を詰めて、直線へ。ファミリータイムとの馬体を併せての追い比べをクビ差制し、勝ちタイム2:25.7で重賞初制覇を飾った。
3着だったリビアングラスは道中3番手を追走。直線もしぶとさを発揮し、後続の追い上げは封じたが、前2頭とは同じ脚色で差を詰めることはできず2着ファミリータイムからは1馬身半差。しかし、この馬なりの力は発揮できる展開だったと言っていい。
リビアングラスを前に置いた5番手からレースを進めたドクタードリトル。こちらも前残りの展開で他馬と同じ脚色となってしまい5着だった。
10番手と後方からのレースとなったマイネルクリソーラは、展開が向かなかったのもあるが、瞬発力があるタイプではなく、伸びきれずに11着に終わった。
ジャパンC【データ:C レースレベル:S】
過去10年の成績【0-1-2-5】勝率0.0%、連対率12.5%、複勝率37.5%
・直近では2022年サンレイポケットが3着
【2025年レース回顧】
好スタートからセイウンハーデスが後続を引き離して逃げ、1000m通過は57.6と流れた。1番人気のマスカレードボールは9番手、その直後にフランスから参戦のカランダガンがつける展開で直線に向くと、2頭が馬体を併せながらの追い比べが続いた。
大接戦のゴール前となったが、カランダガンがアタマ差先着。勝ちタイム2:20.3はレコード決着、「2025年ロンジンワールドベストレース」に選出されたように超ハイレベルの一戦だった。
道中13番手というポジションだったヨーホーレイクは、直線で伸びきれず2.4秒差の14着。直線の長い東京コースで33秒台前半の上がりが求められる瞬発力勝負に限界があり、相手も強力すぎた。
中日新聞杯【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-1-2】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率33.3%
・2025年マコトヴェリーキーが3着
・複回収率250%
【2025年レース回顧】
最内枠から主導権を奪ったホウオウプロサンゲが1000m通過1:00.3というペースを刻む。序盤は縦長だった隊列も3角で徐々に縮まり、2番手にいたピースワンデュックに先頭が入れ替わった。9番手から流れに乗ったシェイクユアハートは直線で外に持ち出されると、上がり33.2の末脚で一気の差し切り。勝ちタイム1:57.6で重賞初制覇を飾った。
シェイクユアハートにとっては相手関係が強化されるが、相手なりに走るタイプ。前走ラスト4F11.2-11.3-11.3-11.5というレースラップが示すように持久力が求められる展開に持ち込みたい。
ジューンテイクは序盤、シェイクユアハートの直後を追走するも向正面で7番手の外まで進出。早めに動いた分、最後は差されて3着に終わったが、秋3戦のなかでは一番流れに乗ったレースができており、今回にも繋がるだろう。
天皇賞(春)【データ:C レースレベル:A】
過去10年の成績【0-0-0-1】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2025年レース回顧】
気合をつけて主導権を奪ったのはジャンカズマ。最初の1000mを1:00.7で通過したが、向正面に入ったところで2番手を追走していたマイネルエンペラーが先頭に入れ替わる展開。2000mの通過は2:02.2と大きくペースが緩むことはなかった。
こうした動きにも動じることなく6番手から運んだヘデントールは最後の直線で外に持ち出されて、残り200mを切ったところで先頭へ。さらに外から伸びたビザンチンドリームの追い上げを封じてGⅠ初制覇。勝ちタイムは3:14.0だった。
鞍上D.レーン騎手のエスコートも見事ではあったが、2着のビザンチンドリームはその後フランスでフォア賞を優勝、凱旋門賞でも5着という成績を残していることからも評価できる内容。今回は剥離骨折明け、久々のレースでどこまで動けるのか注目されるが、実績、能力ともにここでは上位の存在だ。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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