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【きさらぎ賞】上がり3F4位以内は複勝率61.4%、回収率も100%超 京大競馬研の本命はラフターラインズ

2026/02/08 06:00
京都大学競馬研究会
きさらぎ賞 上がり3F4位以内馬の成績

ⒸSPAIA

少頭数ながらも素質馬が揃った出世レース

2月8日(日)にきさらぎ賞(GⅢ)が行われる。今年は出走馬全9頭と少頭数ながら、サウジアラビアRC3着、東スポ杯2着ゾロアストロをはじめとする素質馬が揃った。混戦模様であるが、ここから春の大舞台へ羽ばたく実力馬を的確に見抜いていきたい。

以下では、本レースが行われる京都芝1800mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

ポテンシャルを発揮しやすいコース

まずは京都芝1800mのコース形態をみる。2コーナーポケット地点から発走し、初角までの距離は約900m。向正面半ばから緩やかな上り坂で、3コーナーで頂上を迎え、4コーナーにかけて一気に下る。最後の直線は約399m(Bコース使用時)で平坦となっている。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約900mと非常に長い点だ。基本的に初角までの距離が長いコースは先手争いが長引き、ペースが上がりやすい。しかし、ここまで長いと控える騎手心理が働くのか、このコースに関しては前半のペースがそこまで上がらない。

また、このレースは世代限定の中距離戦で、スローペースからの瞬発戦を勝ち上がってきた馬が多い。この点からも序盤のペースは落ち着きやすい。今回のような少頭数であればなおさらだ。

ペースアップするのは3コーナーの上り坂頂上から。ここから下り坂で加速していく。通常は、序盤で脚を溜めた先行勢が先に加速し、直線に入るまでに後方勢が先行勢とのポジション差を埋めにくい。

しかし、少頭数かつ世代限定戦となれば、全馬が楽に追走できるペースで馬群が凝縮する。コーナーに入るまでに先行勢と後方勢のポジション差が生まれにくい。つまり、3コーナーの上り坂頂上から最終直線にかけて全馬ほぼ同じ位置からのロングスパート戦となる。

したがって脚質の有利不利は小さく、現時点での能力が順当に発揮されやすい。ロングスパート戦で最後まで長く良い脚を伸ばし続けられる馬が好走しやすい。これが今回のレースの質だ。

メンバー上位の末脚を使った馬が圧倒

きさらぎ賞、上がり3F4位以内馬の成績,ⒸSPAIA


<きさらぎ賞 上がり3F4位以内馬の成績>
【10-8-9-17/44】
勝率22.7%、連対率40.9%、複勝率61.4%、
単勝回収率177%、複勝回収率132%
※京都開催の直近10回

この傾向は数字にも表れている。京都開催のきさらぎ賞における上がり3F4位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。

勝ち馬10頭中10頭、連対馬20頭中18頭、馬券圏内30頭中27頭を該当馬が占めている。特に1着をとるにはメンバー上位の末脚を長く使うことが前提条件と言っていい。

まずは近走のペースと後半ラップから、ロングスパート戦で長く良い脚を使えるかを評価し、各馬の現時点でのポテンシャルを比較したうえで印を打っていきたい。

馬群が凝縮した状態からのロングスパート戦

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が3頭と、出走馬全9頭に対して多くない。

その中でも前走の未勝利戦を1000m通過58.9秒で逃げたストームゲイルのテンの速さが抜けている。その際は最内枠からかなり押してハナを取り切ったが、今回は同馬に序盤で競れるほどの先行力を持つ馬はいない。

同馬がすんなりとハナを切って楽逃げする形が想定される。他馬も追走しやすい流れだ。比較的馬群が凝縮した状態で道中は進み、上り坂頂上からのロングスパート戦となる。

この展開で恵まれるのはやはり、最後まで長く良い脚を伸ばし続けられる、末脚の持続力が高い馬だ。脚質の有利不利は小さいとはいえ、より前目からスパートをかけられる追走力の高い馬は評価を上げたい。

とはいえ今回はキャリアが浅い時期の世代限定重賞であり、メンバー間のポテンシャルの差は最も顕著だ。適性の差は能力の差で容易にひっくり返ることを念頭に置き、印を打っていく。

GⅠ級のポテンシャル

◎ラフターラインズ
前走のこうやまき賞は出遅れ気味のスタートで最後方からの競馬。中京開幕週、前半1000m63.2秒のスローペースで最後方から大外を回しては、どんなに強い馬にとっても厳しすぎる。ラスト3F11.7-10.9-11.0というレースラップの中、4角7番手から上がり最速32.9秒の末脚を使い0.2秒差3着。4角3番手以内馬が1、2、4着に残る展開であり、着順、着差以上に評価できる内容だった。

2走前の未勝利戦もやや出遅れ気味で後方から。ただ、その後は高い追走力を見せ、コーナー通過順位8-5-4と内からポジションを上げた。直線に向くと内で包まれ前が壁になり、やや追い出しが遅れるロスがありながら、上がり最速の脚で2着に0.4秒差をつけ快勝した。

東京芝1800mの2歳戦において「勝ち時計1:46.9以内かつ上がり最速」で勝利した馬は本馬以外にコントレイル、イクイノックス、クロワデュノール、マスカレードボール、ワグネリアンのGⅠ馬5頭のみ。本馬もGⅠ級のポテンシャルを秘めている。

加速に時間がかかるタイプであり、京都外回りのロングスパート戦は本馬に合う。追走力は高いため、多少のスタートのロスも今回の追走しやすい流れであれば問題ない。スムーズな追い出しから長く良い脚を使い、秘めるGⅠ級のポテンシャルを順当に発揮できれば勝ち負け必至とみる。前走の評価を下げる必要のない敗戦で高いオッズ妙味も見込まれる。

◯ゾロアストロ
東スポ杯はまずまずのスタートから8番手で追走。前半1000m61.0秒というスローペースからの瞬発力戦で、4角6番手から上がり最速32.7秒の末脚を使いタイム差なし2着。勝ちに等しい内容だったと評価する。2走前のサウジアラビアRCでも比較的展開不利の中、上がり2位の脚を使い0.3秒差3着。世代上位のポテンシャルを秘めている。

中団から常に堅実な末脚を使えるタイプで安定感がある。また、3走前の未勝利戦で高いロングスパート適性を証明済みだ。こちらも加速に時間がかかるため、京都外回りは合う。中団前目から堅実な走りで実力を発揮できれば順当に好走可能。

▲ゴーイントゥスカイ
前走の京都2歳Sはスタート後に挟まれる不利があり、引いて最後方からの競馬。さらに1コーナーに入った直後に接触し、外に大きく振られるロスがあった。その後は馬群の大外を追走し、3、4コーナーでは4頭分外を回し続ける厳しい競馬の中、上がり2位の脚を使い0.2秒差3着。着順、着差以上、もはや勝ちに等しいと言っていいほど立派な競馬で、今回の上積みに期待できる。京都2歳Sのメンバーレベルも十分に高く、本馬も今回のメンバーで上位のポテンシャルを秘めている。オッズ妙味が見込まれる。

△ショウナンガルフ
新馬戦は優秀な時計とラップを記録。札幌2歳Sはかなりの展開不利の中、あっさりと前を捉えきった。その内容から期待されたホープフルSは3番人気に推されるも後方12番手から全く伸びず。2、3走前の内容から、これがポテンシャルを最大限発揮したものとは言い難い。舞台替わりで巻き返しに期待。

×ローベルクランツ
前走の東スポ杯はプラス20kgでの出走。展開面からは高く評価できない内容だったが、状態面はベストと言い難かった。新馬戦は間違いなく優秀で、絞ってきたら是非買いたい。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲馬連2点、◎-◯-▲△×3連複3点で勝負する。

▽きさらぎ賞予想▽
◎ラフターラインズ
◯ゾロアストロ
▲ゴーイントゥスカイ
△ショウナンガルフ
×ローベルクランツ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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